Moon Knights IS〈インフィニット・ストラトス〉 作:アマゾンズ
シャナの恋愛シーンや戦闘シーンには玉置成実さんの『CASTAWAY』が一番いいと思う。
以上
シャナに抱きつかれ見つめられたまま、俺は動けなかった。
騎士としての忠誠と俺自身の感情が天秤のように揺れている。
「マサ=ユキ・・・//」
答えて欲しいとシャナは上目遣いで訴えかけてくる。
「俺・・・俺・・は・・・っ!///」
言葉にする前に俺はシャナの背中に腕を回して抱きしめた。
「あっ!///」
突然の行動にシャナは驚いたようだが、そのまま受け入れてくれた。
「シャナ、俺も・・・シャナが好きだよ//」
「え?」
「聞こえなかった?俺はシャナが好きだって言ったんだ」
「ッッ!/////」
両思いであった事を伝えるとシャナは顔を上げた。
その目からは涙が溢れ、頬をつたっている。
「シャ・・シャナ!?」
「よかった・・・怖かったのです。想いを伝えたら貴方が離れるのではないかと」
「最初に言ったはずだよ?俺はシャナを護る剣だって」
「はい・・はい・・・」
そのままシャナが泣き止むまで俺は抱きしめていた。
「でも、今すぐに恋人の宣言はしないで欲しい」
「なぜですか?私達の思いは」
「分かってるよ。でも、これは俺自身の誓いなんだ。フューリア聖騎士団に入団したら正式に恋人として発表して欲しい」
今のままではシャナも俺も恋にのめり込んで破滅してしまう。
だからこそ、自分が目指すべき目標を立てた。こうすれば恋を糧に頑張れるから。
「はい、その時を待っています!マサ=ユキ」
「ありがとう、シャナ。俺の我が儘に付き合ってくれて」
背中に回した腕を少しだけ力を込めて、シャナを強めに抱き締めた。
「っ//」
しばらくしてシャナが顔を上げた。お願いしたいことがあるような様子だ。
「政征、私に合わせて屈んでくれますか?」
「?ああ、分かったよ」
シャナに言われた通り、俺はシャナに身長に合わせて屈んだ。
「はい、屈んだよ。一体なんの・・・ッ!??????/////」
突然の事に目を見開いていた。何が起こったのか自分でも分からない、それでも唇に柔らかい感触があるのだけは分かる。
そう、間違いなく俺は・・・シャナに口づけされている!
「ん・・・///」
わずか数秒の事だった気がするが、何時間にも感じられるほどに長い気がした。
例えるならラースエイレムを発動された時みたいに。
「・・・私からの決意の証です//」
唇を離され、俺は起こったことが現実として理解が追いついていなかった。
「シャナ・・大胆すぎだよ///」
「今までの仕返しです//」
あれ?シャナってこんなに行動的で積極的だったかな?
「戻りましょう、いつまでも此処にいたら織斑先生に怒られてしまいます」
「あ、ああ・・そうだね」
一緒に歩き出し、シャナは何故か腕に抱きついてきた。
「シャナ・・・だから」
「二人だけの時は良いでしょう?」
「っ・・・わかったよ」
恋人が出来るとその相手に甘くなるって本当だったんだな・・・。
でも、これで俺は護るべきものが明確になった。
例えヴォーダの闇に飲まれそうになってもシャナを守ってみせる。
◇
クラス全員が戻り、話題はフー=ルーと政征の戦いで盛り上がり始める。
政征の戦いぶり、フー=ルーの強さなどが主な内容だ。
「代表候補生に勝った政征君が負けるなんてね」
「フー=ルー先生すごかったよ、あんなに強いんだもの」
「正直、フー=ルー先生の事を甘く見てた。改めないとね」
クラスメート達の中には戦いから何かを学んだ者もいるらしく、自分の認識の狭さを反省していたりする。
「千冬様とフー=ルー様が戦ったらどうなるのかな?」
「かなり激しい戦いになりそうだけどね」
「見てみたい気もするけど怖い」
