魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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はい、《ワルプルギスの夜》誕生の歯車が、廻り始めました。


第27話 カウントダウン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 わたしが、あかりんを義妹にして、約1ヶ月が、立っていた。わたしの固有魔法(マギカ)は、《四元素》と《適応力》。一口に、《四元素》って、いっても、実際にはかなりの魔法がある。いちいち魔法に名前をつけるのは、どの魔法か、どんな効果があるのかを、見分けるためでもある。覚えきれないから、名前をつけるってこと。とにかく、環境と調和し、自然の一部となる魔法。わたしの魔法は、他の魔法少女よりもずっとずっと、自然で、強力な魔法だっていうことを、分かってもらいたい。まあ、強力な分、魔力消費が、とても激しいから、注意しないといけないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<僕と契約して、魔法少女になってよ!>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 去年の今頃、人目に付かない路地裏で、キュウべえから魔法少女になって欲しいと言われた。そのときは・・・わたしはすっかり絶望していたんだ。簡単に言えば、お金が足りない。満足に学校に通うことも出来なくて、隣町の小学校に入学したのはいいけれど、中学校に入学したとき、破綻した。お母さんが、入院したんだ。入院費用が、全然足りなくて。中学校側から集金を払えていないからって理由で、停学。そのときは、紅葉の家に居候して、何とか衣食住を、確保していた。とにかく、必要だったのは、お金で。お金を稼ぐためには、手段なんか選んでる場合じゃなくて。それでも、動くことが出来なくて。どうしようもないわたしに、絶望したんだ。

何もできないわたしに、絶望していたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、何でも願い事が叶うって分かって、真っ先に願おうとしたのは、お金が欲しいってことだった。でも、お金が欲しいだけ願って、どうするの?本当に叶えたいことは、全然違うことだって、気づいて。だから、こう、願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんを、助けて欲しい、って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 女手一つで、身体が弱いのに、迷惑かけてばっかりの、わたしを、育ててくれた大切な人だったから。その人のためなら、命を差し出しても構わないって、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 契約は、成立して、手にいれた魔法は、《四元素》と《適応力》。お母さんの病気も治ったし、わたしに出来る仕事を見つけて。いい方向に、運命は、変わっていった。

後々に、天涯孤独になった、紅葉を養えるくらいに、仕事は、上手くいって。何気ない、日常が、希望が、わたしのもとに、戻って来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《ライブ会場》

 

 

 

 

「みんなーっ!今日は、わたし、AOI のライブに来てくれて、ありがとーっ‼」

 

 

 

 煌めく、アイドルらしい、派手な衣装で。インカムを身に付けて。ファン達に呼び掛ける。一人、スポットライトを浴びて。

 

 

 

 

 

「「「わーっ!!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「もっと・・・みんなと、いたいけど・・・。この曲が、最後の曲になります・・・。わたし、AOI のニューシングル、<エトワール>。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう、絶望することなんて、ない。だってわたし、今、すっごく幸せだもん‼

 

 

 

 

 

 

 

 わたしを、見に来てくれる、ファンに感謝しなきゃいけない。こうして、学校に行くことも、おしゃれを楽しむことも、アイドル衣装(仕事着)を着て、幸せって思えることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、まだ、知らなかった。絶望のカウントダウンが刻まれていたことを。因果応報が、迫っていたことを。わたしの、大切な義妹が、危険な呪いをかけられていたことを。その呪いを、すぐに解除しなければ、いけなかったことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《上空》

 

 

 

 

黄金色の箒に乗った、一人の少女。

 

 

 

 

 

彼女の名は、妃夢乃。呪いの魔法少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?あの娘は・・・。あぁ!星伽あかりちゃんね。やっと見つけたわ。」

 

 

 

 

 

 そう見下ろす先には、流麗で、優美な黒髪の少女が、いた。その微笑は、とても、おしとやかで、高貴な姫を思わせた。

 

 

 

 

「・・・見つけたわ。早速、私の、<愛>という名の<絶望>を、与えましょう。《禁書目録(インデックス) <愛の絶望(アモーレ・アペルピィスィア)》」

 

 

 

 どこからもともなく、銀の指揮棒を取り出し、真下の少女を標準した。

 

 

 

 

「対象 星伽あかり。」

 

 

 

 

 銀の光が、こぼれて、消えた。

 

 

 

 

 

 

「うふふ。これで、貴女は、絶望するでしょう。」

 

 

 

 

 

 ニィと、歪んだ笑みをこぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶望の夜まで、あと、一週間。さあ、どうするのかしら?《星の戦乙女(ヴァリキリー・エトワール)》?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不吉なカウントダウンは、始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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なんだか、そわそわしますわね・・・なにかしら?嫌な予感しかしないですわ。

 

 

 

 

 

 

さらりと、艶やかな黒髪が流れた。

 

 

 

 

 

 

眼鏡を外し、一人呟く。

 

 

 

 

 

 

 

「お父様達は、お元気かしら・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人、遠い異国で暮らす少女は、寂しそうに呟いた。当然、いきなり一人暮らしになったのだ。まだ未成年であるにも関わらず、親元を離れ、保護者の代わりの、親戚に見捨てられ。寂しくない、そう思うことを、いくら合理的な少女であっても、出来る筈がない。寂しいと思うことは至極同然のことであり、なんら不思議なことではない。でも、その少女は、それが正常だと、気付かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれ魔法少女の契約を結ぶことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その祈りは叶えられないことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶望への切符になることを、彼女は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうも、あおいちごです♪美咲葵ちゃんの固有魔法が、わかりましたね♪それでは、以下、キャラ設定▼


・美咲葵
アイドルの中学生。一時期、中学校停学になり、母親の病で、すっかり絶望していたが、キュウべえと契約したことにより、希望を取り戻した。彼女の祈りは、<母親を助けて欲しい>。サポート系の魔法を得意とするのは、彼女の固有魔法のおかげ。かなり魔法の種類が多く、無名の状態では、とても覚えきれないため、名前をつけたという、第二の理由を発見した。固有魔法は、《四元素》と《適応力》。





・妃夢乃
葵があかりから離れている隙に、あかりに呪いをかけた。どうやら、この魔法の影響が、このあとに、影響するようだ。
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