Moon Knights IS〈インフィニット・ストラトス〉   作:アマゾンズ

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ちょっと無理やりかな?ご理解願います。


意地があんだよ!男の子にはなァ!!

セシリアの試合後、一夏との試合を控えた政征は向かい側のピットで待機していた。

 

 

ピットにはフー=ルー先生と俺がお願いし、ピットへの入室許可をもらったシャナがいる。

 

「私のバスカー・モードを使うとは、なかなかですわね?」

 

「いえ、あれはただの物真似です。物にするにはまだまだですよ」

 

「ふふ、過度な謙虚さは無意味ですわよ?私のバスカー・モードを物真似できたという事は観察眼が優れているという事、自信を持ちなさい」

 

「ありがとうございます」

 

礼を言うと今度はシャナが近づいてきて、俺の目を見てきた。

 

「政征、剣としての力を見させてもらいました」

 

「はい」

 

「次の相手は貴方に対し、怒りを持っていますお気をつけて」

 

「一夏が、俺に・・・?」

 

なぜ、俺に怒りを?これもサイトロンの導きなのだろうか。

 

考え込む時間はないらしく、闘技場へ行く時間になっていた。

 

IS(ラフトクランズ)を身に纏い、アリーナへ向かおうとした時だった。

 

「お待ちなさい」

 

「?フー=ルー様?」

 

ISにデイバイスを接続され、キーを叩くとほんの数秒でそれは終わった。

 

「オルゴンライフルの項目をご覧なさい」

 

「?」

 

言われたとおりライフルの項目を確認すると「一時リミッター解除」という文字が表示されていた。

 

「フー=ルー様、これは一体?」

 

「本来ならば私自身がやらねばならないのですが、今回限りあの坊やに戦略というものを貴方が戦いで指導してあげなさい。その為にライフルのリミッターを一時的に解除しました」

 

「なぜ・・・?」

 

「私は今、教員の身。むやみに生徒と戦闘すれば教育実習生とはいえ教員の地位を利用したと思われますわ。それを避けるために貴方に託します」

 

「分かりました、騎士の戦いを一夏に指導してみせます」

 

「政征、ご武運を」

 

シャナの見送りと共に騎士は闘技場へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たな、赤野!」

 

「一夏、何故怒りを私に向けている?」

 

「お前、セシリアに対してどんな事したのか忘れたのかよ!」

 

一夏は感情に身を任せたまま荒々しい声で叫んでいる。

 

「俺が勝ったらセシリアに謝ってもらうからな!」

 

そう言って一夏は雪片を構えた。

 

その目には怒りしか宿っておらず、冷静さの欠片もなかった。

 

「言葉は無用ということか、よかろう!戦いの中、剣で語り合おう!!」

 

その言葉と同時に試合が開始された。

 

「オルゴン・マテリアライゼーション・・・!」

 

「行くぞおおおおお!!」

 

オルゴンソードを展開し、シールドを構えて一夏の突撃に備えた。

 

「うおおおおおお!」

 

「はぁっ!」

 

剣撃がぶつかり合い、攻めと守りの舞いが開始される。

 

「女の子に乱暴な攻撃をして、男として恥ずかしくないのかよ!?」

 

「戦場ではいかに相手を倒すかが求められる!理想だけでは勝てぬのだ!」

 

「それでも、俺はお前のしたことは許せねぇんだよ!」

 

雪片の一撃をシールドで受け止め、互いに引かない状態が続く。

 

「ならば戦場での攻撃を見せてやろう!」

 

政征は距離を取るとソードライフルを構え直し、体勢を整えた。

 

「!!うおおおおおおおおお!!」

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い、一夏は一気に間合いを詰めてくる。

 

「それを待っていたぞ!織斑一夏!!」

 

政征はソードからライフルにモードを変え、単発のエネルギー弾ではなくビームのような一撃を放った。

 

「なっ!?」

 

速度は速いはずだが、一夏の目にはスローモーションのように遅く見えていた。

 

横へ避けようとするが、瞬時加速の影響で横へは回避できない。

 

「まだだ!」

 

オルゴン・クラウドにより背後へ転移し、ソードライフルをガンスピンさせ、再びビームの一撃を放つ。

 

