魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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はい、やっと魔女倒し終わりました。っていうか、魔女、弱いですね・・・。


第25話 白い悪魔

 

 

 

 

 

 

 

「とっても・・・素敵な魔法でしたわね・・・。」

 

 

 

誰もいない、ただ、広いだけの屋敷で、呟いた。

 

 

 

 

今でも思い出す。(わたくし)の義姉の、美しい魔法を。確かに聞いた、その魔法を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流星の楽園(トゥウィンクル・アリス)》と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煌めく魔法の花火は、今までに見たことのある、どんなものよりも、ずっとずっと綺麗で。素敵過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ、君が星伽あかりだね?」

 

 

 

「だ、誰ッ?!」

 

 

 

 

 

ふと、窓に目をやると、猫みたいな、兎みたいな何かがいた。

 

 

 

 

 

「・・・ぬいぐるみ・・・かしら?」

 

 

 

 

確かに、ぬいぐるみみたいな姿ですもの。魔法少女がいるくらいですわ。喋るぬいぐるみがいても可笑しくないですわ。

 

 

 

 

「僕の名前は、キュウべえ!ぬいぐるみじゃないよ?」

 

 

 

 

「・・・?」

 

 

 

ぬいぐるみではない・・・?なら、何者かしら・・・?というか、喋るぬいぐるみではなくて、何なのかしら・・・?

 

 

 

「大丈夫かい?」

 

 

 

可愛らしく、首をかしげた。その動きで、理解してしまった。これは、生き物だと。

 

 

 

「・・・。」

 

 

 

「どうしたんだい?」

 

 

 

尻尾を、可愛らしく揺らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃ、しゃべったぁーッ⁉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

らしくもなく、大声で、盛大に、こんなに大声が出せたのかっていうくらいに、叫んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、近所の住民が、いなくて良かったですわ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、落ち着いて。やれやれ、セナ達が、伝え損ねたみたいだね。」

 

 

 

 

「え、あ、はい?」

 

 

 

「改めて、僕の名前は、キュウべえ!僕は、君にお願いがあって来たんだ。」

 

 

 

「お、お願い・・・?」

 

 

 

「僕と、契約して・・・」

 

 

 

「あ、結構ですわ。」

 

 

 

「・・・最後に、何て言おうとしたのかとしたのかわかるのかい?」

 

 

 

「<魔法少女になってほしい>ではなくて?」

 

 

 

「おや、察しがいいね。」

 

 

「?サッシガイイ?それはなにかしら?」

 

 

少なくとも、聞いた覚えは、ありませんわ。

 

 

「君は、日本人じゃないのかい?」

 

 

「ええ。スイス生まれスイス育ちのハーフです。」

 

 

「なるほど。通りで、イントネーションが、セナ達と異なるわけだ。」

 

 

「できれば、日本語ではないほうが、会話しやすいのですが・・・。」

 

 

「わかった。これで大丈夫かい?後、察しがいいというのは、的確に物事を推察できる、ということさ。」

 

 

「助かりますわ。」

 

 

英語に切り替えて、会話した。スイスでは、ヨーロッパ各地の言葉で、溢れているのですわ。その中に、英語も、混じっていたのですわ。

 

 

 

 

「で、僕は、君に魔法少女になって欲しいんだ。もちろん、無理強いは、しない。」

 

 

 

「面白そうな話ですわね。色々と質問がありますの。質問しても?」

 

 

 

「なんだい?」

 

 

 

「そもそも、魔法少女とは?葵お姉様に、伺いましたけれども、幾つか、不明点がありますの。ですから、改めて、貴方の言葉で、魔法少女はどういうものか、全てを包み隠さず、教えなさい。」

 

 

 

「わかった。魔法少女は、希望から生まれた存在だ。誰もが、僕との、契約を結び、願い事を叶えたんだ。」

 

 

「願い事は、何でもよいのかしら?」

 

 

「もちろん、なんだって構わない。君の素質なら、恐らく、どんな願い事も叶えることが、できるはずだ。何なら、今すぐ契約してもいいんだよ。願い事さえ決めてくれれば。」

 

 

「・・・それほど、言いたくないことなのかしら?それとも・・・とんでもないこと、ということかしら?」

 

 

今、この生物は、はぐらかしましたわ。なにかしらの、デメリットがある、ということですわ。

 

 

「随分、勘がいいんだね。初めてだ。こんな行動をとる子は。」

 

 

「お褒めに預かり、光栄ですわ。私は、先見に溢れていますので。」

 

 

「なるほどね。話を戻そう。魔法少女は、契約すると、魂が、抜き取られ、魔女との戦いに、耐えられる体にさせるんだ。」

 

 

 

 

 

ちょっと待って。魔法少女の魂を、抜き取る?

