魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
セリアちゃん・・・。何か、隠してないかな・・・?
無意識に、そう思っていた。
何かが、変わっていた。どこにでもいそうな、社交的な外国人の女の子。でも、どことなく高貴で、気品があって、仁美ちゃんみたいな《お嬢様》みたいな雰囲気が、あって、つかみどころのない、雲のような、性格だった。さりげなく、意図的に、何かをしようとしている。でも、その《何か》が分からない。だからこそ、何かを、何かを、隠している、そう感じた。
・・・でも、セリアちゃん自身が、話そうとしてくれない。私、セリアちゃんに信用されてない・・・?でも、それもそうだよね。セリアちゃんと私、出会ってまだ一週間もたってないからね・・・当然か・・・。
「・・・。」
さやかちゃんの、前の席の美少女は、一目を気にせず、授業をすっぽかしてねむっている。その姿は、とても絵になっていて、誰もが、声を掛けることが、憚られる、そんな様子だった。教師も、気にせずに、授業を進めている。
「・・・ふざけてますか?」
そう、一言呟いたのが、聞こえた。
「先生、漢字が違います。」
ホワイトボードも見ずに、間違いを指摘した。
「それは、滴ではなく、雫です。嘘を、教えないでください。」
あわてて、教科書を確認してみると、本当だった。
「・・・。」
そして、また寝始めた。
・・・教科書も、暗記しているのかな?ずいぶん、ダイレクトに言ったし。
そんな、風変わりな転校生が、憧れの少女な私は、変わっているのかな・・・?
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《夜の公園》
「今日は、魔女は・・・いないわね。・・・パトロールは、ここまでにしましょう。」
卵形に戻していたソウルジェムを、指輪の形に変えた。
「・・・夜も、パトロール、してるのね。」
つい、先日、知り合ったばかりの魔法少女の声。
「ええ。私には、《正義の味方》でいることしか出来ないもの。それに・・・ここは、私が、魔女から逃げた場所なの。そして、二度と、魔女から逃げたりしないって、誓いを立てた場所でもあるの。」
振り返り、微笑む。
「ごきげんよう、暁美さん。何か、ご用?」
「・・・ええ。」
少々愛想がないけれど、彼女なりの、優しさなのだろう。
「一つ、忠告するわ。・・・残酷なことよ・・・それでも、よいかしら。」
余程、大変なことで、緊急らしい。
「・・・私に関わること?」
「ええ。出来るだけ、落ち着いて聞いて欲しい。」
「わかったわ。」
「とても残酷なことだけれど、もしかしたら、起きないかもしれない。明後日、貴女は、魔女に殺されるわ。」
あ・・・。そう、なんだ・・・。
でも、きっと、本当なんだろう。これが、嘘なら、ここまで、念入りに言う必要がない。
「そうなのね。」
信用できる、暁美さんが言うことだ。だから、私は、受け止める。
「・・・意外ね。取り乱すかも、と思っていたのだけれど。」
「当たり前じゃない。だって、私達、《仲間》でしょう?信じるわ。」
「とてもうれしいわ。巴マミ。」
「マミ。」
「えっ?」
「マミって、呼んでくれない?私も、ほむらって呼ぶから。」
「・・・わかったわ。・・・マミ。」
「ええ、よろしくね、ほむら・・・さん。」
・・・やっぱり、呼び捨ては性分に合わない。
「・・・あなたは、ほむらって呼ばないのね。」
「自分で言っといてなんだけど、呼び捨てって、馴れなくて。さん付けで、許してくれるかしら・・・?」
軽く上目遣いで暁美さんを見る。
「・・・変わらないわね、あなたのそう言うところ。」
「えっ?ほむら・・・さん?」
「いいえ、気にしないで、マミ。」
言いたくないことは、誰でもあるものね。深入りはよくないわ。
「そうね。ごめんなさい。・・・そうだ、ほむらさん、良かったら、私の家に来ない?夕食をご馳走するわ。」
「えっ?ええ・・・。それじゃあ、頂くわ。・・・独りは、味気ないもの・・・。」
「・・・そうね、独りは、味気ないわね・・・。それじゃあ、行きましょうか。」
「ええ。」
二人の、孤独な魔法少女は、いつもより、ほんの少し、楽しい時間を、共に過ごした。
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「水銀の姫が、朽ち果てるまで、後、十四の満月。・・・今宵は、ほんの、つまみ食いよ。・・・クククッ、楽しみねぇ!
「今度は、どんな
不気味な銀色の悪魔は、その姿を消した。