「!???」

 

目の前と背後からの二重の攻撃に一夏は混乱していた。

 

一人で挟み撃ちをやってのける機体などあるはずがない、しかし現実に政征のラフトクランズ・リベラはそれを可能にしている。

 

「うああああああ!!」

 

前後から放たれたビームが一夏に直撃する。

 

 

「う・・・く・・・」

 

絶対防御のおかげか、一夏自身は無傷だったが白式のエネルギーは大幅に削られていた。

 

「これが戦場で求められる攻撃だ」

 

「く・・・負けられるかよ!」

 

一夏は雪片を構え直すと向き直った。

 

「ライフルの攻撃を受けても立ち上がるか、オルゴン・マテリアライゼーション・・・!」

 

ソードライフルのモードを再びソードに切り替え、左右に再び刀身が形成される。

 

「行くぞぉ!」

 

「来いッ!」

 

剣戟の音のみが響き渡り、アリーナでは皆が皆その攻防に見入っていた。

 

「これで!」

 

「まだだ!」

 

互いの一撃を刃で受けると引き下がり、間合いを取った。

 

「次で決める!」

 

「それはこちらも同じ事!バスカー・モード起動!」

 

「何!?」

 

バスカーモードという言葉に一夏は反応し、警戒を強めた。

 

「あの砲撃が来るのか?」

 

一夏の警戒とは裏腹に、ラフトクランズ・リベラの機体色である明色に灰色の暗色が混じり合った。

 

「行くぞ!」

 

「機体が・・・黒っぽくなった?」

 

「はあああああっ!!」

 

政征の怒涛の剣撃が一夏に襲いかかった。

 

「くっ!こんだけ荒々しい攻撃なのに正確さは失ってないのかよ!?」

 

雪片でなんとか攻撃を捌き、受けきっていたが反撃が可能な隙がない。

 

「そこだ!!」

 

政征はクローシールドで打撃を与えるとそれを投げ捨てた。

 

「ぐっ!!今だ!!」

 

シールドを捨てたのが隙だと思った一夏は雪片で斬撃を繰り出した。

 

「甘い!」

 

斬撃をオルゴンソードで受け流し、一夏の腹へ蹴りを放った。

 

「ぐあっ!」

 

「この剣にはもう一つの姿がある!今ここで見せよう!」

 

ソードモードでの刀身が消え、ソードライフルの左右が展開する。

 

「武装が変形した!?」

 

「伸びろ!オルゴナイトの刃よ!エクストラクター、マキシマム!!」

 

展開したソードライフルからエネルギーが放出され結晶化し、巨大な刀身が形成された。

 

「な、なんだよ!?あの巨大な剣は!?」

 

「この剣こそがオルゴンソードのもう一つの姿!行くぞ!!」

 

「何!?」

 

政征は巨大な剣を構えると一気にブーストをかけ、間合いを詰めてくる。

 

「くっ!ならば零落白夜で迎え撃ってやるよ!」

 

「この大剣!捌く事など出来ぬ!」

 

一夏も迎え撃つために瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い、政征に迫る。

 

「(威力なら零落白夜の方が上、だけどあの大剣を捌く事なんて)」

 

「覚悟せよ!」

 

間近に迫りつつある政征に対し、一夏は真っ向勝負をかけようと構えた。

 

「真っ向勝負か!」

 

「いや、お前に戦場の攻撃を教えてやろう!!」

 

刃がぶつかる寸前でオルゴン・クラウドによる転移を使い、一夏の刃を躱した。

 

「何!?消えた!?」

 

「せええええええいっ!!」

 

背後に転移し、そこから横薙ぎの一撃を白式に撃ち込んだ。

 

「うあああああ!?」

 

その一撃から薄い結晶の円陣が形成され砕け散った。

 

「な、何だあれは!?」

 

「夜空?」

 

千冬と真耶はラフトクランズの一撃から発生した光に目を奪われた。

 

それは夜空に輝く星が瞬いているように見えたためだ。

 

「ヴォーダの深淵へ落ちよォォォ!!」

 

「オルゴナイト!!バスカー!!ソォォォォォォド!!」

 

振るわれた大剣の最大の一撃が一夏を襲った。

 

