魔法先生ネギま!神の祝福授かりし異端者   作:幻想師

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第3話でーす、楽しんで貰えると嬉しいです。


第3話 エヴァと従者

 

 

 

翌朝目を覚ますと、昨夜抱き枕の如く抱き締めたまま寝たはずのエヴァに何故か膝枕をされて髪の毛をいじられている状況だった。

何でいきなりそんな展開にだって?そんなの俺が1番聞きたいわ!

起きるにも起きずらく、暫く様子をみようと思い寝たふりを決行する。

 

「……寝顏は、可愛いんだな」

 

……少し顔が熱くなった。

エヴァの独り言は続く。

 

「今まで、人に優しくされる事なんてなかったからな……こういう時になんて言えば良いのか分からない」

 

そう言って一度言葉を切り、優しい手つきで頭を撫でてくる。

 

「だが、これだけは言っておく……ありがとう」

 

何か、俺が聞いちゃいけないセリフだったような……

幸いエヴァは俺が起きているのにまだ気づいていない様だし、もうしばらくしたら起きよう。

 

……数分が経った、もうそろそろいいだろうか。

 

「ん、うぅん……」

 

「わ、わ!お、起きたのか」

 

さっきから起きていたがな……

 

「お、おう。何故に膝枕?」

 

「こ、これはだな……そうだ、ちょっとした気まぐれだ!なんだ!迷惑か!?」

 

逆ギレですか……まあ、荒っぽい口調の割には顔が真っ赤になっているので逆に和んでしまうんだが。

 

「いや、あったかいし柔らかいし。快適だったよ」

 

起き上がりながらそう言うと、さらに顔を赤く染めるエヴァ。

人ってここまで顔を赤く出来るんだな……ああ、吸血鬼か。

 

「そ、そうか……ふんっ、しょうがないな!そんなに良かったのならまたやらせてやらん事もないぞ!?」

 

私は別にしたくも無いんだがな!と言いながらそっぽを向きながら言っているエヴァ、全く素直じゃない吸血鬼だな。

 

「へいへい、その時はよろしくお願いしますよ」

 

昨日余分に獲っておいた魚をさっさと焼いて食べ、すぐに旅支度を始める。

 

「そう言えばこれから行く当てはあるのか?」

 

「ん?ああ、行き先は……そうだな、ショウは確か日本出身だったな、行くか?」

 

「日本にか、良いんじゃないかな?俺はエヴァに着いて行くだけだしな……あ、そうだ。たしかエヴァってかなり強いんだよな?」

 

「ああ、百数十年戦場を渡り歩いて来たんだ、それなりに心得はあるぞ」

 

……百数十年って、まあ、吸血鬼だし不老不死はデフォルトなんだろうな。

 

「ならさ、俺の鍛錬に付き合ってくれないか?」

 

そう言って頭を下げる。

 

「それは構わないが……お前、あの力があれば十分じゃないか?」

 

「実はさぁ……使い方分かん無いんだよね、あの能力」

 

「……はぁ!?」

 

あはは~、やっぱそう言う反応するよな。

 

「いや~、昨日エヴァが魚取りに行ってる間に試してみたんだけどさ、これがうんともすんとも言わないの」

 

まあいきなり貰った力を直ぐに十全に使いこなせるなんて思ってなかったけどさ……エヴァ助けた時は結構必死だったしな。

 

「それにさ、いくら強い力手に入れても使う俺が未熟じゃ宝の持ち腐れだろ?」

 

「成る程な……そう言うことなら引き受けてやる。なに、私が教えるんだ、半端には育てないからな、覚悟しとけよ」

 

そう言って無い胸を張るエヴァ、なんだろう、何か可哀想……

 

「……おい、今失礼な事を考えたろう?」

 

エヴァの目が怖い……

 

「気のせいだ、そら、今後の予定も決まったんだ。さっさと出発しようぜ」

 

