魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
ある少女の話をしよう。といっても、彼女は、もう不死身といわれても仕方ない年齢だが。
その少女の名は、
彼女の暮らしは、実験台としてだった。黄金色と赤色のオッドアイに銀髪に真っ赤な一ふさの髪。オッドアイを持つ人は、存在自体が珍しかった。まして、千年以上前ならば。
気がつけば、もう実験台となっていた。その少女は、精神的に、自分が永くないことを知っていた。
その数十年後、彼女は、白い悪魔と出会った。まさしく、奇跡のように。そして、禁断の契約が、結ばれる。
「さあ、妃夢乃、君はどんな願いで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」
「・・・私・・・は、全ての呪いと・・・なって、全てを支配した・・・い・・・。家族も、実験台にした・・・
彼女の精神は、もう、壊れていた。全てを呪いで、支配し、彼女の手足として、動くだけの存在になればそれでよかった。
それは、禁断の契約だった。呪いを生み出す、禁断の魔法少女となった。世界中が、呪いで満たされることは、なかったが、特定の地域には、ものすごい呪いが充満していた。
「あはは!すごいわ!この力!」
実験で、成長出来なくなった彼女は、幼い子供のように、無邪気に呪いを生み出した。
失明した両目も、縫い目がたくさんある体もぼろぼろの皮膚も、なにもかもが、消えていくことが、とても嬉しかった。伸び放題の、銀髪をショートヘアーに、整えて。
「あはは!なんでもできるのね!私は、もう、自由よ!」
長い間、拘束され続けた、彼女にとって、最高のことが起きた。
呪いの中を、彼女は、踊る、いつまでも、永遠に躍り続ける。彼女の、たった一つ、叶えてもらった奇跡だけで、彼女の生活が変わった。魔法少女の正体と、キュウべえの正体を知った。それでも、彼女は、躍り続ける。誰にも、止められない。彼女のことを。
「《銀の悪魔》と名乗りましょう。それこそ、私に、相応しい。食事の時間ね。行きましょうか。」
《銀の悪魔》となった、彼女を、誰も止めることが出来ない。出来るのは、救済の魔法少女、ただ一人。
「救済の魔法少女、星伽あかり。貴女に、この私が止められるかしら?ええ、無理ね。私の全ての呪いが容量を超えるもの。」
夜のとばりが広がる、街で一人呟く。
ずっと、ずっと前から世界を見てきた、彼女を救うことは、誰にも出来ない。出来るのは、桃色の神の器となれる、少女が、彼女の救済を望んだときのみ。
彼女を救うことは、誰にも敵わない。
キャラ設定▼
・妃夢乃
呪いの魔法少女。彼女の過去は、残酷なもので、キュウべえとの契約の際、呪いと支配の力を手に入れた。かーなーりー、長寿な、少女。