魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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第15話 孤独な晩餐会

 

 

 

 

 

 

セリアちゃん・・・。何か、隠してないかな・・・?

 

 

 

 

無意識に、そう思っていた。

 

 

 

何かが、変わっていた。どこにでもいそうな、社交的な外国人の女の子。でも、どことなく高貴で、気品があって、仁美ちゃんみたいな《お嬢様》みたいな雰囲気が、あって、つかみどころのない、雲のような、性格だった。さりげなく、意図的に、何かをしようとしている。でも、その《何か》が分からない。だからこそ、何かを、何かを、隠している、そう感じた。

 

 

 

 

 

 

・・・でも、セリアちゃん自身が、話そうとしてくれない。私、セリアちゃんに信用されてない・・・?でも、それもそうだよね。セリアちゃんと私、出会ってまだ一週間もたってないからね・・・当然か・・・。

 

 

 

 

 

 

「・・・。」

 

 

 

さやかちゃんの、前の席の美少女は、一目を気にせず、授業をすっぽかしてねむっている。その姿は、とても絵になっていて、誰もが、声を掛けることが、憚られる、そんな様子だった。教師も、気にせずに、授業を進めている。

 

 

 

 

 

「・・・ふざけてますか?」

 

 

 

そう、一言呟いたのが、聞こえた。

 

 

 

「先生、漢字が違います。」

 

 

 

ホワイトボードも見ずに、間違いを指摘した。

 

 

 

「それは、滴ではなく、雫です。嘘を、教えないでください。」

 

 

あわてて、教科書を確認してみると、本当だった。

 

 

 

「・・・。」

 

 

 

そして、また寝始めた。

 

 

 

 

・・・教科書も、暗記しているのかな?ずいぶん、ダイレクトに言ったし。

 

 

 

 

そんな、風変わりな転校生が、憧れの少女な私は、変わっているのかな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《夜の公園》

 

 

 

 

 

 

「今日は、魔女は・・・いないわね。・・・パトロールは、ここまでにしましょう。」

 

 

 

 

卵形に戻していたソウルジェムを、指輪の形に変えた。

 

 

 

 

「・・・夜も、パトロール、してるのね。」

 

 

 

つい、先日、知り合ったばかりの魔法少女の声。

 

 

「ええ。私には、《正義の味方》でいることしか出来ないもの。それに・・・ここは、私が、魔女から逃げた場所なの。そして、二度と、魔女から逃げたりしないって、誓いを立てた場所でもあるの。」

 

 

振り返り、微笑む。

 

 

「ごきげんよう、暁美さん。何か、ご用?」

 

 

「・・・ええ。」

 

 

少々愛想がないけれど、彼女なりの、優しさなのだろう。

 

 

 

「一つ、忠告するわ。・・・残酷なことよ・・・それでも、よいかしら。」

 

 

 

余程、大変なことで、緊急らしい。

 

 

 

「・・・私に関わること?」

 

 

「ええ。出来るだけ、落ち着いて聞いて欲しい。」

 

 

「わかったわ。」

 

 

「とても残酷なことだけれど、もしかしたら、起きないかもしれない。明後日、貴女は、魔女に殺されるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ・・・。そう、なんだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、きっと、本当なんだろう。これが、嘘なら、ここまで、念入りに言う必要がない。

 

 

 

 

 

 

 

「そうなのね。」

 

 

 

 

 

信用できる、暁美さんが言うことだ。だから、私は、受け止める。

 

 

 

 

「・・・意外ね。取り乱すかも、と思っていたのだけれど。」

 

 

 

 

「当たり前じゃない。だって、私達、《仲間》でしょう?信じるわ。」

 

 

 

 

「とてもうれしいわ。巴マミ。」

 

 

 

「マミ。」

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

「マミって、呼んでくれない?私も、ほむらって呼ぶから。」

 

 

 

「・・・わかったわ。・・・マミ。」

 

 

 

「ええ、よろしくね、ほむら・・・さん。」

 

 

 

 

 

・・・やっぱり、呼び捨ては性分に合わない。

 

 

 

 

「・・・あなたは、ほむらって呼ばないのね。」

 

 

 

「自分で言っといてなんだけど、呼び捨てって、馴れなくて。さん付けで、許してくれるかしら・・・?」

 

 

 

軽く上目遣いで暁美さんを見る。

 

 

 

「・・・変わらないわね、あなたのそう言うところ。」

 

 

 

「えっ?ほむら・・・さん?」

 

 

「いいえ、気にしないで、マミ。」

 

 

 

 

言いたくないことは、誰でもあるものね。深入りはよくないわ。

 

 

 

「そうね。ごめんなさい。・・・そうだ、ほむらさん、良かったら、私の家に来ない?夕食をご馳走するわ。」

 

 

「えっ?ええ・・・。それじゃあ、頂くわ。・・・独りは、味気ないもの・・・。」

 

 

「・・・そうね、独りは、味気ないわね・・・。それじゃあ、行きましょうか。」

 

 

「ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の、孤独な魔法少女は、いつもより、ほんの少し、楽しい時間を、共に過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「水銀の姫が、朽ち果てるまで、後、十四の満月。・・・今宵は、ほんの、つまみ食いよ。・・・クククッ、楽しみねぇ!晩餐会(絶望の夜)が。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度は、どんな食事(絶望)に会えるかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不気味な銀色の悪魔は、その姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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