魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
第12話 勉強の鬼軍曹
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
放課後を知らせるチャイムの音が鳴り響く。
・・・なんか、今の、テスト、難しくありません?勿論、私基準じゃなくて。
「セリア~、あんた大丈夫だった~?」
「ええ、なんとか。志筑さんのお陰で。美樹さんは?」
「たーはっはっ。赤点だね、こりゃ、って感じ・・・。はぁぁ・・・。英語とかどうしよ~・・・。」
確かに、美樹さんは、思い立ったが、吉日って感じだもんね。あまりおつむがよろしくなさそうだもんね。
「英語だったら、教えてあげましょう。これでも、アメリカンの端くれだし。あと、数学も、アメリカの方が、ずっと進んでいるみたいだし。どう?」
「わー 、さすがセリア。頼れる‼英語と数学の勉強会ヨロシク!」
やっぱり、美樹さん、英語と数学が、苦手だったか。・・・英語は、あんまり得意じゃないけど、まぁ、ちゃんと、出来るし、いっか。
「あ、私もその勉強会に入れて。」
鹿目さんもか。
「え、まどかも?意外、今回自信あるって言ってたのに。」
「・・・ちょっと、聞きたいことがあってね。いいかな・・・?」
大方、魔法少女のこと、かな?
「いいよ。じゃあ、今日の放課後でいい?」
「場所は?」
「出来れば、二人の家の方が、いいかも。私の家は、まだ引っ越したばかりで、整理、出来てないから。」
「じゃあ、私の家は?パパが、お菓子用意してくれるかも。」
「お、いいねぇ。まどかのパパ、料理上手いもんね。」
「じゃあ、鹿目さんの家ね。二人は、先に鹿目さんの家で、準備してて。私、親に連絡しないと、いけないから。」
「オッケー。じゃ、また後でね。」
(あれ?それじゃあ、セリアちゃん、私の家、わかるの?)
(大丈夫。キュウべぇに聞くから。)
鹿目さん。テレパシーの使い方、上手いね。
「じゃあ、二時間後位に鹿目さんの家に行くね。それじゃあまた後で。」
そう言って、二人と別れた。
「
複雑な魔方陣が、私の足元に出現した。
次の瞬間、セリアという少女は、その場から消えた。
「やあ、セリア。」
「インキュベーター。ちょうど良いタイミングよ。鹿目まどかの自宅は、知っているわね?案内しなさい。」
「やれやれ、わかったよ。」
強制的に、インキュベーターを連れて、鹿目邸へ、向かった。菓子折りを、持って。
「着いたよ。ここがまどかの自宅だ。」
いや、お前が、連れて来たんだから、ここに決まってるじゃん。
内心で、そう思い、ベルを、鳴らした。
「はい、どちら様でしょうか。」
男性の声だ。きっと、彼女の父親だろう。
「
「あぁ、まどかの知り合いだね。開いているから、入ってきていいよ。」
「ありがとうございます。お邪魔します。」
こうして、鹿目邸にお邪魔した。
「やあ、君が星伽セリアちゃん、だね。」
「はい 、初めまして。鹿目さんのお父様ですね。」
「僕は、鹿目知久。主夫を、しているんだ。」
「鹿目さんから、伺っています。」
「確か、アメリカ出身で、ハーフなんだよね?」
「ええ、鹿目さんには、色々助けて貰っています。お口に合うか、分かりませんが、よかったら皆さんで、召し上がってください。」
用意した、菓子折りを、手渡した。
「あはは、ありがとう。まどか達は、上で待っているよ。」
「ありがとうございます。では。」
そう言って、鹿目さんの部屋に向かった。
・・・初めてお邪魔する訳だし、菓子折りを、持ってかないと変だよね?
「あ、セリアちゃん、来たんだね。いらっしゃい。」
階段の上がる音でわかったのか、鹿目さん自ら部屋から出てきた。
「ええ。待たせてごめんなさいね。
「気にしなくていいよ。」
「うん、ありがとう。それじゃあ、早速・・・」
部屋に入り込んで、バックを逆さまにして、笑顔で宣言した。
「楽しい楽しい、お勉強会♪」
参考書に教科書、問題集が山のように積み重なった。
「「?????????!!!!!!!!!」」
二人の、無音の悲鳴が部屋に響き渡った。
*********************************************
セリアちゃんって、どんな子なんだろう。
・・・初めて出会った時の、私。セリアちゃんは、
「いい?この問題は、本文中から抜き出せって、言ってるの。つまり、この問題は、本文中に絶対答えがあるって言ってるようなもの。問題文の質問をよく読んで、見分けるの。そうすると、この文から答えがぴったりな、答えが見つかる。OK?」
「いえっサー、セリアティーちゃー。」
「・・・発音がよくないわ。Yeser, Seria teacher . よ。気をつけて。」
「はぁい・・・。調子に乗りました・・・。」
「OK。鹿目さんは出来た?」
「う、うん。一応。」
「OK。じゃ、チェックするわ。」
セリアちゃんは、本当に、何でもできる。勉強の教え方も、すっごく上手いし、何が、出来ないかもすぐ教えてくれる。このたくさんの教材には、何回も、使った後がある。中には、開きぐせが、ついているものもある。相当勉強し続けているんだ。セリアちゃんが、補習するときに使う教科書には、たくさんのメモがある。何語かは、わからないけど。ハーフだって言ってたから、きっと生まれ故郷の、言葉なんだろう。最初は、違う国で生まれたって言ってたし。何語であれ、きっと、どうすればいいのかみたいなことが書いてあるんだ。
「うん、OKだよ。じゃ、次はこれ。多分、鹿目さんなら、補習なしでいける問題。これやったら、取り敢えず、終わりにするよ。もう6時だし。」
「えっ?」
窓を見ると、確かに、暗くなっていた。そんなにやってたんだ。
「お疲れ様。大分集中してたんだね。お菓子も、食べてないし。」
苦笑して、パパが部屋に入ってきた。
「ご安心ください。これから頂きますので。後、2ヶ月分の授業をしましたので、取り敢えず当分は成績に悩まずになります。」
「えっ?ほ、ほんとだ。ここ知らない所だ。いつの間に。」
さやかちゃんが、驚いている。私のやっていた所も全然知らない所だった。
「実は、テストの復習は、ほとんどしてない。だって、二人とも、計算ミスとか、スペルミスだし。一応、知識は、あってる。練習が足りないだけだから、予習して、練習した方が、いいかもって、感じたんだ。予習だけなら、何てことないし。」
いつの間に、そんなことまで、分析してたんだろう。何てことない訳がない。
「これで、二人とも復習に専念できるね。」
笑顔でそうはにかむセリアちゃんが少し怖かった。同い年なのに、こんなに違うんだ。つくづく、私は、まわりに迷惑をかけてばかりだな。
そう、思った。だから、セリアには、弱点がない、完璧な人だって、その時は思っていたんだ。
どーも、あおいちごです。今回から、第2章本編です。以下キャラ設定▼
・星伽セリア
頭の回転が早く、まどか達を数時間で、予習を済まさせる、鬼軍曹。一応、知能は、かなり高い様子。いつも、バックに、勉強するための道具が大量に入っている。
・美樹さやか
おつむがよろしくない、まどかの親友。英語と数学が、かなり苦手なようだが、セリアの指導で、改善の見込みが出てきた。
・鹿目まどか
勉強があまり好きではない少女。セリアの指導を見て、自分が、役に立てないかもしれないと思い始めた。