Moon Knights IS〈インフィニット・ストラトス〉 作:アマゾンズ
束さんの天災発動
以上
※注意書き
この回以降はメンバー、一人一人のストーリーとなります。
好きなキャラだけ読むも良し、飛ばすもよし、全員のを読むもよしです。
オープン・チャンネル告白の出来事から一日が経ち、全員が特訓を再開した。
「うおおおお!」
「でやあああ!」
政征と雄輔はフェンシングの世界チャンピオンの指導の下、オルゴンソードでの模擬戦をしていた。
「ぐ、ぐううう!」
「ぬ、うおおおお!」
お互いに競り合いを起こしているが筋力がほぼ同等で拮抗している。更に押し込もうとした瞬間、オルゴンソードの左右に覆われたオルゴナイトの結晶が砕けてしまう。
「なっ!?」
「オルゴンソードが砕けた!?」
「どうやら君達の力が拮抗しているようですね」
その言葉に二人は同時にソードライフルを見つめた。自分達の力が拮抗している、それは引く事も無ければ先に進む事も無いという事にほかならない。
「拮抗している・・か」
「これを解消する手段は・・」
二人には解消する方法がある事を知っていたがそれは未知の方法だ。それを使うと何が起こるか分からない。
「あれだけか・・・」
「ああ、俺達の
二人の
オルゴン・レガリア、オルゴン・サンクトゥス。王権と神聖を意味する二人の
その能力は未だに未知数だ、発動した時に何が起こるかが分からない。
「ひとまず今は、今の全力を二分の力に出来るよう特訓を続けましょう」
「「はい」」
その後、エネルギーが切れるまで何度も模擬戦を続けた。追い抜くためではなくではなく基礎力をつけるために。
◇
「はぁ・・はぁ・・もう一度、お願い・・・します」
「見た感じはお姫様にしか見えないのに頑張るね」
記憶が戻ったシャナは全員が特訓していると聞いて自分も参加させて欲しいと願い出て、赤髪の女性にコーチされている。
長い水色の髪をポニーテールに纏め上げ、走り込みや筋トレ、護身術などを叩き込まれている。
「しかし、あれにはまいったね」
「あ、あれは政征が!」
「大丈夫、アタシも経験者だからさ」
この二人は同じ経験という共通点が出来たために意気投合していた。
「さて、休憩を取りな。少しずつ身体に慣らさないと意味がないからね」
「はい」
赤髪の女性の手を握り、立ち上がって休憩を取る為、椅子に座り水分を取った。
「これほどハードな特訓を皆さんこなしているのですね」
「それでもアンタがやってるのは一番軽いよ?無理してレベルを上げる前に基礎を固めないとね」
「ええ」
「ふふ、彼氏に影響されたのかい?こんなに頑張るなんてさ」
「そうかもしれません、守られるままなのは嫌ですから」
「おや?恥ずかしがると思ったんだけどね」
「もう、慣れましたから」
二人は笑い合うと特訓を再開するために立ち上がった。
「今度はアタシが相手をするよ」
「よろしくお願いします」
組み手を始めると同時に、赤髪の女性はシャナに出来る隙などを指摘しつつ指導を始めた。
◇
「たあああ!」
「うおおお!」
鈴は日本人の格闘家と組手をしており、シャルロットは少林寺の拳法家、セシリアはボクサー、ラウラはパワーファイターの格闘家とそれぞれ相手をしてもらっている。
「やあああ!」
「まだまだ、遅いよ!」
「くう、なんてフットワークですの!」
「まだまだ追いつかれるわけには行かないんでな!」
「だあああ!」
「軽いぞ・・・」
この格闘家達に食らいついているだけでも相当なレベルになっているが、彼女達はこの夏休みの間に出来る限り実力を上げておきたい一心で特訓を続けていた。
「よし、三十分の休憩だ!その後すぐに特訓を開始する!」
日本人の格闘家の号令で、それぞれの組手が止まり格闘家達が一箇所に集まり代表候補生達はその場に座り込んでしまった。
「ふう・・やっぱりこの人達との特訓が一番応えるわね」
「はぁ・・は、わたくし達もだいぶ慣れてきました」
「そうだね、激しい息切れもしなくなったし」
「ここまで強くなれるとは思わなかったな」
それぞれが話している中、鈴が立ち上がって宣言する。
「いい、みんな!政征と雄輔を倒せるようになるまで頑張るわよー!」
「「「おーーー!!」」
女性陣が話している中、格闘家達は一人を除いて話していた。それぞれが彼女達の成長に驚いている。
「なぁ?ジャパニーズ、あのガールズ達、紋章を持ってるんじゃねーのか?」
「オイラもそれ思った、上達早すぎるよ」
「ありえん話ではないかもしれんな」
「女だけのシャッフルか、そんな事もあり得るのかもな」
