魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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今回は、サブキャラがメイン回に、なります


第28話 思い出ケーキ

 

カリッ

 

 

 

「♪~♪~」

 

 

 

お菓子を食べながら、鼻歌を歌う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・暇だなぁ・・・。」

 

 

 

 

 

 

最近、使い魔とか、魔女がいなさすぎるような気がする。なんか、先回りされてるような・・・、そんな感じ。

 

 

 

 

 

 

カリッ

 

 

 

 

Rockyをかじる。何気ないけど、Rockyって美味しいんだよね・・・。甘くて。特に、今、食べてる種類は、砂糖がたっぷり使われてて。甘いは、味方だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、叶慧理(かなええり)。人呼んで、《慧眼の慧理》。私の家族は、いわゆる占い師っていう職業で、ちょっとした、能力が、使える。例えば、先のことを覗いたり、ね。まあ、私の場合、魔法っていう力があるから、インチキだけどね。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私が、今、何をしているかというと、暇潰しに、魔女狩りのため、休日返上でパトロールしていた。することもないし、町の人を守るためでもあるから。私にしか、あおちゃんの、やりたいことが出来なくて、そのためなら、私は、戦うことも、仕方がないって割り切っているし・・・。

 

 

 

 

 

 

なにより、守りたい少女ができたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポリポリ

 

 

 

 

 

 

今度は、ラムネを口に放った。・・・うん、美味しい。やっぱり、甘いは、味方だよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?叶さんじゃない。どうしたの?」

 

 

 

 

白髪(はくはつ)の、縦巻きロールの横結びの、四つ葉型のヘアピンが、特徴的な女性が、声を掛けてきた。

 

 

 

 

「こんにちは。セナさん。セナさんこそ、どうしたんです?」

 

 

 

 

 

 

はむっ

 

 

 

新たに取り出した、ドーナツをかじる。うん、甘い♪

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら。見ての通り、パトロール・・・と、言いたいところだけど、実は、ケーキの材料を買いに来て、帰るところよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苦笑しながら、答えてくれたこの人は、実はまだ中学生。しかも、私の一つ年上。信じられないくらい、スタイルが良くて、あなた本当に中学生?って言いたくなるような、立派なお胸を持っている。ただし、魔法少女歴は、四捨五入で、10年の大ベテラン。

 

 

 

 

「そうだわ!叶さん、ケーキ食べていかない?ちょっと時間掛かっちゃうけど。」

 

 

 

 

「はいはーい!慧理、行きまーす!」

 

 

 

 

 

ケーキイコール砂糖沢山イコール甘い! 

 

 

 

「うふふ。叶さんは、甘いものに、目がないものね。さ、行きましょう。叶さん。」

 

 

 

 

「はーい!」

 

 

 

 

甘いものは、とっても美味しいけど、尊敬する先輩が作ったケーキなら、もっと美味しいはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、味にうるさい。いわゆる美食家というもので、美味しいものしか、食べたくない。でも、セナさんの料理だったら問題ない。文句なしに美味しいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

カリッ

 

 

 

 

 

 

再びRockyを取り出して、口にくわえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多分、端からみれば、美女とお菓子をくわえた、ちょっと猫目な少女が、仲良く談笑しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「きーらきーらひーかーるー、おーそーらーのーほーしーよー。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に、上から歌声が、響いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、空色と桃色のくるくるの髪を、可愛らしく纏めた、黒リボンのカチューシャがよく似合う少女と、黒髪の緩く波打つ長髪を、真っ白なリボンで軽く纏めた、少女がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハロー。ご機嫌いかが?」

 

 

「ごきげんよう。慧理お姉様、セナお姉様。」

 

 

 

 

ニコッと二人揃って、笑いかけた。

 

 

 

 

 

 

「あら。美咲さんと星伽さんじゃない。一週間ぶりね。」

 

 

 

「あはっ!こんにちは、セナみん!元気にしてた?」

 

 

 

「ええ。今日、戻って来たのね。ライブは、どうだったかしら?」

 

 

 

「相変わらず、最高に楽しかったよ!現地の魔法少女とも、仲良くなれたし♪」

 

 

 

(わたくし)も、一緒に行ってきましたわ。とても楽しかったですわ。」

 

 

 

 

なるほど。あかりちゃんも、見かけないと思ったら、そういうことだったんだ。

 

 

 

 

「本当に、仲いいんだね。羨ましいな。」

 

 

 

「そりゃそうだよ!だってわたしたち、義姉妹だもん。」

 

