魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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今回は、小テスト返却の回です。


第14話 水銀の才媛

 

 

授業は、つまらない。簡単過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

《一時間目 数学》

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、それでは、この問題を、星伽さんに解いて貰おう。」

 

 

 

あー、うざい。こんなの、誰でも解けるに決まってる。

 

 

 

返事もせずに、ホワイトボードに書かれた問題に向き直り、ペンを取った。

 

 

「・・・先生、英語で書かせて頂きます。」

 

 

右手を閃かせ、30秒で、英語で解いた。

 

 

「「?!」」

 

 

「・・・何か?」

 

 

何が可笑しいことがあるのだろう。日本語で解いた問題を英語になっただけなのに。

 

 

「よ、よし、次の問題にいくぞ。」

 

 

おいおい、教師の癖に、動揺するなって。大体、あんたの授業、退屈なんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《二時間目 社会小テスト返却》

 

 

 

地理 一位星伽セリア 100点  

 

 

   二位暁美ほむら、志筑仁美 99点

 

        

          ・

          ・

          ・

 

 

 

おいおい、中学生だよね?君達。百歳過ぎてる、お婆ちゃんに負けちゃいかんだろ。もう少し、勉強しましょうか。

 

 

 

歴史 一位星伽セリア 100点

   

 

   二位志筑仁美 99点

 

 

   三位暁美ほむら 98点

 

 

        ・

        ・

        ・

 

 

 

 

・・・なんかゴメン。すっごい殺気だっている二人に合掌。私が悪い訳じゃないのに・・・。次は、きっと私より上・・・なはず?

 

 

 

公民 一位星伽セリア 100点

 

   二位暁美ほむら 99点

 

   三位志筑仁美 98点

 

       ・

       ・

       ・

 

 

 

うわー・・・。ゴメン、二人とも。二人とも、保健室送りにしちゃった。外国人に、負けたって感じが悔しいのかな?大事なのは、順位じゃなくて、点数だよ。気にしないで・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《三時間目 外体育》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・息が苦しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「星伽さん?大丈夫?」

 

 

 

うー・・・。日光アレルギーのせいだ。日焼け止めと、長袖着てたのに・・・。

 

 

 

「保健係いる~?」

 

 

「はい、います。」

 

 

「星伽さん、具合が悪いみたいだから、保健室、連れてってくれる?」

 

 

 

「わかりました。セリアちゃん。セリアちゃん?」

 

 

あぁ、時間切れか・・・。意識がなくなる直前に、思ったのは、そんなことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

おじさんの声がする。ここは、保健室・・・?

 

 

「よかった・・・。」

 

 

鹿目さんの声がする。あぁ、そっか、私、気失ってたんだ。

 

 

 

「よく、眠れたけど、今は、何時間目かしら?」

 

 

「放課後だよ。小テストの結果と、持ち物、持ってきたよ。」

 

 

「ありがとう。重たかったでしょ?」

 

 

「ちょっとね。それより、セリアちゃん、日光アレルギーだったんだね・・・。しかも、重度の。」

 

 

「そうだね。早乙女先生から、聞いてなかった?」

 

 

「ううん、聞いてた。でも、テストのことで、頭がいっぱいで・・・ホントごめん!」

 

 

「ううん、気にしないで。ちゃんと、私から言わなかったからっていうのも、あるから。」

 

 

「うん、ごめんね。でね、小テストの結果なんだけど。」

 

 

プリントが手渡される。

 

 

 

英語 星伽セリア 100点

 

 

と、書かれていた。

 

 

「和子先生、お大事にって言ってたよ。」

 

 

「あはは。優しいよね、早乙女先生。」

 

 

「そうだね。帰ろう、一緒に。」

 

 

「ええ。」

 

 

 

そう言って、保健室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《帰り道》

 

 

 

 

「ねぇ、セリア・・・ちゃん。」

 

 

「何?鹿目さん。」

 

 

「私なりに、願い事、考えてみたんだけど。」

 

 

「そう。」

 

 

「私、魔法少女になるだけでいいかもって思ったの。」

 

 

 

「そう。それで?」

 

 

 

親しみやすさを抜かした返事。

 

 

 

「えっ?」

 

 

「それで、魔法少女になるだけで、何がしたいのかしら?」

 

 

 

「そ、それは、もちろん・・・」

 

 

 

「人助けをしたい、とでもいうつもり?」

 

 

鹿目さん、優しいから、きっと、そう言うって分かってた。だからこそ、優しい貴女を傷つけます。

 

 

「鹿目さん、私は、貴女に後悔するような、願い事、叶えて欲しくない。だから、そんな契約させる訳には、いかない。魔法少女なんて、救われないわ。魔法少女が・・・死ぬのを私は、見たくない。」

 

 

 

「セリア・・・ちゃん?」

 

 

「悪く思わないで、私は、ずっと前から、魔法少女達を見てきたわ。その魔法少女達は、揃って後悔して逝ったわ。」

 

 

「そう、だったんだ・・・。ごめん・・・。」

 

 

 

察したらしく、謝ってきた。

 

 

 

「鹿目さん、貴女のいうことも、正しいの。その事実は、変わらないわ。どんなときであっても。・・・暁美さんが、言ったかもしれないけど、言うわね。鹿目まどか、貴女は、自分の人生が大切だと、思いますか?」

 

 

「うん。」

 

 

「家族や、友人を大切だと思いますか。」

 

 

「うん。」

 

 

「そう、それならば、人のため、世のために、なんて、奇跡を、願ったりしては、駄目よ。」

 

 

「・・・うん。何だか、セリアちゃんって、ベテランなんだね。なんでも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけ、ないじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てが、完璧なら、こんなに、苦労しない。

 

 

 

日々、溜まっていく、悪夢の因果応報があるのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言いたかった。でも、自分の心に、蓋をした。悟られてはいけない。最初から、嘘で塗り固めていくって、決めたんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「否定は、しないわ。」

 

 

 

全てを、隠し、成し遂げなければならない。私の、運命(ディスティニィー)なのだから。

 

 

 

 

「それじゃあね、また明日。」

 

 

 

 

 

 

鹿目さんに、別れを告げ、帰宅した。

 

 

 

 

 

 




勉強回でした~。

以下キャラ設定▼
・星伽セリア
頭が、とてもよい。そして、毒舌。が、重度の、日光アレルギーで、太陽が出ている間、外での活動は、出来ない。嘘が、うまいのは、彼女の、目的を果たすためだったらしい。



・鹿目まどか
学校では、保健係として、活躍する。優し過ぎるがゆえに、誰かのためになら、命をかけても成し遂げたいと、思う、なかなかの頑固者で、セリアの、話を聞いて、考え方が変わったようだ。
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