「ああ、ちょっと待て。私の従者が偵察に出ていてな、もうすぐ戻ってくる頃なんだ」

 

エヴァの従者か……そんな事聞いてないんだが。

つーかもう1体って、もはや人間扱いされてねぇよその人。

 

「どうやら丁度いいタイミングで戻ってきたようだな……紹介しよう、私の従者のチャチャゼロだ」

 

エヴァの背後の草むらが揺れ、何かが飛び出してくる。

 

「ケケッ!ナニヤラ昨日ハ大ピンチダッタミテーダナ、御主人?」

 

「ふん、あんな物私1人でもどうにかできたわ!それより貴様こそ、成果はどうなんだ」

 

「コノ辺リヲ1通リ見テ周ッテ来タガ、村ナンテ1ッツモネーヨ」

 

そこまで言うと、エヴァの従者がこっちを向く。

 

「ソレヨリアッチノ旦那ハアノママデイーノカ?コッチ見テ固マッテルゾ?」

 

「む?おい、どうしたショウ?」

 

エヴァが心配そうに声を掛けて来るが、俺の意識はある一点へと集中していた。

そう、目の前にあるエヴァの従者の〝人形〟へと。

 

「チャ、チャッ○ーだ!リアルチャッ○ー人形が出た!」

 

両手にナイフを持ち、言葉を喋る女の子の人形。

前の世界にいた時に1度だけ観て、一生もののトラウマになったとあるホラー映画が思い出される。

 

「ど、どうしたショウ!?おい、チャチャゼロ!貴様何をした!?」

 

ガタガタ震え出す俺に駆け寄りながら、チャチャゼロと呼ばれた動く人形に怒鳴りつけるエヴァ。

 

「ケケッ!知ラネーヨ、ソレニオレノ名前ハチャチャゼロダ」

 

「うーむ、こんな弱点があったとは……おい、ショウ。こいつは私の従者だと言ったろ、そんなに怖がるな」

 

「うぅ……そ、そうか?」

 

恐る恐るチャチャゼロと目を合わせる。

……うん、こうして見ると意外と可愛い、かも?

 

「ジロジロ見テンジャネーヨ、殺ラレテーノカ?」

 

そう言ってカチャッと手に持ったナイフを掲げるチャチャゼロ。

 

「ひぃぃ!す、すんません!!」

 

コワイ、人形コワイヨ。

 

「ケケッ!冗談ダ、旦那ニハ御主人ガ世話ンナッタミテーダシナ」

 

ん?何のことだ?まあ、何故か感謝してるみたいだし、いいか。

 

「えと、どういたしまして?」

 

つーか何故に旦那?

 

「さて、全員揃った所でそろそろ行くか」

 

「お、おう」

 

そう言ってエヴァが先頭を歩き出す。

その後に続く俺とチャチャゼロ、ちなみにチャチャゼロは何故かエヴァではなく俺の頭の上に乗っている。

 

「御主人ジャ見晴ラシガワルイカラナ」

 

「な、なるほど。つーか心読まないでくれます?マジで怖いんで」

 

「ケケッ!ソリャ失礼」

 

「そこ!失礼な会話してないでさっさと付いてこい、氷漬けにするぞ」

 

何となく恐怖も薄れてきたのでチャチャゼロと他愛もない会話を楽しんでいるとエヴァに怒られてしまった。

 

「へいへい、今行きますよ~」

 

つか氷漬けって……まあ、いいか。

暫くはこの子の隣が俺の居場所になりそうだしな。

そんな事を考えながら俺はエヴァの元に走って行くのだった。

 

 

 




と言う訳で第3話でした、正直、作者自身オリ主の能力強くしすぎたかな~って思ったので、少しだけ制限する事にしました。
それと今回は、出来るだけセリフを長くしすぎない様に意識して書いたんですがどうだったでしょうか?
楽しんで読んでいただけたのなら幸いです。
ではでは、また次回!
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