魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「・・・何を、聴いているの?」
「・・・亜麻色の髪の乙女。」
あれ?どうしたんだろ・・・?何か、悩み事でもあるのかな・・・?そう思って、何かを、聴いている恭介に、振ってみたのに、この有り様・・・。絶対、何かあるよね・・・?
「あぁ!ドビュッシー?素敵な曲だよね!」
「っ・・・。」
あれ?本当に、どうしたんだろ・・・?いつもなら、盛り上がるはずなのに・・・。あぁ・・・そっか・・・。多分、怪我のせい・・・だよね・・・。よくないことが、あったのかもしれない・・・。
「・・・あ、あたしってさ、ほら、こんなんだからさ、クラシックなんて、聴く柄じゃないだろうって、皆がそう思うみたいでさ、たまに曲名とか、言い当てたら、びっくりされるんだよね。意外すぎて、尊敬されたり。」
「・・・。」
あぁ・・・やっぱり、そうなのかな・・・?
「・・・恭介が、教えてくれたから・・・。でなきゃ、あたし、こんな音楽、聞こうと思うきっかけなんて、多分、一生無かっただろうし・・・。」
「・・・さやかはさ。」
やっと返してくれた。
「なーに?」
「さやかは、僕をいじめているのかい?」
「えっ?」
「なんで、今でも、僕に音楽を聴かせるんだ?」
「だ、だって、恭介、音楽好きだし。」
「もう聴きたくなんかないんだ‼自分で弾けもしない曲をただ、聴いているだけなんて‼僕は、僕は‼」
パリィン
ベチャッ
「ダメ!」
血塗れの、傷ついた手を、恭介の手を、握りしめた。
恭介、そんな風に思ってたんだね・・・。なんとなく、わかってた。あたし、そういうのは、恭介より、敏感だから。なんとなく、わかってた。でも、あたし、そんなわけないだろうって、思ってた。
「動かないんだ・・・。もう、痛みさえ、感じない・・・!」
「大丈夫だよ。諦めなければ、きっといつか・・・」
必ず演奏できる日が来るよ
「諦めろって、言われたのさ・・・。」
えっ・・・。
「もう、演奏は、諦めろって、医師から直々に言われたよ。僕の手は、もう二度と、治らない。奇跡か、魔法でもない限り‼」
「あるよ!」
「えっ?」
「奇跡も、魔法も、あるんだよ‼」
治らないなら、私が
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「今日は、良い天気ね。いえ、良い天気だったわね、というべきかしら。」
真夜中の静寂に包まれた、街に、銀色の少女が現れた。
「今日もまた、一人の
黄金と紅き瞳を、妖しく光らせる。
「どこにいんだか。」
そう呟き、道端に座り込んで、お菓子を食べ始めた、少女を見つめていた。
「祈祷の魔法少女、佐倉杏子ね。相変わらず食いしん坊なのね、あの娘とそっくり。
遠い日を思い出すように、目を細めた。
「紗羅紅葉といえば、美咲葵よね。なんと言っても、幼馴染みですもの。紅と蒼は、良く映えるわね。この理論で、いくと、佐倉杏子と美樹さやかは、仲良くなる・・・というところかしら。まぁ、この場合、赤と青になるけど。」
「ねぇ、紅葉と葵。貴女達は、幸せよね?だって、自分の生まれ変わりのような少女達に、出逢えたもの。・・・あら、私としたことが。友音セナと、叶慧理と、鈴美ほのかのことを、忘れていたわ。貴女達も、逢える、ということだものね。だって、貴女達は・・・」
「私が、纏めて《ワルプルギスの夜》という魔女の合成にしたんだもの、ね?」
「私は、《銀の悪魔》。全ての呪いを支配し、魔法少女を絶望へ導く、同族喰らいの魔法少女。不可能などない、魔法少女、ですもの。」
おぞましい笑みを湛え、呟いた。
「私の、《ワルプルギスの夜》に、どう立ち向かうのかしら?見滝原の魔法少女達?」
「貴女に、倒せるかしら?星伽あかり?」
挑戦的な呟きを残して、同族喰らいの悪魔は消えた。
キャラ設定▼
・妃夢乃
《ワルプルギスの夜》を造り出した、凶悪な魔法少女。セリアと同じく、未だに固有魔法は不明だが、どうやら、呪いを操作するような魔法らしい。
・紗羅紅葉&美咲葵
幼馴染みだったらしい。紗羅紅葉が紅、美咲葵が蒼と、夢乃に評されている。実際は、どうだったのか不明。ワルプルギスの夜に含まれている少女達。夢乃曰く佐倉杏子と美樹さやかに、似ているらしい。詳細は、不明。
・友音セナ&叶慧理&鈴美ほのか
ワルプルギスの夜に含まれている少女達。詳細は、不明。
ワルプルギスの夜 NEW!
妃夢乃によって、造られた合成の魔女。五人の魔法少女達の犠牲により、生まれた最悪の魔女。未だに、倒すことが出来ない最強の魔女。セリアと関係がありそう・・・。(この物語では、合成魔女ということにしています。)