魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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うう・・・夏バテがヒドイヨウ・・・。


アイスでも、食べて頑張りますか・・・。


第31話 灯りの拒絶

さくっさくっ

 

 

 

降り積もった雪の上に、新たな足跡を残し、ひたすらにとある少女の行方を探す。

 

 

 

 

 

しんしんと、降り積もる雪は、私の道を消していく。

 

 

 

 

 

 

<生きる道が欲しい>

 

 

 

 

 

私の記憶に、両親は存在しない。今までずっと一人ですごしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

始まりは、小学校入学。

 

 

 

親がいない。ただそれだけで、理不尽な理由で。

 

 

私は、虐められていた。

 

 

頼る人もいない。守ってくれる筈の人は、いなかった。

 

 

 

 

本来なら、透き通るような白髪(はくはつ)は、美しかったはずなのに、自分の容姿が整っていたこともあって、一層の拍車をかけた。

 

 

 

 

<僕と契約して、魔法少女になってよ!>

 

 

 

 

 

持ちかけられた、謎の契約。でも、それがなければ、今の私は、存在しなかった。だから、後悔はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲さん・・・。どこにいるの・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

現役中学生にして、売れっ子アイドル。人一倍、元気がよくて、彼女の可愛らしい笑顔を見るだけで、どんなに辛いことがあっても、どんなに嫌なことがあっても、忘れてしまうくらい、他者に影響を及ぼす少女だ。一人で寂しくしている子を見かけたのなら、彼女は優しく寄り添っていつのまにか自然に人の輪にいれてしまう、魔法使い。人一倍、お人好しな彼女は、心に嫌なことを溜め込んで、一切表にはそんなことを伺わせない、ポーカーフェイスで、悩む性格だった。

 

 

 

 

 

だから、部外者の私が、彼女の悩みを聞いてあげるのは、可笑しなことなのかもしれない。でも、彼女には笑顔でいてもらいたい。その価値のある笑顔で皆を助けてあげて欲しい。彼女に助けられたから。その笑顔で助けられたから。今度は私が、その恩返しをしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<初めまして!わたし、美咲葵!ヨロシクね!>

 

 

 

 

魔法少女になりたての、私を助けてくれた女の子。

 

 

 

彼女は、輝いていた。眩しい太陽みたいに。

 

 

 

小学校で、不登校していた私に、光を照らしてくれた。

 

 

 

偶然出会った、一人の眩しい女の子。

 

 

 

よく私の話し相手になってくれて、いつのまにかいなくなってて。

 

 

 

 

<ほののんって、呼んでいいかな?ほら、やっぱり愛称って、必要だし!>

 

 

突然、私にあだ名が出来た。

 

 

 

 

 

<この子の愛称は、ほののんだよ!>

 

 

<まぁた、始まったよ・・・。葵の名前つけたがり。>

 

 

<まぁ、よろしくな。アタシは、紗羅紅葉って言うんだ。ほのか。>

 

 

葵さんの、幼馴染みを紹介されて。友達を紹介されて。先輩も、紹介されて。

 

 

 

 

気づいたら、友達が増えていた。

 

 

 

 

 

<あ、葵・・・さん。ありがとう、ございました。>

 

 

 

ある時、お礼をいったら、笑ってこういった。

 

 

 

<さぁて、なんのことかな?>

 

 

ケラケラと笑って、仕事に行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

何でもできて、仕事に学業も、できて。そのくせ、優しいし、気遣いもできて。お人好しで。

 

 

 

 

羨ましかった。憧れの存在だった。

 

 

 

 

 

魔法も、セナ先輩を圧倒するくらい上手で。《星の戦乙女(ヴァリキリー・エトワール)》のリーダー兼司令塔で。皆の魔法の性質を理解してて。素敵な魔法を使って、魔法使いが、現実にいたらこんな感じなんだろうなって思えるくらい、素敵な女の子。一撃必殺魔法を、貴重な時間で全員分考えてくれる、お人好し。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女は、嘘をつくのも見抜くのも上手くて、いつも・・・ニセモノの笑顔だった。本当の笑顔を見たことはない。少なくとも、私は。最初は、これが彼女にとって、普通の笑顔なんだって思っていた。でも、いつからかこんな笑顔じゃないって気づいた。親しかったクラスメイトの転校。その時も、いつも通りの笑顔だった。

 

 

 

 

<また、いつか会おうね!ライブでそっちに行ったらさ、絶対よるからね!>

 

 

 

 

 

その時の笑顔が、いつもより明るく見えたのを、覚えてる。

 

 

 

嘘、ついてたんだ。私・・・あなたのこと、信じてたのに。

 

 

 

 

 

 

キライになりそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

<・・・アイツ、いつもああなんだ。どんなに悲しくても、どんなに辛いことでも、自分に嘘をついてまで、あんな笑顔を見せるんだ。・・・いつからか、自然な笑顔を見なくなったんだ。・・・アイツのこと、キライになったりしないで欲しい。アイツ、アタシと、親の分の金、稼いでるんだ。あの笑顔だけで。だから、文句言うのは、アタシにしてくれ。>

