Moon Knights IS〈インフィニット・ストラトス〉   作:アマゾンズ

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戦闘ありません


同じ機体が並ぶとロマンを感じるよね

試合後、セシリアは浴室で湯に己の身をさらしていた。

 

セシリアは初めて出会った二人の男性との戦いを思い返していた。

 

織斑一夏との戦いは判定勝ちとなったが後一歩というところまで追い込まれた。

 

自分がずっと見てきた父親とは違い、諦めるという事はしない強さを持った男。

 

 

そしてもう一人、自らを騎士と名乗り機体を剣とする男、赤野政征。

 

試合を戦場と認識させられ、自らの中に根付いていた女尊男卑の考えを打ち壊された。

 

一切の手加減がなく全力で戦う姿、気高さを持ちながらも倒す事に戸惑いのない姿勢。

 

織斑一夏とは違った強さを持った男。

 

 

知りたい、その気持ちだけがセシリアの中で強くなっていた。

 

 

 

 

 

 

その後、教室でのHRで一夏がクラス代表になった事が発表された。

 

「はい、クラス代表は織斑君に決定しました。一繋がりでいい感じですね」

 

「あの、山田先生?なんで試合で全部負けた俺が代表になったんですか?」

 

「それはわたくしと」

 

「俺が辞退したからだよ」

 

セシリアと政征はほぼ同時に発言した。

 

 

「ふ、二人共なんでだ?」

 

「わたくしは発言を反省しまして」

 

「俺はシャナの特訓を頼まれたからどうしても無理になって、織斑先生に辞退する事を伝えたんだ」

 

二人の理由に周囲は納得しているようであった。

 

「皆さん、あの時は大変失礼な発言をしてしまい申し訳ありませんでした」

 

非礼を謝罪する言葉共にセシリアは深々と頭を下げた。

 

「さて、クラス代表も決まり、セシリアの謝罪も終わった。ここから私から話がある」

 

千冬は教卓の前に立つと手を添えて話を始めた。

 

「フー=ルー先生がISによる戦闘特訓に参加することになった」

 

「「ええええええーーー!!」」

 

「フー=ルー先生は教育実習生ですよね!?」

 

教室中の生徒達は驚きのあまり騒ぎ始めた。

 

「静かにしろ!フー=ルー先生がどのくらい強いのか見ておきたいだろう?」

 

「それは・・・」

 

「確かにそうですけど」

 

教育実習生とはいえISに乗れる身であるフー=ルーの実力というのは生徒達にとって知りたい事だ。

 

「皆さんとの戦闘訓練、楽しみですわ」

 

フー=ルーは教師としての一面が成りを潜めると騎士としての一面が出ていた。

 

「フ、フー=ルー先生、なんだか怖い」

 

「あら、失礼しました。戦いとなるとつい高揚してしまって」

 

騎士としての一面を目撃され、フー=ルーは微笑みながらいつもの感じに戻った。

 

「政征?どうしたのです、顔が笑っていますよ?」

 

「え?」

 

シャナに指定されるまで気付かなかったが俺は笑っていたらしい。

 

「今の俺はやっぱり騎士なんだな…戦ってみたいと思うと笑うなんて」

 

「(フューリーの特徴なんですかね?鈍感騎士)」

 

「(いきなり現れるね、本当に。鈍感騎士って)」

 

「(いい加減に皇女様の気持ちに気付いてあげなさいまし)」

 

「(シャナの気持ち・・か)」

 

神様の言葉に俺は改めてシャナの事を考えた。

 

穏やかな笑顔、凛々しくある覚悟の顔、涙を見せる顔。

 

シャナを思うと心臓が高鳴る、あの笑顔を護りたい。

 

でも、恋人にしたいと思うと相手は皇女、自分の身分を考えてしまう。

 

「シャナ・・・俺はシャナの剣」

 

スパーン!

 

「痛ったぁ!!」

 

「HR中に考え事か?赤野」

 

「お、織斑先生」

 

「多少の事は構わんがちゃんと集中しろ」

 

「は、はい」

 

出席簿で叩かれた頭を摩りながら姿勢を直した。

 

「政征君、後でお話があります。それとシャナ=ミナさんも」

 

「はい」

 

「分かりました」

 

 

HRが終わると通常の授業が開始された。

 

 

 

 

 

HRと授業が終わった放課後にフー=ルーに呼ばれた二人は応接室にいた。

 

 

「来ましたね?」

 

「はい」

 

「お話とはなんですか?フー=ルー先生」

 

フー=ルーも真剣な顔で政征とシャナ=ミアに話しかけた。

 

「先生は要りません、今ここではフューリーとしてお話しましょう」

 

フューリーとしてと聞いて気を引き締めた。

 

「シャナ=ミア皇女を鍛えるにあたって私と政征が担当する事になりましたわ」

 

「え?」

 

「本当ですか?」

 

「はい、ですが放課後が主に鍛える時間帯になります。明日に許可が下りますわ」

 

