アサシンが参る!   作:雨の日の河童

10 / 15
どうも、雨の日です。
久し振りの投稿です。
あと、最新話の内容は大幅に変えています。
それではどうぞ


運命が参る! 下

はい、こんばんは。

油断して最後の最後に銃弾を腹部に貰ったハサンことザイードです。

さて、今俺は何処にいるでしょうか!

 

正解は・・・・

 

「越後製菓!!」

「ノリノリっすね、神様」

 

はい、この物騒な世界に転生させた神様の部屋でした。

 

「で、まさかとは思うんですが・・・・俺、また死にました?」

 

可能性としてはそれが一番高いだろう。

 

「あ、いや違う。実はな・・・・」

 

あれ違うの?じゃあなんで?

何だか少し申し訳なさそうにしながら説明し始める神様。

 

かくかくしかじかと、話を要約するとまたもや神様の部下がミスったらしい。

元々は、『アカメが斬る!』以外の場所に転生させるつもりだったらしい。

転生先の候補?あ、やっぱり気になるよな。

SIRENだって。

 

「本当に、本当に今回ミスってくれてありがとうッ!!」

 

さて、そんなことより嬉しいお知らせがある。

なんと、宝具を使えるようになったらしい。

ただ、どんなものかは不明。

 

「まぁ、今回のやり取りは目が覚めたら忘れて貰うから。それじゃ頑張って」

 

え、ちょっとまっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

姉妹Side

今日も目を覚まさない。

ドーヤさんもお姉ちゃんも、もちろん私も心配している。

前みたいにザイードさんがふざけてそれをドーヤさんが怒る。

それをお姉ちゃんと一緒に慌てたり笑ったり。

そんな騒がしくて楽しい日々が恋しい。

 

「早く起きないかなぁ」

「・・・大丈夫。きっと今日にも目を覚ますわ」

 

思わず出た言葉にお姉ちゃんは優しく私を抱きしめた。

 

「どう、あのバカは起きた?」

 

ガチャリとドーヤさんがドアから入ってくる。

 

「・・・いえ、まだです」

「・・・そう。なら、少し早いけど朝ごはんにしましょうか」

 

そういって、みんなで朝食を取るため一階に降りていった。

 

 

ザイードside

 

「ん」

 

まだ少しばかり冷たい風に頬を撫でられ目を覚ます。

 

腹には包帯と何かの軟膏が塗られている様だ。

・・・何だか、重要な夢を見ていたような気がしたんだが。

 

「ザイードさん?」

 

っと、驚いた眼をしてこちらを見る姉妹の姉。

 

「おはよう」

 

取りあえず朝の挨拶を。

「ッ!?ドーヤさん!!」

その瞬間、脱兎の如く一階へと駆けだした。

な、なんでさ。

 

「あ、やっと起きたんだザイードさん!!」

 

そして、入れ替わるように妹の方が部屋に来た。

 

「ん?やっと?」

「うん。三日間ぐらい眠りっぱなしだったよ?」

 

お寝坊さんだなぁ。っと笑っている妹。

俺はと言うと絶句していた。

せいぜい一日程度かと思っていたらまさかの三日間。そりゃ驚きもするか。

 

「だから、ドーヤさんが仕事も失敗するし私に迷惑かけるバカはお仕置きだって」

「ゑ?」

 

「頑張ってね、ザイードさん!終わったら遊びに行こうね!!」

 

トタタタッと階段を駆け下りていった。

 

「ひ、避難だぁ!!」

 

ベッドから転がり落ちるように出て隠れる場所を探す。今回だけはシャレにならんわ!!

 

「あ、あれは!」

 

クローゼット!安地、ktkr!!

 

素早く動きたいのだが腹の傷が痛みいつもの数十倍は遅い。

 

「ザイード!!」

「ッ!???」

 

先程の音とは対照的にドタタタッと激しっく階段を上る音が聞こえる。

だが、クローゼットはすぐ目の前。俺の勝ちだ、ドーヤ!

 

ぱたりとクローゼットのドアを閉めた瞬間、今、扉壊したよね?っと疑いたくなるほどの轟音が響く。

ギシギシと床が音を立てる。

ドクンドクンと心臓の音が嫌に大きく聞こえる。

 

「・・・ねぇ、知ってた?」

ドーヤの声が聞こえる。だ、大丈夫。問題ないはずだ。

「私っていつもクローゼットは開けておくのよね」

あ。

ガチャリとクローゼットの扉が開かれた。

 

わぁ、ドーヤが今までにないくらい綺麗な顔で笑ってる。

 

「なにを、して、いるのかしら?」

凄く優しい声なのに何故だろう、冷汗が止まらないや。

 

「・・・・かくれんぼ?」

「ザイード、正座」

「え、いやでも、傷がまだ・・・」

「正座」

「・・・はい」

 

ああ、やっぱり今回も駄目だったよ。

 




誤字脱字感想お待ちしています。
あと、大変長らくお待たせしました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。