魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「あら?美咲葵ね?」
「だ、誰?!」
「私は、
「はい?ファンか追っかけですか?困ります。学校に行くので。それじゃあ、この辺で、失礼します。」
「ちょっと、いいかしら?なぁに、すぐに終わるわ。」
一瞬で、わたしの前に現れた。
「・・・魔法少女、ですか。いいでしょう。ただし、1分間だけ、とさせてもらいます。遅刻してしまいますので。」
「すぐに終わるわよ。ちょっと《イイコト》を教えに来たのよ。特に、ソウルジェムの秘密について、とかね?」
「?」
「ねえ、知ってる?ソウルジェムって、私達の本体なのよ?知ってた?」
「えっ?」
ソウルジェムが、
「それって、どういう・・・」
「魔法少女の秘密その
その
「まあ、詳しくは、貴女の信頼するキュウべえにでも、聞いてみてね。それじゃあねぇ。」
あははと、高笑いしながら、妃夢乃という少女は、去っていった。
「・・・学校、行かなきゃ。」
今は、そんなことよりも、学校に行かなきゃいけない。・・・
でも、今日の授業に、なんでだか集中出来なかった。
ソウルジェムが、私達の本体だっていうことが、気になりすぎて。
キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。
やかましい、放課後のチャイムの音を聞き流し、帰路ヘ、つこうとした。
「あ、あの、葵お姉様は、いらっしゃいますかしら?」
「葵?まだいるけど。」
「珍しく、今日は一日学校にいたんだよね。ところで、あなたは?」
「わ、
あかりんが、私のクラスの人と、仲良くしてる・・・。
憎い。
ほんの少しだけ、嫉妬してしまった。
(葵?)
(・・・大丈夫。)
いっそのこと、このまま・・・
「葵お姉様!本日も、途中まで、一緒に帰りませんか・・・?」
やさしく、微笑むこの少女は、たった一人の、大切な義妹。こんな時は、笑わないと。
「うん!帰ろ!」
無理に明るく返して、営業スマイルを浮かべた。内心を悟らせないように。嘘をついて、異なるわたしを演じよう。何もかも知らない、ただの少女のように。ただただ、くるくると回り続ける駒のように。
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「インキュベーター!出てきなさい‼」
葵お姉様が、朝の様子とまるっきり違いますわ。魔法少女の秘密を、知ってしまったのかもしれないですわ。
「呼んだかい?」
「葵お姉様は、魔法少女の秘密を知ってしまったのですか?」
「恐らく、そうだろうね。」
「お前のせいですか!?」
「いいや。僕らは、効率を重視する。こんな非効率的な時間帯に無駄に話したりしないさ。聞かれないことは、答える必要もないし。」
「では、誰か、この事を知っていて、尚且、朝の登校する時間帯に接触できる人物を、全て教えなさい。」
幾らか、インキュベーターの無感情な声で、落ち着き、冷静に質問する。
「答えは、妃夢乃しかいないよ。」
「キサキユノ?」
「ああ、彼女なら可能だろう。僕達の一個体が、妃夢乃の行動を確認していた。」
「何故、そんなことをするのか、知っていますか?」
「合成魔女を作ろうとしていることは、知っている。彼女の固有魔法は、呪いの操作だからね。彼女からしたら、簡単なことさ。」
合成魔女を作ろうとしている・・・。つまり、葵お姉様一人を、狙っているわけではないと。《
「ねえ、キュウべえ・・・。なんで、同じ魔法少女なのに、互いを傷つけあうのかしら・・・?なんの得にもならないのに。」
「わけがわからないよ。彼女、妃夢乃の行動は、僕達にとって、歓迎すべき行動なのに。何故君は、一度肯定したのに、否定的に見るんだい?わけがわからない。」
「あっそう。なら、私達とは、永久に分かり合えないわね。時間を取らせて悪かったわね。もう行きなさい。これ以上、貴方を見てると、殺したくなるわ。壊されたくなければ、即刻、立ち去りなさい。」
「わかった。」
いつのまにか、きつい口調になっていた。
「駄目ね、これじゃ。元に戻さないといけませんわ。」
葵お姉様・・・。どうか、ご無事でありますように・・・。
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「なんで、教えてくれなかったの!?ソウルジェムが、わたしたちの魂だって!?」
「聞かれなかったからさ。知らなければ、知らないで、なんの不都合もないしね。」
「ふざけないでよ!これじゃ、わたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃない!!」
「君達は、いつもそうだね。何故、そんなに魂のありかにこだわるんだい?わけがわからないよ。」
あ・・・。コイツ、本当に何とも思ってないんだ。
「ああ、そう。もう、いいわ・・・。」
こんなんじゃ、わたし、あかりんに会えないよ・・・。もう・・・。
「あら、葵。昨日はどこに行っていたの?事務所にも、いないって言われて、探したのよ?」
「・・・なんのよう?」
「もちろん、葵を家に連れて帰るためよ。タレント、なんでしょ?」
「・・・。」
「さ、行きましょ。」
・・・よくもまあ、いけしゃあしゃあと、事務所に入れたもんだね。わたしのこと、ひっぱたいて、仕事やめろっていったくせに。
お母さん、産んでくれてありがとう。そして、死んでください。わたしの幸せの為に・・・。親としても、子どもの幸せが、叶うんなら、それが望みだよね?