日本人の格闘家は少し笑っていたが、少林寺の拳法家が少し声を荒らげた。
「笑い事じゃないよ!アニキ!」
「落ち着け、奴らが強くなるなら俺達も強くなればいいだけの話だ」
「あ、そっか」
簡単に納得してしまうのは格闘家の性か、強い相手が来るなら自分達も負けないくらいに強くなればいいという言葉には妙な説得力があった。
そして、特訓が一週間早めに切り上げられた、全員の成長と束が特訓の為の装置を開発したとの事でだ。
「俺達が教えられる事は限界まで教えたぞ」
「まさかこんなに早く、ガールズやボーイズが成長するとは思わなかったぜ」
「ホントに吸収が早くてびっくりしたけどね」
「これからも精進を忘れずに」
「また会おう」
五人の格闘家達は直ぐに去ってしまい、四人の特殊隊だけが残った。
「さて、俺達もそろそろ行かねえとな」
「そうだな」
「はぁ、可愛い子達を鍛えるのも今日で終わりかぁ」
「アンタはいい加減にしなよ」
赤髪の女性はきつい口調で軟派な男性を注意した。このやりとりもこの部隊ならではなのだ。
「本当にありがとうございました」
「おう、お前らも訓練を怠るなよ?、俺達もいくからな」
政征のお礼の言葉にリーダーの男性が応え、握手した。
「また、会おうね」
そう言い残し、四人の特殊隊も去っていった。その後、束がいる研究室へと向かった。
◇
「やぁやぁ、みんな来たね!」
「一体どうしたんです?」
待っていたと言わんばかりに束のテンションが上がっていた。
「実はね、リンク型の訓練装置を開発したんだ!」
「リンク型の訓練装置!?」
「な、何ですの!?それ」
「どんな訓練ができるの!?」
「気になるね」
「ああ」
次々に言葉を発してくる代表候補生達にストップをかけたのはクロエだった。
「お静かに、説明ができませんから」
その一言で全員が静かになった。
「じゃあ、改めて説明するね?これはオルゴンをエネルギーとして機能する訓練装置で、サイトロンを利用して過去の相手とも戦えるよ!」
「「「「「ええええーーー!?」」」」」
束のとんでもない発言に全員が驚きの声を上げる。当然だろう過去の相手と戦えるという事は歴代最強の相手とも戦える事だからだ。
「それで、装置を使ってこの一週間の特訓の総仕上げしようと思うんだ」
束の言葉に全員が納得したがそこでシャルロットが手を挙げた。
「総仕上げをするのはいいけどISはその装置の中で使えるんですか?」
「それは問題ナッシング!ここにいる皆は自分の機体と深く結びついてるからね」
そういうと束は装置を起動した。この時、全員が気づいていなかった。これから起こる事が訓練ではなく、自分達に降りかかる最大の試練だという事に。
「えっと、ちょうど六人だね!」
「あの・・・私は?」
「ごめんね、シャナちゃん!君は六人が終わってからでいいかな?」
「そうですか」
シャナは気落ちした様子で六人の方へ視線を向けた。それに気づいたのが政征だ。
「シャナ、すぐ終わらせてくるさ」」
「はい、待っていますね」
「おお、ラブラブだねー?マーくんとシャナちゃんは!」
束のからかいにも動じず、二人だけの合図をすると政征は改めて装置の中に入った。
「それじゃ、起動するよー!」
「オルゴン・クストラクター正常、サイトロンリンゲージ安定、ダイブ開始」
装置が起動し、六人の意識が装置の中へとダイブしていく。
「うん、順調順調!」
「・・・」
順調に進んでいたが突如としてアラートが鳴り響き、それに気づいたクロエが慌てて声をかけた。
「ど、どうしたの!?」
「束様、大変です!六人の意識が別方向に!」
「なんだって!?直ぐにサイトロン・リンゲージを調整して!このままじゃ別のパターンに入っちゃう!」
「だ、ダメです!間に合いません!」
「っ、ならせめて六人の状態と何処へ行ったかをモニタリングして!早く!」
「分かりました・・・!」
クロエは急いで束の指示通りにモニタリングする、そこには六人にとって不可能と思える相手を倒さねばならないと表示されている。
「そんな・・」
「いくらデータ上とは言っても・・・これはハードすぎるよ」
その表示されている相手を見て、束は目を見開いていた。
ここからオリジナルを展開します。
メンバーそれぞれが倒さなきゃならない相手を明かします。
セシリア・・バロンズゥ(バロン・マクシミリアン搭乗)
鈴・・デビルガンダム第4形態
シャルロット・・アル=ヴァン・ランクス(スパロボJの乗り換えイベント前の戦闘)
ラウラ・・テッカマンエビル(ブラスター化状態)
政征&雄輔・・グ=ランドン・ゴーツ
以上です。絶望しかない