 

「そうですわ。義姉妹ですもの。葵お姉様。」

 

 

 

「丁度良かったわ。美咲さん達も、一緒にケーキはいかが?ご馳走するわ。」

 

 

 

「はーい!セナみんのケーキすっごくおいしいもん!あかりんも、行くよね?」

 

 

 

「あ、え、はい。行きますわ。」

 

 

 

「じゃあ行こうか♪」

 

 

 

 

 

 

こうして、紅葉ちゃんとほのかちゃん以外の魔法少女と、その義妹のグループで、セナさんのお家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい。お待たせ。お待ちかねのお手製ケーキよ。召し上がれ。」

 

 

 

 

皆にそう呼び掛けた。

 

 

 

 

「やったぁ!いっただっきまーす‼」

 

 

 

「んふー♪おいしー!」

 

 

 

 

今日のケーキは、チョコケーキ。気をつけないと、焦がしちゃう繊細なケーキ。だけど、一番得意なお菓子はこのケーキ。

 

 

 

 

「なかなか上手ですね。セナお姉様。スイスのお店に出しても遜色ありませんわ。特に、チョコレートは、湯煎で、溶かしてますよね?わかりますわ。(わたくし)、湯煎が上手く出来なくて。チョコレートの名産地出身なのに。」

 

 

 

さっきから、まじまじとケーキを見つめて、評価してくれている。スイス出身の星伽あかりさんにとって、チョコレートのこだわりが強いのかしら。私には、ありがたいけれど。

 

 

 

「それじゃあ、頂きますわ。」

 

 

 

「どうぞ、召し上がれ。」

 

 

 

独特の緊張感が、場を支配する。プレッシャーが、強くかかる。

 

 

 

 

 

さしもの二人も静かに見守る。

 

 

 

かちゃ

 

 

 

フォークを、陶器のお皿に置いて、ゆっくりと咀嚼している。

 

 

 

 

ま、まさか・・・美味しくないのかしら・・・?

 

 

 

「うん。美味しいですわ。合格ですわ。」

 

 

 

花が綻ぶように、笑顔が浮かんだ。

 

 

 

(わたくし)、これだけ拘って、丁寧な味わいのチョコケーキは、食べたことないですわ。お土産に、このケーキを持っていけば、お母様達が喜んでくれるでしょう。本場のケーキ職人も、顔負けですわ。(わたくし)が保証しましょう。」

 

 

 

 

「そ、そうかしら・・・?」

 

 

 

「またこのケーキが食べたいですわ。今度訪れたとき、あると嬉しいですわ。」

 

 

「わかったわ。ケーキを用意しておくわね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか、思いもしないだろう。このあと、約束したケーキが作れなくなるだなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このケーキ以外、彼女がチョコレートを食べれなくなるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このケーキが、彼女の思い出のケーキになって、このあと、彼女を苦しめるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、あおいちごです。あかりちゃんのチョコダメの原因が判明しました。トラウマですね。はい。    

以下、キャラ設定▼


・美咲葵&星伽あかり
一週間ライブで、星ノ瀬町を離れていた。あかりが、運命のチョコケーキと、出会った。


・叶慧理
《星の戦乙女》の一員。とにかく甘党で、食に対する拘りが強い。常にお菓子を常備している。羨ましいことに、いくら食べても太らない。セナの料理は気に入っている。


・友音セナ
お菓子作りがとても上手い白髪美女。中学生とは思えないスタイルの良さを持っているが、本人は、自覚していない。《星の戦乙女》の一員にして、最年長魔法少女。あかりの思い出のケーキを作れる唯一の人。







《30話記念ミニエピソード セリアの制服》


学校―――






さやか「そういえばさ、セリアの制服、ちょっと変わってるよね。なんか、スカート長いし、上着はなーんか足りないようなー・・・。」


まどか「あ、それ私も思ってた。」


セリア「ん?ああ、これね。UVカットの制服になってるの。出来るだけ紫外線が当たらないように、校長先生が、私専用の制服にしてくれたの。ほら、私、日光アレルギーだから。」


さやか「そうだったんだ。なんか、かわいそー。」


セリア「え?なんで?」


さやか「だって、オシャレの幅が、効かないじゃん。あたしだったら、イヤだなーって思って。」


まどか「そうだね・・・。」


セリア「うふふ。気にしなくていいの。昔からこうだったから。」








ほんとは、脚を見せるのが恥ずかしくて、スカートを長くしていることを、誰にも言えないセリアなのでした。





     おしまい☆


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