魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「星伽・・・あかり・・・です。よ、宜しく御願い致します・・・。」
やはり、日本語は、難しいものですわ。スイスで聞いていた言葉の中よりずっと難しいですわ。
「星伽さんは、今まで、スイスで過ごしていたので、日本の学校に慣れていません。興味があるかも知れませんが、程々にしてくださいね。」
八乙女先生がフォローして、自己紹介は無事に終わった。八乙女先生、とても助かりますわ。
こうして、私の初めての海外の学校生活が始まった。
・・・見られてますわ。・・・。十分休みになったとたん、上級生やら他クラスの生徒がジロジロと無遠慮に眺めてきましたわ。
「あ、アイドルのAOI じゃん!この学校にいるって、本当だったんだ!スゴーい!」
「うわぁ!スゴー!滅多にお目にかかれないのに!」
クラスメイト達が騒ぎ始めた。
「ごめんねー。ちょっと、通してくれる?」
可愛らしいけど、よく通る声がしますわ。
「へぇ、あの子が、噂の子かー。わたしの義妹にしたいなー。」
「「?!」」
「ちょっ!バカ!何口走ってんだよ!」
スパンッ
「いったぁ?!何すんの?!紅葉!」
涙目になった小柄な生徒が、文句を言っていました。その容姿は、色白で、長いまつげの持ち主で、とても瞳が大きくて、可愛らしい顔立ちですわ。髪は空色と桃色のツートンカラーで・・・?空色と桃色?髪の毛、染めてるのかしら。不思議な生徒ですわ。でも、アイドル感は、十分過ぎるほど伝わりましたわ。ともかく、彼女に抱いた印象は、随分派手な生徒だったということでしたわ。
そういえば、手に指輪みたいなものが嵌まってましたわね。なんだったのでしょう?
その後、彼女達と関わることになろうとは、思ってなかったですわ。
「・・・買い物に行かなくては。」
親戚の叔父様と叔母様は、歴史ある古くからの家系だと、言っていましたが、実際は、一般の家庭と変わらない生活です。要するに、昔は大金持ちだったけど、今は、すっかり落ちぶれた家ですわ。まぁ、私の夢はこの落ちぶれた家を、復活させることですけれど。当分、無理だとは思ってますが。二十年後、星伽家を復活させたいと思っています。そもそも、ジャパンに来た理由は、夢のためだけに来たのです。
それと、自立した生活をできるようにするためでもあります。私は、叔父様と叔母様とともにはるばる遠い、住み慣れた故郷から、ジャパンに来たのです。聞いたところですと、ジャパンは、とても治安が良い国らしいと言うことと、私にとって第2の故郷とでも言うべき国らしいですわ。あれこれ理由をいっているけれども、結局のところ、現在、私は、一人暮らしをしています。親元を離れて。
だから、買い物を自分で行わなければならないのです。親戚は、どこかに行ってしまいましたから。わざわざ私を、スイスから引っ張り出しておきながら、その面倒を見ないという、呆れた大人です。悪い大人ですわ。
少し、肌寒い季節だったので純白の上着を羽織って、買い物に出かけました。
でも、まさか、こんなことになるとは、思いませんでしたわ。まさか、こんな気味が悪い場所に迷い込むなんて。
真冬のアルプス高原並みに寒いですわ。コートを持って来ればよかったですわ。
「みみみ・・・」
何ですの?何か、いますわ!
足下にいましたわ。蜘蛛・・・ですわ。
「みみみ!」
「きゃああっっっ!」
飛び付いてきたので、ビックリして、叫んでしまいましたわ!何ですのーっ!必死に腕を振り回して、振り落とそうとしても、離れませんわ!挙げ句の果てには、針みたいなものを突き刺そうとしてますわ!
・・・私、此処で死ぬのかしら?ありえない、変な生き物に殺されるのかしら・・・?私の未来は、無くなるのかしら・・・?私の夢は、どうなるのかしら・・・?やりたいことが、まだありますのに。こんなところで、終わってしまうのかしら・・・?
「助けて!」
一回、叫んだ。
誰も来ない。蜘蛛みたいなものが、針を構えて、標準している。
「だ、誰か、助けて!」
もう一度、叫んだ時、奇跡が、起きた。
「《
ザシュッ!
蜘蛛みたいな何かが、一瞬で消えた。
「あ、危なかった・・・。」
甘い響きのある声が、聞こえた。
「大丈夫だった?あなた、怪我はない?」
「えっ、あ、はい。」
突然起きたことに、驚きましたが、取りあえず、会話ぐらいはできるみたいですわ。
「間一髪、ってところね。」
「もう、大丈夫。私達にまかせて。」
「まさか、巻き込まれるとは、不運だね。
「意外なこと、ではない・・・。」
聞き覚えのある声は、二つ。可愛らしい声だけど、よく通る声の持ち主と、その声の持ち主を叩いた声の持ち主。
クラスメイト達は、彼女を、AOI と呼んでいた。
「わ、私は、星伽あかりです。貴女方は・・・?」
そう尋ねたら、彼女は、可愛らしく微笑んで、私を見た。
「わたし、美咲葵!よろしくね!」
朝、見かけた、可愛らしい少女が、元気よく自己紹介した。
「私は、友音セナ。この中だと、最年長ね。」
「
桜色のとても長いポニーテールを揺らしながら、自己紹介した。
「あたしは、
緋色のサイドテールの持ち主で、朝、葵さんを、叩いた声の持ち主が、自己紹介した。
「鈴美ほのか・・・。」
菫色のミディアムボブの、見るからに陰鬱な雰囲気の持ち主が自己紹介した。
「わたしたちは、《魔法少女》。この街、星ノ瀬町の魔法少女グループ、《
魔法少女・・・。そんな存在は、いるわけがない・・・。だから、正直、とても驚きましたが、このあとの出来事の方がもっと驚いた。
「あなたも、わたしたちのグループ《
こう言われたとき、とても驚きましたが、それよりも、なんだか興味があった。だから、尋ねた。
「いいの・・・?」
返ってきた答えは、笑顔だった。
「もちろん‼」
この返事が、返ってきた時、とても嬉しかった。これから、ずっとこの人達とともに、日本での生活が、楽しむことができるって、思った。輝かしい生活が待っているって、
キャラ設定▼
・星伽あかり(後の、セリア) (NEW! )
スイスからはるばる日本にやって来た少女。元々、スイス生まれスイス育ちの帰国子女なのだが、一緒に来たはずの、親戚の叔父と叔母は、日本に来たとたんに、どこかに行ってしまい、現在、一人暮らしをしている。お嬢様らしい、言葉遣いを、する。今はまだ契約していないようだ。そして、黒髪で、外人らしい顔立ちの持ち主。