「ありがとうございます。フー=ルー」

 

「ふふ、皇女を鍛える日が来るとは思いませんでしたわ」

 

「お手柔らかにお願いしますね」

 

「戦いのカンを取り戻すために模擬戦をお願いできます?政征、もちろん実戦形式ですわ」

 

フー=ルーの目には闘志と歓喜を宿していた。

 

「はい、是非ともお願いします。それと提案があるのですが」

 

「言ってみなさい」

 

思案した後に政征はフー=ルーの目を見て口を開いた。

 

「クラス全員に戦いを見せたいのです。戦場とはどういうものかと」

 

「ふむ、魅せるのではなく見せる戦いをしようと?」

 

「はい」

 

「良いでしょう、明日には私の機体であるファウネアが届きます。その時に」

 

「分かりました」

 

「では今日はもう、下校なさい。時間が時間です」

 

「はい。行こう、シャナ」

 

「ええ」

 

二人は寮へと戻ると着替えを済ませ、くつろいでいた。

 

「さて、復習しておかないと」

 

「復習ですか?」

 

「ええ、やっておかないと後から響くからね。シャナもやっておこうよ」

 

「はい、分からない所は教えてくださいね?」

 

「もちろんだよ」

 

二人は教科書とノートを広げ、学んだ所の復習と予習を始めた。

 

「つまり、この配列部分はGからBになってるんだよ。数式はXから求めればいいんだ」

 

「そうでしたか、つまりこの式は」

 

「そう、そう!合ってるよシャナ!」

 

「楽しいですね、こうして教え合う勉強って」

 

政征は数学と工学に関してアシュアリー・クロイツェル社で自分から学んでいた。

 

ラフトクランズを自力で整備できるようになっておきたいという思いからの行動ゆえだった。

 

「ふう、あれ?もう8時か。これくらいにしてお風呂入ってきなよ」

 

「え?あ、はい」

 

政征に促され、シャナは浴室へと向かっていった。

 

「(はぁ・・・まだわからないな。シャナの事は好きだけどlikeなのかloveなのか)」

 

「(早めに答えは出さないといけませんでやんす)」

 

悩んでる中で神様がコスプレ姿で話しかけてきていた。

 

「(また、いきなり話しかけてくるなよ・・・しかもアシェンの姿で)」

 

「(早めに出さないと取られるでありんす)」

 

「(う、わかってるよ・・・)」

 

話している間にシャナが風呂から上がってきていた。

 

「どうしたのです?政征」

 

「いや、何でもないよ。俺もシャワー浴びてくるから」

 

「??分かりました」

 

熱めのお湯を被りながら俺は思った。この気持ちにケリを付けないといけないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、学問授業は問題なく終わり、実演形式の授業の準備をしていた。

 

「よし、専用機持ちは前へ出ろ!」

 

「オルコットさん、織斑君、赤野君ですわね」

 

指名されたから前に出たけど何故か一夏に一瞬だけ睨まれたよ、なんでさ。

 

「では。機体を展開しろ」

 

指示に応じてリベラを展開する。今はバスカー・モードを起動してない為、通常の紺瑠璃色だ。

 

「・・・あれ?」

 

「どうしました?織斑君。展開が間に合っていませんわよ?」

 

「わ、わかってます!来い!白式!!」

 

フー=ルー先生の催促に応え、期待の名前を呼び、数秒後に一夏は機体を展開した。

 

これだけは慣れ、しかないからな。

 

「よし、その場から急上昇しろ」

 

そう言われて、スラスターを噴かして上昇する、セシリア嬢もすぐに上昇していた。

 

「政征さんの機体は全身装甲に近いのですね?それに色が綺麗ですわ」

 

「ああ、この機体は鎧騎士をモデルに作られているからだ」

 

「そうでしたの、どうりで。でも口調は変わりますのね」

 

急上昇の指示の後、雑談していた後に織斑が追いついてきた。

 

「何をしている!織斑!!ラフトクランズはともかく、白式はブルー・ティアーズよりはスペックが上だぞ!」

 

スペック上は上回っていようと操縦者がそれを引き出せなければ意味が無いぞ、織斑教諭。

 

スパロボをやっていたからかこんなセリフが浮かんでしまうな。

 

「ふ、二人共早すぎるだろ!」

 

「一夏さん、自分が想像しやすいイメージを持つといいですわ」

 

セシリア、気があるのか?話してる時に楽しそうだ。

 

全く、この天然ジゴロはどれだけ女性を落とせば気が済むんだ。

 

ん?考えてみれば僅かだがシャナもそうだったな、苛立ってきたぞ。

 

一人で思考に耽っていたらしたから怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「一夏ッ!何をしている!さっさと降りて来い!!」

 

あれは篠ノ之か。何をやってるんだ?山田先生が涙目だ。そんな事したら。

 

ゴンッ!!

