兵装実験軽巡夕張【艦core】   作:逆流系男子

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戦闘書こうと思ったら、そこまでいかなかった(池沼)




プラン2、所謂初出撃ですね
製油所地帯沿岸:兵装実験1


『あーあー。アンタ達聞こえる?』

「無線感度良好。問題無さそうだぜ」

『オッケー!今回は主に、夕張ちゃんがどこまでやれるかのテストよ。

この海域は比較的、敵艦種の種類も豊富だし、

それ程脅威な敵もいないから、腕試しにももってこいだからねぇ。

夕張ちゃん?色々と無茶な注文もすると思うけど、良いかしら?』

「別に良いわよ?」

 

無線でのやり取りを行いながら、各艦敵への警戒をしつつ、

夕張を旗艦とした単縦陣で目標地点へ進む。

 

「おいおい、良いのか?」

「私も色々と試してみたいしね。それに、危なくなったら助けてくれるでしょ?」

「ま、その為のあたし達だしな。大船に乗ったつもりでいろよ」

 

摩耶は胸を張りつつ、偵察機を飛ばしていく。

 

「ピスケスさんと付き合い、長いんですか?」

「あたしはあいつの秘書艦だぜ。まだまだひよっこだった頃から一緒だ」

 

昔っからあんなキャラだったから、やってけるか不安だったなー…と、笑いながら言う。

 

「私は…2年程の付き合い、かしらね」

「そういや、一緒に出撃するのはすっごい久々だな雲龍。腕鈍ってねーか?」

「まさか。そっちこそどうなの摩耶」

「お二人共、別部隊で行動していたんですか?」

「いや、そもそもあいつが提督として指揮する自体久々だからよ。

あたし達は普段、別の鎮守府に貸し出されたりしててさ」

「傭兵みたいなものね」

「そうなんですか……何か変わってますね」

「研究に専念したいんだと。で、研究の成果の一つがアンタってわけだ」

 

摩耶は夕張に隣接、茶化すように微笑みながら夕張の頬に指をさす。

 

「期待してんだ。裏切んなよ新人(ルーキー)

 

「ま、出来るだけ答えてみましょうかねぇ?」

 

「へへっ…っと、お出迎えだぜ?」

 

 

敵影アリ。情報ヲ転送ス

 

偵察機から、摩耶の艤装へと敵の詳細が発信される。

 

 

「軽巡ヘ級を旗艦とした、軽巡2と駆逐3の水雷戦隊、か」

『テスト相手としては、丁度良いかもねぇ』

 

受け取った情報を元に、提督が司令を下す。

 

『摩耶と雲龍は、艦隊の射程距離から少し外れたところで待機。

引き続き別艦隊からの急襲に警戒し続けなさい。そんで夕張ちゃん。いきなりなんだけど…』

 

『あの水雷戦隊、1人で相手に出来るかしら?』

「いきなり大胆な注文ね!」

『嫌って言ってもやってもらうけど!なぁにボコられても骨は拾ってあげるわよ』

「ちょっと冗談キツいって…でもまぁ……」

 

両手に持つヒートマシンガンに力がこもる。

 

 

「やってあげるわ。良いデータ、期待して待ってなさい?」

 

『良いわね。とってもクールよアナタ』

 

 

艦速一杯。夕張1人、敵艦隊に向けて直進する。

 

 

「奴らが『強化型』じゃ無いとはいえ、1対5はきついんじゃないか?」

 

心配そうに見つめる雲龍と、帰艦した偵察機をチェックしつつ通信を入れる摩耶

 

『摩耶、一応提督としてあの娘の練度を見たんだけど……かなり高レベルで精練されていたわ。

【カッコカリ】されていたレベルだもの。元々いた鎮守府じゃ主戦力だったんじゃないかしら?』

「おいおいなんだよ。良くそんな娘引き抜けたな?戦えなくなったとしても解体…

ましてや悪名高い機関何かにみすみす差し出すか?」

 

素直に抱いた疑問を、摩耶はピスケスに問いた。

練度だけ高いという話なら、

艦娘を道具のように扱うという『ブラック鎮守府』にもいたりするが、

『ケッコンカッコカリ』については艦娘と提督の間に強い『絆』が無ければ成立しない。

 

仮の式ではあるが、そこには深い結び付きが存在するのだ。

 

『まぁ、そうね。確かに難しいものがあったわね。【夕張ちゃんに記憶障害】が無ければ。

おかげで案外すんなり【解体宣告を受けた】って虚実を受け入れてくれたわ』

嬉しそうなピスケスの、あざ笑うかのような話を静かに聴く摩耶。

 

「…元の提督には何て言ったんだ」

 

『何?そんなの決まってるじゃない?』

 

 

 

『【愛しの夕張ちゃんには最善を尽くしたが、死亡した】って事に、

大本営様が捏造してくれたわよ。高い金がかかったけどねぇ?』

 

 

 

「…そっか。堕ちるとこまで堕ちちまったな。『ピスキー』」

『何を今更。アタシは、もう手段を選ぶつもりなんて無いと言った筈よ。忘れちゃったの?』

「……そうだったな」

『ま、そうね。摩耶の感性の方が正しいことは理解してるつもりよ。

……だからアナタも、早くまともな提督の元に…』

「っ!うっせえ!通信切るぞ!!」

 

摩耶は昔の、『まだ情のあった』彼の事を知っている。やるせなさに、その頭を垂れる。

 

「……クソがっ」

 

ピスケスに向けての悪態ではない。自身に向けての悪態だ。

 

「ほっとける訳ねぇだろ…馬鹿」

 

 

摩耶は、項垂れながらそっと、自身の左手に触れる。

 

その左手にハメられた銀色の指輪は、昔と変わらない輝きを放っていた。

 

 




この世界に重婚なんて存在しないんだょ
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