「ねぇ、お母さん。」
「なぁに?」
「昨日のこと、覚えてるよね?」
「・・・?なんのことを言ってるの?」
「ほらね、やっぱり嘘ついた。知ってたよ。お母さんって、嘘つきだって。わたしに隠し事あるでしょ?」
「!」
「そうだねぇ、わたしの仕事着でも売って、百万円手に入れて、すっごく幸せでしょ?お金がいーっぱいあるもんね?だからさ、わたしの幸せの為に・・・」
翌日に、火事があって一人の首なし死体があったことが報じられた。
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「・・・やっと、見つけた。仕事、だろ?」
「そうだね・・・。でも、今のわたしは、なんでもないから・・・。ゴメンね・・・。手間かけさせちゃって・・・。」
「どうしたんだよ?おばさん、心配してたぞ?」
「・・・紅葉はさ、前に・・・話してくれたよね・・・。希望と絶望は、差し引きゼロだって。・・・今なら、それ、よくわかるよ・・・。」
そっと、手の中に隠していたものを見せた。
「え・・・。これ、どうしたんだよ!?」
驚く声。それはそうだよね。空色のソウルジェムだった筈のものが、黒く染まりきって、おぞましい色になっていたんだから。
「結局さ、わたしは、アイドルの、魔法少女になって、たくさんの人の笑顔を、命を助けてきたけどさ・・・その分、心には憎しみが、妬みが溜まりにたまってて・・・。自分の思い通りにならなきゃ、自分勝手に動いて、自分で自分を傷つける。・・・紅葉の言葉を借りるなら、ざまぁないよ・・・。」
涙が、少しずつ零れていく。
「全て、自分が悪いって、分かってても、そのことを、認めないで、周りに迷惑ばっかりかけて・・・。本当に大切な人に向かって、八つ当たりして・・・。わたしたち、そういう仕組みだったんだって、ただの道具なんだって、気づいちゃった・・・。」
はじめて、顔を、あげて、紅葉に笑いかけた。
「わたしって、ホント自己中。」
パキィィィィィンンンンンンッッッッ!!!!!
嗚呼、わたしは《駒の魔女》。いつまでも世界を知らず《無垢》な少女のように、廻り続ける。いつまでも。
「葵・・・お姉様・・・?」
こう呼ぶ声が、聞こえた気がした。
葵ちゃん・・・ヤンデルヨウ・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
キャ、キャラ設定にします・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
うう・・・。なんでこうなったんでしょうか・・・。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
キャラ設定▼
・星伽あかり
妃夢乃のことを知った。
オリジナル魔女設定▼
Nestelolo A Herbstrose
駒の魔女。性質は無垢。葵の花を模したドレスと、リボンを着こんだ魔女。総転移前の少女の趣味が、結界に反映されている。契約以前はとても長いツインテールだったことが現れている。メインカラーは、空色と桃色。世界がよく見えておらず、いつまでも自分だけの世界で躍り続ける憐れな魔女でありながら、無垢な少女のように廻り続ける。この魔女を倒すには、現実の厳しさを教えるとよい。葵の花言葉が、よく似合う少女でありながら魔女に、なってしまった。体長は、僅か40センチの小さな魔女。本体の下に、土台があるが、それに乗っても僅か1メートル40センチしかない。
《ワルプルギスの夜》のドレス部分がこの魔女を思い起こさせる。
Nestelo Malva
駒の魔女の使い魔。性質は遊戯。人型のシルエットで、魔女とお揃いの葵の花を模したドレスを着ている。魔女と共にいつまでも世界を知らずに遊ぶ。
《ワルプルギスの夜》の使い魔の性質と姿が、似ている。
Hollyhock Abite
駒の魔女の使い魔。性質は玩具。葵の花を模した姿で、魔女の為に玩具として共に過ごす。魔女が、土台から転落しそうなときは、自らを犠牲にして魔女を助けてあげる優しい使い魔。