「ぐああああああああ!!」

 

バスカーモードによって形成された大剣は白式のシールドエネルギーの全てを奪った。

 

「光の後に・・・闇が来る」

 

地に着地した後、刀身を形作っていた結晶体が砕け散っていき、武装を下げると剣の鍔部分となっていたパーツがカシュンと閉じた。

 

『白式、エネルギー消失。試合終了!勝者、赤野政征』

 

「くっそぉ!」

 

「私も実戦の戦場を経験した訳ではない。だが、戦うからには全てが戦場なのだと認識を改めよ。織斑一夏」

 

「く・・・赤野・・・」

 

悔しがる一夏をその場に置いたまま、そう言い残して政征は自分の待機場所であるピットへと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様ですわ」

 

「お疲れ様です、政征」

 

フー=ルーとシャナが政征の帰還と同時に労いの言葉をかけた。

 

「まさか、バスカーモードのソードまで起動させるとは、ますます剣を交えたくなりますわね」

 

「機会があれば是非とも」

 

「ふふ・・。そうだ、本題を忘れていましたわ。シャナ=ミア様の専用機がそろそろ届きますわ」

 

「え?」

 

シャナはかなり驚いた様子でフー=ルー先生を見ている。

 

「名はグランティード、ですがあまりの出力に皇女には扱えきれないとの事でリミッターと補助機を開発しました」

 

「(グランティードにシャナが乗るのかよ!?)補助機?」

 

疑問を持った俺はおもわず聞き返していた。

 

「名はバシレウス、合体機能もありますが今はリミッターにより射撃ユニットとしての機能だけにされてますわ」

 

「じゃあ・・・開発した意味が何も」

 

「いえ、射撃ユニットとして使えるのですから意味はあります。問題は」

 

「シャナ=ミア様の特訓・・・ですね?」

 

そう、シャナは皇女として生きていていた為に自ら戦うという事を知らないのだ。

 

「私も自ら剣を持つ身になるのですね・・・?」

 

「そうだ、けどシャナの剣は自分で自分を守る為の剣だ」

 

「自分で自分を守る?」

 

シャナは政征の言葉に驚いた様子だ。

 

「政征の言う通りですわね。自衛の為の剣、シャナ=ミア様にはそれがよろしいかと」

 

「俺としてはシャナに戦場には立って欲しくない」

 

「ふふ・・・、貴方もまだまだ甘いですわね」

 

政征の気持ちを知って知らずかフー=ルーは笑っていた。

 

「ありがとう政征。でも、私は自らを守れる様にはなりたいのです。指導してくれますね?」

 

「わ、わかりました」

 

シャナの頼みとあっては断れないゆえに承諾してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちくしょう・・・!!」

 

向かい側のピットでは一夏が悔しさを爆発させていた。

 

「一夏、悔しがるのは構わん。なぜ負けたかわかるか?」

 

 

「え・・・それは」

 

 

その様子を見ていた千冬が口を開き、その言葉に耳を傾けると一夏は顔を上げた。

 

「お前と赤野に差はほとんどない、あるとすれば一つだけだ」

 

「なんだよ、一体?」

 

「戦いへの向き合い方だ」

 

「?どういう意味だよ、千冬姉!」

 

「織斑先生、だ。赤野はどんな形であれ、戦う場を戦場として考えている」

 

「だけど!ISは競技用だろ!?」

 

一夏は感情に任せて反論しようとした。

 

「そこだ。確かに今はISは競技用になっている。しかし兵器として使われている事が事実だ」

 

「認識の違いが赤野とのたった一つの差だ」

 

千冬の言葉に一夏は押し黙ってしまった。

 

「認識の差・・・・」

 

一夏は姉に言われたことを考えながらピットから出て行った。

 

「戦場って・・・赤野は一体どんな訓練を受けてきたんだよ」

 

対戦相手との差を改めて思い知らされた一夏は待機状態の白式を見つめ続けていた。




やっぱりオルゴン・クラウドの転移はチートだ(お前が言うな)

バスカーモード時のみに描写していますがなるべく転移は使わない方向です。


赤野政征

格闘180
射撃160
技量120
防御140
命中130
回避110

精神コマンド

不屈
加速
必中
努力
勇気
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