 

 

 

「ちょっと待って。魂を抜き取る、と言いました?」

 

 

「ああ。魔法少女の魂を、物質化し、コンパクトで、より安全な形にするんだ。弱点だらけの人体では、とても魔女との戦いに耐えられないからね。」

 

 

「な、何てことを・・・。それでは・・・魔法少女は(みな)、魂の抜けた、いわばゾンビのような身体で・・・?」

 

 

「そうだね。彼女達は(みな)、いわば外付けのハードウェアのような身体で生活している。本体は、魂の宝石(ソウルジェム)だからね。」

 

 

「ひ、酷い・・・。酷いですわ。そんな身体だということを・・・彼女達は、知っていますの・・・?」

 

 

「いや、ほとんどの魔法少女は知らない。知らなくても、互いに不都合もないしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、本当だとしたら。ほとんどの魔法少女は、そのことを、知らないのなら。どうなる?

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・望。」

 

 

 

 

「何か言ったかい?」

 

 

 

「魔法少女達は、(みな)、そのことを、知らないのなら、絶望して、しまうのではなくて・・・?」

  

 

 

「そうだね。僕達は、<総転移>してもらいたいからね。」

 

 

 

「総転移・・・?なんのことですの?」

 

 

 

「魔法少女達の希望と絶望の<総転移>が、僕達のエネルギー回収に丁度よいからね。」

 

 

 

「エネルギー回収・・・?なんのことですの?」

 

 

 

「僕達は、宇宙のために、エネルギー回収をしているだ。あかり、君は、エントロピーという言葉を知っているかい?」

 

 

 

「簡単にいえば、木を育てる労力と、木を燃やして得られる熱エネルギーは、釣り合わない、ということでしたわね。」

 

 

 

「そうだよ。エネルギーは、形を変えるごとにロスが増える。このまま、エネルギーを使い続ければ、この宇宙全体のエネルギーは、目減りしていく一方なんだ。だから、僕達は、熱力学に、縛られない、エネルギーを求めてきた。そうして見つけたのが、魔法少女の<魔力>だよ。」

 

 

 

「あー、分かりましたわ。要は、貴方達は、宇宙延命のため、私たちと契約し、エネルギーを回収しているという訳ですね。」

 

 

 

「おや、君は理解してくれたか。全く、人類はこの行動が、酷いことだとか、騙したとか、喚き散らす。聞かれなかったから、伝えなかっただけだというのに。わけがわからないよ。」

 

 

 

「貴方は、勘違いなさっているようですわ。真の意味では、私と貴方達は、理解できませんわ。何故ならば、私と貴方達の捉え方が、異なりますから。私は、確かに酷い行動だとは、思いますが、貴方達も貴方達で、こうするしかないという行動しているのでしょう。だったら、私は、否定出来ませんわ。」

 

 

 

「そうかい?僕には、理解しているからこそ、そういう考え方が出来たと思うんだけど。」

 

 

 

「うふふ、違うものは、違いますのよ。私は、出来るだけ、<理>に敵う行動をするように、心がけていますわ。<ヒト>としての、私は、怒っています。ですが、<理>に敵う行動をとる私は、否定していませんわ。」

 

 

 

「なるほどね。感情移入せずに、事を理解したというわけかい?」

 

 

 

「そういうことになりますわね。とは、いっても出来る限り、押さえて考えているだけですわ。真の意味では、理解できませんわ。」

 

 

 

キュウべえ(これ)は、知らないのでしょう。感情というものを。

 

 

 

 

「申し訳ありませんわ。もう寝る時間ですの。だから、お引き取りください。」

 

 

 

そういって、追い出した。

 

 

 

 

「貴方は、いずれ私の敵になりますわね・・・。」

 

 

 

 

 

白い悪魔に、向かってそう、呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そう言えば、何故、彼女、星伽あかりの素質を()()()()()()のは、何故だろう?あれだけの素質がありながら、スイス在住の、端末は、接触しなかったんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い悪魔は、首をかしげた。

 

 




はい、あおいちごです♪夏休みが、終わりに近づいてます。宿題がー・・・。

キャラ設定▼
・星伽あかり
合理的な考え方をすることが、出来る少女。このあと、キュウべえとは敵対するだろうと、感じている。キュウべえは、あかりの素質を感じられないようだ。

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