オーバーロード 骸骨と蛇神の支配者生活   作:Janne Da Arc alter

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初めまして、読み専だったんですが、みなさんの素晴らしい作品を見て自分も小説が書きたくなり、投稿しました。



始まり

目の前では中世風の鎧を着た騎士が幾人も悶え苦しみながら助けを懇願している。それを見て何処かまだ夢現のような、しかし、今までのどんな時よりも鮮明に、ただ本能に従い眼前で悶えている”モノ”に慈悲なく愛しの眷属の餌にする。

 

眷属たる蛇たちが餌を貪る姿を見ながら俺はこの世界に親友と共に来た時のことを思い出していた……

 

 

 

<Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game>『ユグドラシル<Yggdrasil>』所謂DMMO-RPGと言われる体感型大規模多人数オンラインロールプレイングゲームという物で12年もの長い間愛されたゲーム「ユグドラシル」も皆から忘れられ遂に終わろうとしていた

 

 

「あぁぁぁ!ヤバイもう1時間もねぇ!どうか間に合ってくれぇ!」

 

俺の名前は佐藤剛

こんな満足に外に動物を探しに行けないようなクソッタレ世界で唯一の楽しみであったユグドラシルに財産をつぎ込んで楽しんでいた

そう、楽しんでいた。

 

 

「頼む!ダウンロードよ早く終われ!」

 

この今言った通り、生きがいと言ってもいいユグドラシルが今日終わるのだ。そして、その通知が運営から届くと同時に俺がユグドラシルで所属していたギルド[アインズ・ウール・ゴウン]のギルド長たるモモンガから最後にギルメンで集まろうというメールが届きここ1年忙しくログイン出来ていなかったユグドラシルに朝からインするはずだった。

 

「くっそ!あの部長め!間に合わなかったら一生恨んでやる!!」

 

本当は朝からインするはずだった俺は自分の上司から呼び出され!こき使われ!仕事を終わらせ自宅に帰宅したのが11時近くという夜になってしまったのだ。

 

「せめて最後にモモンガさんに今までありがとうって言ってから引退してぇ!」

「てか、プレアデスの美女軍団も見てぇ!」

「階層守護者たちも!」

 

くそっ!まだ色々したいことあるじゃねぇか!こんなことなら仕事辞めてでもインし続けるべきだった!口に出せばどんどん出てくる未練の言葉。

 

「よっしゃ!ダウンロード終わった!」

 

そして、ようやくダウンロードが終わり、ユグドラシルにログインした。

目を開けるとそこには嘗てギルメンが集っていた円卓の間であり、丁度ヘロヘロがログアウトした時だった。

 

「あ!」

 

なんともタイミングに恵まれない俺である。

項垂れた俺に話しかけてきた骸骨がいた。

 

「久しぶりじゃないですか!ポイズンさん!」

「モモンガか!久しぶりだなぁ!」

 

俺は落ちたばかりのテンションを上げて久しぶりに見るアインズに挨拶をした。

 

「えぇ、久しぶりですね。多分1年ぶりくらいですね」

「本当はすまん、リアルでの仕事が忙しくて……」

「いえいえ、分かってますよ。それに最後とはいえ、戻ってきてくれたじゃないですか」

「モモンガ……」

 

1年ぶりにログインした奴に対してにこやかに(骸骨だからよく分かんねぇけど)笑いかけてくれるギルト長に感激しながら質問した。

 

「モモンガ、今ヘロヘロさんを見たけど他の人はどうだったんだ?」

 

そう問うた瞬間、いきなり「あはは」と笑い出したモモンガを見て俺はなんとなく悟った。

 

「やっぱ、いい」

「いえ、大丈夫ですよ。やっぱり皆さんリアル方が大切ですからね……」

 

言いながらモモンガは悲しそうな雰囲気を出して、その雰囲気を無かったことにするように、言ってきた。

 

「しかし、相変わらず毒々しい見た目ですねポイズンさん」

「そうか?カッコイイだろ?この見た目」

 

雰囲気を壊してくれたモモンガに感謝しつつ、言われてから改めて自分の作成したキャラを見る。

人と蛇を混ぜたような見た目であり、色は体の左右で赤と青の対照的な色で構成されている。下半身と両腕は蛇で構成されていて、目はバイザーのような物で塞がれている。今から100年近く前に流行っていた遊戯王というカードゲームの毒蛇神ヴェノミナーガというキャラをベースとして作成したキャラである。

 

「いや、充分に毒々しいですよ」

「失礼な!モモンガにはこの蛇の美しさが分からないのか!?」

 

繰り返し俺の見た目をディスってくるモモンガに文句を言いつつ、懐かしい皆が夢中でユグドラシルにインし、ワールドアイテムなんかを収集していた頃を思い出し、ポツリと呟いた。

 

「もう、終わっちまうんだよな……ユグドラシル」

「……はい。」

 

俺にとってユグドラシルは生きがいであると同時に大切な仲間達がいた場所だった。結局、勝負がつかなかったたっち・みーに悪戯を一緒にやったるし☆ふぁー、あの悪への美学に勉強したこともあったウルベルト、お前とは勝負したくないと最後まで勝負しなかった武人武御雷……。俺が過去を思い出しているとモモンガが言った。

 

「ポイズンさん、最後は皆で言ってた通りに悪役らしく玉座で終わりを迎えませんか」

「……そうだな、最後は悪役らしく終わるか。」

 

そう言って、進み出したモモンガに声をかける。

 

「モモンガ!忘れ物だぞ」

 

俺はギルド武器である[スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン]を腕である蛇で指差しながら言った。

 

「えぇ?でも、それは……」

「最後くらいいいさ、皆も許すし、何より最後だろ?」

 

渋ったモモンガに最後くらいと発破をかけた。

 

「……そうですね、そうします」

 

そして、ギルド武器を携えたモモンガと共にナザリックの最深部である、玉座の間に向かった。

 

 

 

 

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