 

「お前が何をしている?教師の物を勝手に奪った挙句、勝手に指示を出すな!」

 

拳骨と共に厳重注意を織斑先生から受けた。

 

行動力は認めよう。だが、間が悪すぎるぞ?篠ノ之・・・。

 

「織斑先生の言う通りでしてよ?勝手な行動は慎みなさい」

 

フー=ルー先生も静かな様子で怒っている様子だな。

 

「・・・・」

 

?シャナがすごく俺を睨んでいる・・・恐ろしいな。

 

「次に急降下と停止をやってみせろ。目標は地上との距離10cmだ!」

 

「では、お先に」

 

セシリア嬢が急降下し、地上スレスレで停止をした。

 

「12cmか、流石は代表候補生だな」

 

「ありがとうございます」

 

千冬に褒められ、セシリアは笑みを浮かべた。

 

「次は私か、参る!」

 

オルゴン・クラウドで転移すれば楽なんだが、それは意味がないからな。

 

この感覚はリュンピーで訓練していた時と同じだ、それなら。

 

ベストのタイミングを見出し、停止をかける。

 

「6cmか、やるな。機体性能のおかげか?」

 

「お褒めに預かり光栄です。しかし、機体性能のおかげだというなら二人に勝利してはいませぬ」

 

「む・・・それもそうか(機体に乗ると口調が変わるのか)」

 

罰が悪かったのか織斑教諭はどこか反省するような様子で目を伏せた。

 

「うわああああああああ!!!」

 

ドッガーーン!!と物凄い轟音と共に何かが落下したようだ。

 

「なんだ今のは?一夏か。無事か?」

 

「そう思うなら助けてくれよ・・・」

 

一夏は助けを請うが私は無視した。すぐに助けられていては意味がないだろう。

 

10分後に一夏がクレーターから這い出てきて次の指示が出た。

 

「次は武装を展開して見せろ」

 

「織斑教諭、私はどうすれば?」

 

「なんだ?赤野。ああそうか、お前の武装はほとんどが兼用だったな」

 

ソードライフルを見て、織斑教諭はこちらの言いたい事を察してくれたようだ。

 

「先にブレードを展開しろ」

 

「では、オルゴン・マテリアライゼーション」

 

刀身となる部分にオルゴンを集中させ、結晶を形成する。

 

「次はセシリアだ」

 

「はい」

 

指示された通りに武装であるライフルを展開する。

 

「ふむ、なかなかだがそのポーズはやめろ」

 

「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるのに必要で」

 

「隣を見てから発言して下さい、セシリアさん?」

 

「フー=ルー先生?それは一体・・・っ!?」

 

「セシリア嬢、こちらに銃口を向け続けるなら撃たねばならなくなる」

 

ライフルの銃口が私に向けられていては無視することは出来ん。

 

「あ・・・」

 

「私から言わせてもらいますと横向きの展開では隙が出来ます。縦向きに展開するよう矯正しなさい」

 

「はい・・」

 

その後。ISの武装などの危険性などを説明され、授業は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリーナは此処でいいのか?フー=ルー教諭」

 

「ええ、皆さんをアリーナの観客席へお願いしますわ」

 

そういって、千冬が全員に聞こえる声で指示を出す。

 

「全員、観客席へ移動しろ!」

 

「はい!」

 

移動を開始した生徒達は次々とアリーナの観客席へ座っていく。

 

その中にはセシリアと一夏も含まれている。

 

「では、準備してきますわ。赤野君にも伝えてください」

 

「わかった」

 

フー=ルーはピットへと歩いていき、千冬は政征のもとへと向かっていった。

 

「赤野、やれるのか?もし無理なら」

 

「心配無用です。食らい付けるところまで食らいつきますよ」

 

「ふ、そうか。そんな気概がアイツにもあればな」

 

「今のところは無理ですよ、被害者って顔してますから」

 

「はっきり言いすぎだ。そろそろ時間だな、アイツ等に戦場を見せてやってくれ」

 

織斑先生は戦場というものを知らない。

 

俺も実際の体験していないが、恐ろしい事なのだと俺自身のフューリーの記憶が語りかける。

 

「ええ、分かってます」

 

俺はラフトクランズ・リベラを展開し、アリーナへと飛び出した。

 

それと同時に向かい側のピットからも何かが飛び出してきた。

 

「それが、貴女の機体ですか」

 

「ええ、これが私の専用機。ラフトクランズ・ファウネアですわ」

 

白と黄色をアクセントにエメラルドのような薄い緑を基調としたカラーリング。

 

頭部部分だけが専用に改修されているようで武装はリベラと変わらない。

 

「胸を借りるつもりで行きます!」

 

「来なさい、手加減は無用でしてよ!!」

 

試合開始のブザーが鳴り、戦いが始まった。




モーションベースは主にスパロボJで書いてますがムーン・デュエラーズのモーションはエッセンスとして考えてます。


ベルゼルートとクストウェルも出したいですが、主はラフトクランズなので一時使用しようかなと。


アンケートもありますので協力お願いします。
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