魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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台風10号さんのおかげで、学校休校になっちゃって、時間が余ったあおいちごです。


ん?私の住所?まあ、東日本のどこかでしょう。



さて、物語を始めましょうか。





第33話 白い四つ葉の呪い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふ、残る犠牲者は、あと、三つ。さぁて、どうしようかしら?くくくっ。」

 

 

 

2つのグリーフシードを弄ぶ。一つはリボンと、六芒星と、花がモチーフのグリーフシード。もう一つは、楓をちりばめた檻がモチーフのグリーフシード。

 

 

 

どこかへグリーフシードを収納し、真っ赤な一ふさの髪を、弄ぶ。

 

 

 

 

「やはり、君が原因だったか。妃夢乃(きさきゆの)。」

 

 

 

「あら、キュウべぇじゃない。久しいわね。」

 

 

 

「いいのかい?この街の魔法少女を、犠牲にして。」

 

 

 

「うふふ。変なキュウべぇ。星伽あかりが、この街の魔法少女になるわけだから、問題ないわ。」

 

 

 

「何故、そう言いきれるんだい?わけがわからないよ。」

 

 

 

「まぁ、見てなさい。絶対、損はさせないから。うふふ。あははッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陶酔したかのような、狂喜の笑い声が、響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「次なる犠牲者は、友音セナ。白を黒く染めて見せましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後を知らせるチャイムが鳴り響く。イングランド、まぁ、イギリスのことですわね。イギリスにある、ビックベンの鐘の音と、同じですわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人、正門を抜けて、通学路に沿って歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って!あかりちゃん!」

 

 

 

 

甘い響きの声。だけど、はっきり聞こえる声。この声の持ち主は・・・

 

 

 

「慧理・・・お姉様?」

 

 

 

「やっぱり、一人で帰るのは、悲しいと、思うの・・・。だから、一緒に、行っても・・・いいかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

改めていおう。彼女は、人呼んで、《慧眼の慧理》。慧眼の魔法少女。願った奇跡は、《どんなことでも気づける力》。固有魔法は、感情を読み取る魔法。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あかりちゃんには・・・寂しい思いを、させたくないって、あおちゃんは、きっと、そう言うから。・・・これ、食べる?」

 

 

 

 

 

出てきたのは、小さめの、チョコケーキ。

 

 

 

 

 

 

 

「慧理・・・お姉様・・・。」

 

 

 

 

 

 

慧理お姉様・・・。気持ちは嬉しいですが、学校にまで、お菓子は持ってこないで下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こう、言うつもりでしたのに・・・声が、出ません・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セナさんは、たぶんダメって言うんだろうけど、それでも、私は、一緒にいたいんだ。だから・・・ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を差し出して、にっこりと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「一緒に協力して、これ以上、犠牲を出さないようにしようよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実を、受け止めた一人の魔法少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の存在は私にとって、希望か、絶望の未来の分かれ目だったのかも・・・知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、残念なことに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ・・・」

 

 

 

 

 

 

チョコケーキを、少し、口にしただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「あかりちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

みるみるうちに、雪のように真っ白な肌にじんましんが浮かび上がる。真っ赤に染まり始める。

 

 

 

 

 

「ゲホッゲホッ!」

 

 

 

 

急速に意識が遠のく。

 

 

 

 

「もしもし!救急です!助けてください!後輩が、急に!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

泣き叫んで、私を助けようとしている声が、聞こえた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・私って、本当、迷惑かけてばっかり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・かりちゃん!あかりちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

はっとして、目が覚めた。

 

 

 

 

「慧理・・・お姉様・・・?ここは・・・?」

 

 

 

 

 

白で統一された部屋。

 

 

 

 

 

「よかった・・・。ここは、病院だよ。」

 

 

 

 

「大丈夫なの!?星伽さん!?」

 

 

 

はぁはぁと、息切れしている、先輩達。

 

 

 

 

「倒れたって・・・聞いて、急いできたんです。よかった・・・。」

 

 

 

 

 

「セナお姉様・・・ほのかお姉様・・・。」

 

 

 

 

「ごめんなさい!私の・・・私の・・・せいで・・・こんなことに・・・!」

 

 

 

「えっ!ちょ、セナお姉様!?顔をあげて下さいまし!?」

 

 

 

いきなりの直角の謝罪。いきなり、これをされて驚くなという方が無理ですわ!

