魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
授業は、つまらない。簡単過ぎる。
《一時間目 数学》
「えー、それでは、この問題を、星伽さんに解いて貰おう。」
あー、うざい。こんなの、誰でも解けるに決まってる。
返事もせずに、ホワイトボードに書かれた問題に向き直り、ペンを取った。
「・・・先生、英語で書かせて頂きます。」
右手を閃かせ、30秒で、英語で解いた。
「「?!」」
「・・・何か?」
何が可笑しいことがあるのだろう。日本語で解いた問題を英語になっただけなのに。
「よ、よし、次の問題にいくぞ。」
おいおい、教師の癖に、動揺するなって。大体、あんたの授業、退屈なんだよ。
《二時間目 社会小テスト返却》
地理 一位星伽セリア 100点
二位暁美ほむら、志筑仁美 99点
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おいおい、中学生だよね?君達。百歳過ぎてる、お婆ちゃんに負けちゃいかんだろ。もう少し、勉強しましょうか。
歴史 一位星伽セリア 100点
二位志筑仁美 99点
三位暁美ほむら 98点
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・・・なんかゴメン。すっごい殺気だっている二人に合掌。私が悪い訳じゃないのに・・・。次は、きっと私より上・・・なはず?
公民 一位星伽セリア 100点
二位暁美ほむら 99点
三位志筑仁美 98点
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うわー・・・。ゴメン、二人とも。二人とも、保健室送りにしちゃった。外国人に、負けたって感じが悔しいのかな?大事なのは、順位じゃなくて、点数だよ。気にしないで・・・。
《三時間目 外体育》
・・・息が苦しい。
「星伽さん?大丈夫?」
うー・・・。日光アレルギーのせいだ。日焼け止めと、長袖着てたのに・・・。
「保健係いる~?」
「はい、います。」
「星伽さん、具合が悪いみたいだから、保健室、連れてってくれる?」
「わかりました。セリアちゃん。セリアちゃん?」
あぁ、時間切れか・・・。意識がなくなる直前に、思ったのは、そんなことだった。
「大丈夫か?」
おじさんの声がする。ここは、保健室・・・?
「よかった・・・。」
鹿目さんの声がする。あぁ、そっか、私、気失ってたんだ。
「よく、眠れたけど、今は、何時間目かしら?」
「放課後だよ。小テストの結果と、持ち物、持ってきたよ。」
「ありがとう。重たかったでしょ?」
「ちょっとね。それより、セリアちゃん、日光アレルギーだったんだね・・・。しかも、重度の。」
「そうだね。早乙女先生から、聞いてなかった?」
「ううん、聞いてた。でも、テストのことで、頭がいっぱいで・・・ホントごめん!」
「ううん、気にしないで。ちゃんと、私から言わなかったからっていうのも、あるから。」
「うん、ごめんね。でね、小テストの結果なんだけど。」
プリントが手渡される。
英語 星伽セリア 100点
と、書かれていた。
「和子先生、お大事にって言ってたよ。」
「あはは。優しいよね、早乙女先生。」
「そうだね。帰ろう、一緒に。」
「ええ。」
そう言って、保健室を後にした。
《帰り道》
「ねぇ、セリア・・・ちゃん。」
「何?鹿目さん。」
「私なりに、願い事、考えてみたんだけど。」
「そう。」
「私、魔法少女になるだけでいいかもって思ったの。」
「そう。それで?」
親しみやすさを抜かした返事。
「えっ?」
「それで、魔法少女になるだけで、何がしたいのかしら?」
「そ、それは、もちろん・・・」
「人助けをしたい、とでもいうつもり?」
鹿目さん、優しいから、きっと、そう言うって分かってた。だからこそ、優しい貴女を傷つけます。
「鹿目さん、私は、貴女に後悔するような、願い事、叶えて欲しくない。だから、そんな契約させる訳には、いかない。魔法少女なんて、救われないわ。魔法少女が・・・死ぬのを私は、見たくない。」
「セリア・・・ちゃん?」
「悪く思わないで、私は、ずっと前から、魔法少女達を見てきたわ。その魔法少女達は、揃って後悔して逝ったわ。」
「そう、だったんだ・・・。ごめん・・・。」
察したらしく、謝ってきた。
「鹿目さん、貴女のいうことも、正しいの。その事実は、変わらないわ。どんなときであっても。・・・暁美さんが、言ったかもしれないけど、言うわね。鹿目まどか、貴女は、自分の人生が大切だと、思いますか?」
「うん。」
「家族や、友人を大切だと思いますか。」
「うん。」
「そう、それならば、人のため、世のために、なんて、奇跡を、願ったりしては、駄目よ。」
「・・・うん。何だか、セリアちゃんって、ベテランなんだね。なんでも。」
そんなわけ、ないじゃない。
全てが、完璧なら、こんなに、苦労しない。
日々、溜まっていく、悪夢の因果応報があるのに。
そう言いたかった。でも、自分の心に、蓋をした。悟られてはいけない。最初から、嘘で塗り固めていくって、決めたんだから。
「否定は、しないわ。」
全てを、隠し、成し遂げなければならない。私の、
「それじゃあね、また明日。」
鹿目さんに、別れを告げ、帰宅した。
勉強回でした~。
以下キャラ設定▼
・星伽セリア
頭が、とてもよい。そして、毒舌。が、重度の、日光アレルギーで、太陽が出ている間、外での活動は、出来ない。嘘が、うまいのは、彼女の、目的を果たすためだったらしい。
・鹿目まどか
学校では、保健係として、活躍する。優し過ぎるがゆえに、誰かのためになら、命をかけても成し遂げたいと、思う、なかなかの頑固者で、セリアの、話を聞いて、考え方が変わったようだ。