魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「よ、お待たせ。二人とも・・・。」
明らかに、テンションが、低い、美樹さやか。
「あれ?上条君に、会えなかったの?」
「うん・・・。セリアもゴメン。だいぶ待ったでしょ?」
「いいえ、気にしないで。ところで、上条君って?」
「あー・・・。あたしのおさなじみなんだ。うちらと同じクラスだよ。」
「そうなの。学校で会えるのが楽しみね。」
「あいつも、きっと楽しみにしてるはずだよ。・・・まどか?どうしたの?」
上条君とやらの雑談に、すっかり、鹿目さんのことを忘れていた。
「あそこ・・・。何か、刺さって・・・。」
視力を底上げして、鹿目さんの指差す方向を見た。
「あれは・・・。」
黒い宝石のようなものが、鈍く光っている。
「グリーフシード!?」
「どうしてこんなところに!?」
インキュベーターのせいか。
「このサイズは、不味いわ。二人とも、暁美さんか、巴さんのことを呼んできて。最善は尽くすつもり。だから、呼んできて。」
「「わかった!」」
二人がいなくなったのを、確認し、叫んだ。
「インキュベーター!出てきなさい!」
「呼んだかい?」
「これは、どういうつもり?」
「誤解しないでもらいたいんだが、これは、全くの偶然だ。大体、君は、分かっているんだろう?使用済みのグリーフシードは、すぐに、分解されるんだから。」
「よく生意気な口が聞けるわね。私の願いを叶えなかった癖に。」
キィィン‼
結界が完成し、私は、取り込まれた。
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「・・・マミ?」
「・・・大丈夫。」
鹿目さんと美樹さんが、私達のことを、呼びに来た。星伽さんが、一人で魔女の元にいるから、助けて欲しい、と。キュウべえに、状況を確認したけれど、正直、星伽さんに、援護は、必要ないはず、でも、万が一と言うこともある。暁美さんと共に病院前の魔女の元へ向かった。この魔女で、私は、死ぬのかもしれない、でも、今は信用できる、仲間がいる。
「行きましょう。」
「ええ。」
だから、自信を持って、魔女の結界に、入り込んだ。
「ねぇ、暁美さん。私、あなたと、仲間になれて、とっても嬉しかったわ。・・・私、昔、酷い事故にあってね、両親を亡くしたの。キュウべえと、出会わなければ、私、事故で死んでいたかも知れないの。それで、私は、一人ぼっちだったの。」
「マミ・・・。」
「だからね、私、あなたと仲間になれて本当に、よかったわ。」
恥ずかしくて、後ろをみれないけど、この子なら、分かってくれる。私のことを、助けてくれたもの。
「・・・私もよ。マミ。」
ほんの少し、照れくさそうに返してくれた。
(マミ!グリーフシードが、動き始めた!急いで!)
「オッケー‼暁美さん!行くわよ!」
「ええ!」
もう、なにも怖くない。
恐れるものもない。
ここには、信用できる、《仲間》がいる。
私、一人ぼっちじゃない!
二人で、最後の扉を抜けた。
「げほっ!げほっ!・・・何でお菓子なのよ。しかも、チョコレートまで有るなんて!げほっ!」
・・・そうだった、星伽さん、カカオアレルギーだったわ。
「星伽さん!」
「うぅ・・・巴さん・・・。助かった・・・。げふんッ!」
「・・・星伽セリア、咳が酷そうね。」
「わかってるなら、話しかけないで。げほっ!死んじゃうかもしれないでしょ。げほっ!」
アレルギー反応が、酷いようで、真っ白な肌が、日焼けしたみたいに、真っ赤になっていた。
キュルルンッ
変身して、マフラーで、顔を覆った。
ボフンッ!
グリーフシードが、孵化したようだ。
「お菓子の魔女。」
ぼそっと、星伽さんが呟いた。
「折角のところ悪いけど、一気に決めさせて・・・もらうわよ‼」
星伽さんのためにも、速くやっつけなきゃ。
ドンッ。
弾を、一発、頭部に、撃ち込んだ。そして、拘束し、大砲を造り上げる。
「ッ!待ちなさい!巴マミ!」
セリアさんが、止める。
もう、迷わない。
「ティロ・フィナーレ‼」
「えっ?」
魔女の姿が変わって、私に向かってくる。
ぐわっ
魔女が、大きく口を開ける。
そう、いうこと、だったんだ・・・。調子に乗ったから・・・。ごめんなさい。暁美さん。あなたの忠告、すっかり忘れていたわ・・・。私、死んじゃうのね・・・。
コォン・・・
「全く、世話がかかる子。でも、嫌いじゃないわよ。数多の魔法少女を見てきたけど、貴女みたいな、他人に尽くせる子、嫌いじゃないわよ。」
しゃらん・・・
ズシン。
「やっぱり、魔法は、無限大ね。いくらでも、習得出来るわ。」
私・・・生きてる・・・?
「ねぇ、巴さん。私のこと、怖いかしら。でも、それを非難したりしないわ、私は。」
確かな、優しさが感じる。
「《
指揮棒を、掲げ、無数の水晶を造り上げる。
「《
幻の月が浮かぶ。
「発動。」
水晶が、魔女の口から体内ヘ、入り込み、幻の月が、魔女を行動不能にする。
内側から何度も何度も、爆破され、魔女が破れた。
かちゃん
ティーカップが落ちてきて、キャッチしそこねて、落としてしまった。
でも、そんなことより、気になることが、あった。
私のことが、嫌いじゃない。
星伽さんは、そう言った。
キィン
グリーフシードが、地面に突き刺さった。
「・・・それじゃあ、改めて、自己紹介ね。初めまして。私は、星伽セリア。アメリカ育ちの魔法少女です。よろしくね!」
輝くような笑顔は、初めて出会った時よりも、とっても可愛らしくて、自然な笑顔で、《水銀の姫》という、二つ名がある、魔法少女のようだった。彼女は本当は、とても優しい、魔法少女だって、感じることができた。彼女は、信用できる。そう、感じた。
一瞬だけ、見えた、星伽さんの衣装は、純白のドレスで、まさしく、《水銀の姫》のようだった。
どうも、あおいちごです。
キャラ設定▼
・巴マミ
セリアのことを、苦手としていたが、ようやく、信用できるようになった。