魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
・・・はぁ、早く終わらないかな・・・。
元々、アクティブな私は、一人で、体育を見学するのは、嫌なのだが、こればかりは仕方ない。
「美樹さやか、いっきまーす!」
一般人の筈の、美樹さんの記録は、かなり良い。運動神経が、良いのだろう。ごくごく一般的な体育系の少女だ。
羨ましい・・・!
こんな良い天気なのに、私は、大人しく日陰で、皆を見ていることしか出来ないのに。
「星伽さん、体育館で記録、測りましょうか。」
「はい。是非、御願いします!」
クラスメイトの記録が測り終わったらしく、教師が声を掛けてきた。
・・・そう言えば、暁美さんが、全中記録を叩き出したっけ。私も、負けらんない。
「セリアちゃん、大丈夫?」
鹿目さんが、心配してきた。
「大丈夫!元々、アクティブだから。」
そう言って、体育館に向かった。
「セリア、ガンバ!」
美樹さんが、応援してくる。そんなに心配することかな?
「星伽セリア、いきます!」
On your line.
Set.
音声が鳴る。
ピッ!
「「?!」」
「ご、5秒67・・・。」
太陽の紫外線さえ、なければ、こっちのもの。体育館なら、私の記録は、かなり良い。にしても、体育館広いなー。50メートル測れるなんて。まあ、見滝原中の生徒は、かなりいるわけだし、当然か。
やっぱり、体育館は、私の味方だ。
「星伽さんって、なんでもできるんだね!」
「うらやましいなー!」
「今度、勉強教えてよ!」
「え~と・・・。何て、言うか、その・・・。」
クラスメイト達、あんまり、日本語で話しかけないでくれ。元々、スイス生まれの私には、日本語はあまり上手く使えないんだ。それに、アメリカ育ちだって言ったっしょ。
「皆、あんまり質問しすぎちゃダメっしょ。いくら、日本語は話せるって言ったって、つい最近まで、アメリカにいたんだよ?一気に言われたら、困るって。」
・・・美樹さん、助かった。有り難う。
「あ、そうだったね・・・ゴメン。」
「また後で、勉強教えてね。」
そう言って、おしゃべり好きのクラスメイトは、離れていった。
「美樹さん・・・。」
「なーに?」
「有り難う。」
「さーて、なんのことかな?」
ケラケラと笑って、何処かヘ、行ってしまった。
・・・美樹さんは、一見、只の馬鹿と思われがちだけど、人一倍、敏感で、困っている人がいたら、放っておけない性格だ。ある意味、才能に溢れている。気さくな性格で、クラスのムードメーカーであることは、間違いないだろう。
・・・私も、そんな性格だったら、きっと上手く行ってたのかもしれない。
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「へぇ、あれが、あの《水銀の姫》って訳?」
赤色のポニーテールを揺らし、学校を眺める少女が、一人。
「まさか、君がこの街に、戻ってくるとはね。」
「《水銀の姫》ってのを、眺めるついでに、巴マミをぶっ潰してやろうと思ってねぇ。」
「だけど、今のこの街には、他にもう一人魔法少女がいる。」
「へぇ、なに者さ?ソイツ。」
「僕にもよくわからない。」
「はぁ?だってソイツ、あんたと契約したんでしょ?」
「そうとも言えるし、違うとも言える。こう言っても良い。はっきり言って、イレギュラー中のイレギュラーだ。巴マミを襲おうものなら、どういう行動に出るか、僕にもわからない。まぁ、セリアならわかるだろうけど。」
「へぇ、セリアって名前なのか。外人か?」
「正確に言えばハーフだけどね。でも、日本生まれではないことは確かだ。」
「ふーん。えらく強いらしいじゃん、セリアっていうやつ。最強の名があるんでしょ?」
「僕の目から見ても、セリアは、かなり魔法少女としての経験が豊富で、高みにいる。はっきり言って、セリアは、未知数の才能がある。それを実現する技量を持ち合わせていることも、一つの要因だろう。」
「へぇ、まさに、孤高の薔薇って訳ねぇ。」
「彼女と争うのは、やめたほうがいいと思うよ。薔薇の刺は、人を傷つけるのと同じように、彼女も、また触れ合う者を傷つけるからね。」
「なーに、セリアとは、やり合うつもりなんてないさ。」
ただ、見物しに行くだけさ。
最後にそう言って、赤色の少女は、いなくなった。
「星伽あかり、君は、どこまで高みにいくんだろうね?佐倉杏子、君の活躍を期待しているよ。」
白い悪魔が、呟いた。
杏子ちゃん登場です。主要人物が出揃いました。皆さんは、どのキャラがお気に入りでしょうか。私は、さやか派です。
以下、キャラ設定▼
・星伽セリア
運動神経が良いが、外では活躍できないという、才能の持ち腐れをしている。何か、秘密があるようだ。
・佐倉杏子 NEW!
赤色の魔法少女。ポニーテールが特徴。詳細は、不明。