 

 

 

 

 

誰にも気づかれないようにそっと教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が、抱える闇を、助けてあげたい。でも、どうすればいいのか、私にはわからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

せめて、私が、彼女の闇を半分でも、背負えたら。

 

 

 

 

 

 

 

静かに、心の中で、私なりの決意を固めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・固めたはずだったのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、駒の魔女の結界。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キュリリン♪」

 

 

 

 

 

「キュキュリン♪」

 

 

 

 

 

 

「何よ⁉これ⁉美咲さん⁉」

 

 

 

「なんなの⁉一体⁉」

 

 

 

「どうしてだよ!なぁ、葵!」

 

 

 

「何がどうなって・・・?」

 

 

 

ずいぶんと小柄な魔女が、私たちを襲う。

 

 

 

 

 

「キュリリン♪」

 

 

 

駒の上でクルクル廻り続ける。小さすぎる魔女。

 

 

 

 

 

 

「あおちゃん!しっかりして!あおちゃん!」

 

 

「・・・よくわからないけど、とりあえず逃げましょう。今の、私達には手に終えないわ。」

 

 

 

 

 

 

なんなの?あの魔女は。やけに空色と桃色が、使われているし、十字架が多い。

 

 

 

十字架・・・?

 

 

 

 

確か、葵の花は、キリストの十字軍によって、聖地の花として運ばれてきた。花言葉は・・・気高く威厳に満ちた美とか、優しさ、大きな志とか、待望とか、たくさんあったはず・・・。

 

 

 

「キュッキュッリン♪」

 

 

 

何かの花のような姿の使い魔が、あとを追ってくる。

 

 

 

 

「《転移(テレポート)》」

 

 

 

パカッ!

 

 

 

門が開き、躊躇わずみんなで一気に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さくっさくっさくっ

 

 

 

 

 

静かに雪の降り積もった道を、歩く。

 

 

 

 

 

今の季節は冬。アルプス山脈から吹く風よりましですわね。

 

 

 

 

 

 

そんなこと、言っている場合では、ありませんわ。

 

 

 

 

 

 

 

早く、葵お姉様の元へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただそれだけを思って、ひたすら歩く。

 

 

 

 

 

 

 

「やあ、あかり。」

 

 

 

「何かしら?(わたくし)、急いでいますの。」

 

 

 

「そこにいると、危ないと思うよ。」

 

 

 

 

パカッ!

 

 

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

 

いきなり開いた空間に驚いて、しりもちを付いてしまいましたわ。

 

 

 

 

「あ、あかり・・・さん。」

 

 

 

 

「ご、ごきげんよう、皆さん。あら?葵お姉様?どうなさったのですか?」

 

 

 

抱えられていた葵お姉様。

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

あら?様子が、変ですわね・・・。

 

 

 

「葵・・・お姉様・・・?しっかりしてくださいまし。どうなっているのです?」

 

 

 

「・・・はん。惚けるのが巧いなぁ。なぁ、あかり。」

 

 

「えっ?」

 

 

「あかりさん・・・知ってたんでしょ・・・?」

 

 

「何のことです?」

 

 

 

 

嗚呼、間に合わなかったのですね・・・。そういうこと、なんですね・・・。

 

 

 

 

「嘘・・・だよね・・・?ねぇ・・・?こんなのって・・・ない・・・よね・・・?」

 

 

 

「・・・知ってたんでしょ・・・?・・・どうして、教えてくれなかったの・・・?」

 

 

 

「キュウべえから、聞いたよ・・・。アンタ、知ってたんだろ?知ってて、何もしなかったって言うなら・・・。アタシ・・・アンタのこと、幻滅するかも・・・。」

 

 

 

「ソウルジェムが・・・魔女を創るのなら・・・皆・・・死んだほうが、ましじゃない!あなたが、私達に近づいたから、こんなことになったなら・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拒絶する。私を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、やめて・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以上、聞いたら・・・私が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、私達には、近付かないで‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、これが・・・裏切り・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星伽家が、滅亡してしまった・・・理由。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、他人を信じてはいけないのですね・・・。お父様、お母様・・・。やっぱり、裏切るモノなんですね・・・。人間は・・・そういうもの、なんですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ねぇ、お母様。何故、私の名前はあかりなのでしょうか?>

 

 

 

<それはね、いつか貴女の光で、世の中を照らせますように。何かに絶望した友達にも、どんな人でも、貴女の灯りで、希望に導けますようにって、願いが込められているのよ。>

 

 

 

<そうですか。>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの日だったか、お母様は、私に名前の由来を教えてくれましたね・・・。でも、私・・・大切な人を照らすことが、出来ませんでしたわ。私は・・・親不孝者、ですわね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

大切な人を、助けることもできない無力な私・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シリアスな展開ですね・・・。やっぱり、シリアスな展開は好きじゃないな~。今回は、キャラ設定ないです。ごめんなさいm(_ _)m
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