劇場版ドラゴンボールZー未来超決戦!ピンクでやわくてヤバイ奴!!ー   作:ふぁみゆ

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「界王神です。さぁ、待ちに待った僕の出番ですね。ドラゴンボール本編では最初こそ威厳のある態度を見せていましたが話が進むに連れて悟空さん達に驚かされてばかりでした。しかし、この世界では本編とは違うかっこいい僕を見せられると思います。それでは、楽しんでいってくださいね」


其の三

家の中で机を挟んで向かい合うトランクスと界王神。界王神の隣には付き人であるキビトも一緒だ。

 

そして、緊張した面持ちでトランクスは口を開く

 

「まさか、界王様より高位の存在がいただなんて。知らなかったとはいえ無礼を働いたことをお許しください」

 

「いえ、その件は気にしないでください」

 

威厳を保ちつつも柔らかく言う界王神の姿を見てトランクスは少しだけ肩の力を抜く

 

「それで僕に頼みというのは」

 

いよいよ本題に入るトランクス

 

「はい、内容を伝える前に最初から経緯をお伝えします。今、この地球で起こっているとんでもない自体も含めて…」

 

界王神は話し始めた。

 

 

 

「かつて、世界を支配しようと企んだ恐ろしい魔術師がいました。

その名は魔導師ビビディ。彼は戦闘力は持っていませんでしたが、邪悪な魔術にたけていました。

そして、ビビディはその邪悪な魔術を使い、全宇宙を震撼させる恐るべき力を持った怪物魔人ブウをこの世に出現させたのです」

 

界王神のかつての記憶が呼び覚まされる。

ピンクの姿をした脅威の魔神の姿が…

 

「私達、界王神は力を合わせて魔人ブウに立ち向かいましたが…」

 

引きちぎった腕が原因で吸収されてしまった南の界王神、勇猛に立ち向かったが敗れてしまった西の海王神、剣で挑みかかるも力が及ばなかった南の界王神…

 

そして、自分を庇って吸収されてしまった大界王神

 

「僕以外の全ての界王神が、その圧倒的な力に敗れてしまったんです。」

 

トランクスの額に汗が滴る。

まさか、宇宙にそんな化物がいたなんて…

 

「それで…」

 

静かに目を瞑る界王神

 

「しかし、魔導師ビビディは自らの魔術を使って、魔人ブウを封印しました。どうやら、魔人ブウの力は、ビビディの手にも余るものだったようです。そして、ビビディは封印下魔人ブウを連れてこの地球に降り立ちました。そして…」

 

封印された魔人ブウを置いた瞬間に界王心は自らの超能力を用いてビビディに金縛りをかけた

 

不意打ちにより抵抗できなかったビビディに界王神はありったけの気をぶち込んだ

 

「魔人ブウの封印が解ける前に僕は、ビビディを殺すことに成功したんです。魔人ブウの封印を解く呪文が使えるのはビビディのみ、結果的に僕は、魔人ブウの脅威を取り除くことができたのです」

 

話を聞き汗を拭うトランクス

しかし、トランクスの脳裏に嫌な予感がよぎった

 

魔人ブウの脅威は取り除かれたはず、しかし、界王神は自分に協力を求めてきた。

それが意味することはつまり…

 

「えぇ、あなたのお察しの通りです。魔人ブウ、いえ、正確には魔人ブウとは言えないのかもしれませんが恐ろしいことが起こってしまったのです。」

 

それは、ビビディが魔人ブウを封印した惑星から始まった。

突如、その惑星が何かにより破壊されたのだ。

 

そして、その場所にはピンク色の体を持つ魔人ブウによく似た何かが笑っていた…

 

「おそらくビビディは魔人ブウを完全に封印することが出来なかったのでしょう、その惑星に残された魔人ブウの欠片の一部が独自の進化を遂げ、邪悪な意思を持ってしまったのです。そこに、新たなる魔人が誕生した…」

 

そして、ブウの欠片は衝動の赴くまま宇宙空間を彷徨い、すでに幾つもの惑星を破壊しているのだという…

 

「これ以上、あの魔人に好き勝手させるわけには行きません。一刻も早くあのブウの欠片から誕生した、新たなる魔人を倒さねばなりません!しかし…」

 

界王神は悔しそうに拳を握りしめる。

 

「魔人ブウの欠片から生まれたとは言え、魔神の力は驚異的です。恐らく、僕一人ではヤツを止めることはできない」

 

そして、真っ直ぐな瞳でトランクスを見つめた

 

「だから、あなたに協力を求めにやってきたんです。危険なことを頼むというのは分かっています。ですが、宇宙の平和のためにおねがいします。トランクスさん!僕と一緒に、魔人と戦ってください」

 

話を聞いたトランクスは界王神に頭を下げられたことに驚くものの、話を聞いた時点で結論は出ていた。

 

(もし、その魔人がこの地球に現れたら、どうなるのかは目に見えている。そんなこと、絶対に起こしてはいけない。この地球を二度とあんな地獄にしてはいけないんだ!!……それに、界王神様にお願いされて、断るわけにはいかないよな)

 

「分かりました。僕にどこまで出来るか分かりませんが、協力します!」

 

それを聞いて界王神は嬉しそうに顔を上げた

 

「本当ですか!?ありがとうございます!トランクスさん!!」

 

その時

 

コトン、コトン…

 

話をしていた界王神とその隣りにいたキビトの前にお茶が置かれた。

 

「あぁ、ありがとう……!?」

 

お茶を置いたのはライスだ。

しかし、お礼を言おうと振り返り、ライスを見た界王神の顔は一瞬で青ざめた

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

突然悲鳴を上げて机の上のお茶をこぼしてしまう界王神

こぼれたお茶は隣のキビトにかかってしまい、キビトは「あちゃっ!あちゃっ!」と慌てふためいている

 

突然の出来事に驚いて立ち上がったトランクスは

 

「どうしたんですか?界王神様?」

 

すると界王神は狼狽したままわなわなと震える手で恐ろしげにライスを指さし、こう答えた

 

「こ、こいつです!魔人ブウの欠片から生まれた魔人というのはこいつなんです!!」

 

「な、なんだってぇぇぇ!?」

 

話がわかっていないライスは

 

「キ?」

 

と、ただ首を傾げるだけだった……




お茶をこぼしたり震えながらちっちゃい女の子を指差すシーンを見て

界王神「…………」

作者「ようやく脳天気なお前でも飲み込めたようだな。ここではかっこいい自分が見せられるなどとその気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ」





かっこいい界王神も見たいけど、この小説ではむりだな。いや、界王神をラスボスにしようという案もあったんだけどさ…
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