魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
ひゅぅぅうう
夜の見滝原市の上空に突風が鳴る。
「かーごーめ、かーごーめ。」
冷たい瞳で、街を見下ろす。
「かーごのなーかの、とーリーは。」
風の意のままに、水色と銀色の、美しい長髪を遊ばせる、少女が、一人。
「いーつ、いーつ、であーう。」
冷酷なほど、冷たい声が、恐ろしい歌を、紡ぐ。彼女の、いつも以上の剣呑な雰囲気をみれば、相当、怒っているのだろうか。
「よーあーけーのー、ばーんに、つーるとかーめが、すーべった。」
「うしろのしょうめん、だーれ?」
コツッ
「ブラック。」
「何でしょう?ホワイト。」
「随分、勝手な真似するのね。」
「はて、なんのことでしょう?ホワイト。」
「惚けるのだけ、上手くなったわね。」
「分かりませんね。」
「・・・。」
「何でしょう?ホワイト。言いたいことがあるのなら、はっきりと言って下さいな。・・・それとも、後ろめたいことでも?」
「ッ!」
指揮棒を構え、後ろを振り向き、ドレスの衣装ヘ、変身する。
「ほう・・・。
「もう一度だけ、チャンスを与える。消えろ、死神。」
私の願いを、変えた絶望の使者に、救済の魔法少女は、負けたりしない。
「・・・はぁ。分かりました。また、後日。」
死神は、闇夜に消えた。
「・・・皆に、会いたい・・・。」
そっと呟いた、一言は、誰にも聞かれずに、消えた。
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「・・・また、嫌われて、しまいましたか・・・。」
とても、残念そうに、呟いた。
彼女も、また、一人の人間であるのだが・・・、《ヒト》のような雰囲気ではない。
「私は、嫌われるようなこと、しましたかね?」
こてっと可愛らしく、首を傾げる。
が、彼女は、とても合理的な考えを得意とするため、必要最低限の、感情しか、持ち合わせていない。
「やはり、セリア様も、始まりは、感情が薄かったのでしょうか?」
彼女は、星伽あかりのオリジナルのコピー。全て、コピーされた時より、一切変わっておらず、今では、独立した個人と、なりつつある。裏を返せば、星伽あかりが、契約した時、とても合理的な考えができた少女だったことが、わかる。
「まあ、よいでしょう。
「《水銀の魔女》、なんとも、不名誉な二つ名です。でも、
「魔法少女殺しの魔法少女。客観的に視れば、
物騒なことを、平気で、呟く。やはり、彼女は、感情が薄いのだろう。
「でも、魔法少女を
彼女は、知らない。全ての反動が、間もなく、彼女達に降りかかることを。
「さて、行きましょう。
音もなく、純黒の魔法少女は、闇に消えた。
キャラ設定▼
・ブラック(星伽あかりのコピー)
あかりの祈りから生まれた存在。感情が薄く、合理的な考えができる少女。セリアは、彼女を相当、嫌っている。