皆が雑談している中で、政征は本を読んでいた。フューリーの騎士団へ正式入隊するための試験を受けるための物だ。
騎士という称号を受けているが、あくまでアシュアリー・クロイツェル社で企業代表候補という名目上で呼ばれているに過ぎない。
「けっこう難しいけど、この部分さえ勉強しておけば大丈夫みたいだな」
「よう、赤野。何を読んでるんだ?」
読んでいる中、一夏が話しかけてきた。
「ん?ああ・・ただの参考書だよ。勉強しておかないと俺はついて行けないから」
「うぐっ・・・確かに」
「また勉強してないのか?姉とは言っても織斑先生は優遇してくれないぞ?」
「そ、そんなことないぞ!俺だって!」
一夏の慌てる様子を見て、政征は少しだけため息をついたが呆れている様子は無い。
「剣道なら素振りとかあるだろう?勉強時間も確保しないと」
「だ、だからそれは箒が強引で」
「篠ノ之さんが強引だというなら自分の意思を見せなきゃ」
「女の子の誘いを断れないだろ!?」
ほんの少しだけ頭が痛くなってきたぞ?ちょっとは考えないのか。
「女の子の誘いだからといって自分の成績を下げたら意味ないだろ?冷たい言い方かもしれないが自分の勉強時間を潰してまで尽くす事かよ?」
「そ、それは」
「それで勉強出来ないと言ってたら、結果的に篠ノ之さんのせいにしてるって普通なら考えるぞ?それが嫌なら篠ノ之さんを巻き込んで勉強するくらいの強引さを見せなよ」
「お、おう」
少しは考えたかな?答えをすぐに他人に求めないで自分で考えるのを放棄してないか?一夏は。
「政征、一夏さん。授業がはじまりますよ?」
シャナが声をかけてきたと同時に一夏はすぐに振り向いた。
「あ、本当だ。シャナ=ミアさん!ありがとな!」
一夏が向けるシャナの態度から俺は気づいていた、一夏はシャナに気があると。
他の子達にも笑顔を向けるがシャナだけには笑みが深い。確実に気があると見て間違いない。
「・・・・っ?」
気が付くと机の上にメモ用紙のようなものが二つ折りで置かれていた。
開くと[大丈夫です、不安にならないでください]と書かれている。
さり気なくシャナの方へ視線を向けると頷いてくれた。
「(俺もシャナを信じなくちゃな)」
気持ちを切り替えるとシャナから視線を外し、前を向いた。
◇
「ふーん、此処がそうなのね!」
IS学園に一人の小柄な少女がボストンバッグを肩に歩いてきていた。
「それにしたってこの学園広すぎでしょ!!」
そう言いながらも少女は案内図を見ながら場所を特定し歩いていく。
しばらく歩いていると一人の男性とぶつかってしまう。
「きゃっ!もう、どこ見てるのよ!」
「ああ、すまないな。道に迷ってしまって」
年齢は同じ位、身長は平均男性よりも高く、細身だが鍛えられている事が分かるほど引き締まっている。長めの髪を結っており色が青というのが珍しい。
「ふーん、ここはIS学園よ?男が入れる場所じゃないはずだけど?」
「それなら問題ない。アシュアリー・クロイツェル社の所属でここに来ている」
「へ!?アシュアリー・クロイツェル社って・・・あの世界にも進出してる大企業!?そこの所属!?って事はアンタもISを?」
少女が口に出そうとしたのを男性は自分の唇に人差し指を立てた。
「動かせるが口にしないでくれ。まだ手続きが済んでいないからな」
「わかったわ、ところでアンタ名前は?私は中国の代表候補生、
「俺の名か?俺の名前は」
「アシュアリー・クロイツェル社所属。
書いていて壁が足りないと感じました・・うぐぐ
一夏はシャナに対して気があると書いていますがもちろんLOVEの方向です。
どうなるかは後々、書きますので大丈夫です。
強いて言えば一夏は何処ぞの絶望総代みたくシャナを奪おうとします
追伸
彼は鈴と共に編入して来て、政征と接点がある人物でありライバルにもなります。
彼の実力は如何に?