問題児たち+チート野郎が異世界から来るそうですよ? 作:天龍神龍神
「さて、本題に入ろう」
「本題って何?お兄ちゃんはここに帰ってきたんじゃないの?」
「あぁ、僕はここに戻ってきたんだ。だけどね、ノーネームを離れるにしろ何をするにしろ僕をここに連れ戻したのはノーネームなんだよ」
「確かに、そうだけど…ここにずっといるんじゃないの?」
「そのための本題なんだよ、これは」
「そうなの、分かったよ。その本題を聞くよ」
「じゃぁ、まずは何から話そうかな?そうだ、初めにここに残る話をしようかな。僕はここのリーダーに復帰するつもりだよ。これは確定事項だからね、これからの話で何か語弊があると困るからねあらかじめ言っておくよ」
「そうなんだ、ここのリーダーに復帰してくれるんだ…良かったよ、また私を置いて何処かに行っちゃうんじゃないかって思ってたから」
そう言って、少し目に涙を貯めていた。
「ほら、おいでよ」
龍神は自分の膝をポンポン叩きながら言った。
「えぇ〜恥ずかしいよ〜お兄ちゃん」
照れ臭そうに頬を赤らめながら言っていたが、目がチラチラと龍神の膝を見ていた。
それを見た龍神は口を三日月にしてニヤリ、と笑った。
「じゃぁ辞めようか、良い歳なんだしね」
「ヤダぁー、意地悪しちゃイヤー」
頬を赤らめながらプクーと膨らませて怒ってくる。
「分かった分かったから、ほらおいで。昔みたいにしてあげるから膝の上においで」
「これ、久しぶりだな〜///」
「ふふ、良かったよ。さて、じゃぁ話を戻そうか。さっきも言ったけども僕はノーネームによってここに戻ってきたんだ。だからね、そのためにノーネームに恩返しでもしようと思ってね。その為に何をしようかと考えたんだよ」
「なるほどね、お兄ちゃんらしいよ」
「其処でね、もう少しだけノーネームに居ようと思ってる、まずそれが一つ。で、次がもう少し後でいいからね僕達のコミュニティの傘下にしてあげて、魔王からの攻撃を防ぐつもりだよ。まぁ、ノーネームには強い子が三人呼ばれたけど僕達ゴットノーズのようなコミュニティに襲撃されたら直ぐにダメになってしまうと思うんだよね」
「いやいや、確かにお兄ちゃんの意見には賛成だけどね一つ言っていいかな?」
「いいけど、何かな?」
「私みたいなコミュニティは流石に両の手で数える位しか居ないからね⁉」
「そうだね。だけどね、実際三年前にその両の手で数える位しか居ないコミュニティに襲撃されたんだよ?人間ではあり得ない力を手にしたから魔王に目を付けられた…。ならその魔王が太刀打ちできないコミュニティ、僕の作り上げた最強のコミュニティ、それが彼らを守ればいいからね。だけど、彼らが魔王に挑めば僕たちはただ見届けるだけなんだよ」
冷えた声と遠くを見る目が彼らが無茶をしないかどうか、不安で仕方が無いと言っている。
「お兄ちゃんが何を考えてるかはだいたい分かったよ」
「そうか、ならそろそろ僕は帰るよ。リーダーや黒ウサギなんかが心配するだろうしね」
「分かったよ。だけど、私を連れてって」
「今回だけは無理かな。それに高嶺は有名人だろう?」
「それがどうしたの⁈もしも、お兄ちゃんに何かあったらどうするの!」
「僕は死ねないからね、大丈夫さ」
それに、と言って龍神は指を鳴らした瞬間空間が裂けてその裂け目の中から龍神と全くもって瓜二つの力を感じた。
「こいつも一緒に居る」
「えっ?お、おにい…ちゃん?」
「ふふ、違うわ。貴方のお兄さんじゃないわ。貴方のお姉さんよ」
「相変わらずの登場ですか?エリス」
「そんな事を言ったら龍神もそうじゃないかしら?」
「ちょっーーとまったーーーー!!!えっ、何この状況⁉私全くついていけない!」
「あぁ、スッカリだよ。エリスはね、僕の力の一部で創った龍なんだよね~」
「そうそう、だからね私から伝わるオーラは龍神と同じなんだよ」
「じゃぁなんで姿も一緒なんですか!瓜二つじゃないですか!」
「まぁ仕方なかったんだよ。創った時に姿も何から何まで設定するのが面倒でね、後から姿は変えられるしいいかなと思って姿を一緒にしたんだよ。そしたら何かエリスが気に入っちゃてね」
「同じ姿をして居るのよ。分かった?高嶺」
「えぇ、分かりましたが何かね……えっと、お、お姉ちゃん?」
「えぇ、それでいいわ。それに私は双子なの、だからもう1人ヒルダという子が居るから宜しく」
「え、えぇ、わかりました。お姉ちゃん」
「いい子ね」
よしよしーと高嶺の頭を揉みくしゃにした。
「ここで待ってて、そのうちまた来るから」
「そうだよ、僕達はいつでもこれるからね。またね、高嶺」
そう言って2人は空間の裂け目に入って行った。
外はまだ日が昇っており、時計は2時を指して居た。
それから少しして
「あぁ、行っちゃった」
「いろいろあり過ぎて頭が追いつかなかったよ~」
あはは〜といった感じに自分の頬を人差指でぽりぽりとかいていた。しかし、その目には幽かに涙が宿っていた。