 

 

 

 

「目を覚ましたようだね。」

 

 

「あら、先生。」

 

 

病室に入ってきたのは、顔見知りの医者。日光アレルギーの検診担当の先生。

 

 

 

「とりあえず、一命は取り止めた。」 

 

 

「えっと・・・状況が、分かりませんわ。それに、命に関わるような行動は、控えておりますが。」

 

 

 

「いいや。君は、自分のことをわかっていない。説明させてもらいたい。他の子は待合室で待っていてくれるかな。」

 

 

 

「は、はい・・・。」

 

 

 

 

 

何故か慧理お姉様達に退出させてから、私に話し始めた。

 

 

 

 

 

「いいかい?単刀直入に言う。君は、これからカカオ製品を食べてはいけない。」

 

 

 

「アレルギー・・・ですか?」

 

 

 

「そうだ。ただし、これは、突発的なものだ。」

 

 

 

「な、なら、治るまで食べないだけでいいではありませんか。」

 

 

 

 

「君は、最近、あの娘達と、喧嘩したらしいね。推測だと・・・たぶん、君は、トラウマでカカオ製品を食べてはいけないようになったんだと思う。何か、身に覚えはあるかい?カカオ製品に関して。例えば、()()()()()()とか。」

 

 

 

「!!」

 

 

 

「・・・心当たりがあるんだね?まあ、私は、そこまで患者のプライベートに関わるつもりはない。とりあえず、今日は入院だ。わかったね。」

 

 

 

「・・・はい・・・。」

 

 

 

 

 

 

そっか、だからか。

 

 

 

納得してしまった。

 

 

 

要するに、精神的に受け付けないってことですのね。

 

 

 

 

 

だから、セナお姉様は、謝罪していたのですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

待って、それじゃあセナお姉様は、絶望してしまうのでは・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病室のベットの上で、ひどく嫌な予感がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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はむっ

 

 

 

 

チョコドーナッツを食べる。

 

 

 

 

 

 

どうしてこんなことに。

 

 

 

 

カカオ製品が食べれない仮の義妹のことを思う。

 

 

星伽あかりは、私の()()の義妹だ。

 

 

彼女自身は《星の戦乙女(ヴァリキリー・エトワール)》のメンバーを義姉として、慕っている。

 

 

 

その事実は、決別してしまった今でも変わらない。あの子は、そういう子だ。

 

 

 

 

 

 

 

なのに、どうしてあの子が、損害を受けなければいけないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの子は、頑張っていたのを、私は、知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ、こんな意味わかんないことに、あかりちゃんが巻き込まれなきゃいけないのか、分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰が、一番悪い?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪いのは、あいつだ。キュウべぇ、ううん、違う。孵卵器(インキュベーター)だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべての元凶は、あいつだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつがいたから、あおちゃんは魔女になって、紅葉ちゃんも、魔女になっちゃって、セナさんも、きっと、今のままじゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駄目だ。頭が回らない。

 

 

 

 

 

 

使えない頭だ。こういうときこそ、フル回転させたいのに。

 

 

 

 

 

 

ふと見えた、自分自身の姿は、どこか不安定で。

 

 

 

 

 

 

 

何が、致命的なくらいに、足りなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかで、後悔の声が聞こえた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のせいで。

 

 

 

 

 

 

 

あの子が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

私のせいで、星伽さんが。

 

 

 

 

 

<もう私達に、近付かないで!!>

 

 

 

 

 

ただ、感情的になりすぎて。つい、いってしまった言葉。

 

 

 

 

 

悪気はない。だけど、私は、取り返しのつかないことをしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は二度と、私のチョコケーキを食べれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のせいで。

 

 

 

 

 

 

どうしたらいいの?

 

 

 

 

 

 

 

分からない。こんなとき、美咲さんなら、どうするの?

 

 

 

 

 

 

 

 

教えて・・・。誰か・・・。

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、なにもかもが分からない。照らしたはずの道さえも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

いっそのこと・・・

 

 

 

 

 

 

 

隠蔽しておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

この失態を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら、なんだか、自分のせいで苦しいじゃない?だったら、絶望して、楽になった方がいいわね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ。なにもかも放り捨てて、自由に、なれたなら。

 

 

 

 

 

 

 

「自由になりたいのなら、絶望しなさい。それが、貴女にとって、希望となるでしょう。」

 

 

 

 

 

 

絶望、してしまえば・・・

 

 

 

 

 

 

 

魔女になってしまえば・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキィン

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、私は、人形の魔女。なにもかもを弄び、《隠蔽》してしまう魔女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も、私のことを生かしてはくれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残る犠牲者は、あと、三つ・・・。役立ってもらうわよ、友音セナ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不気味な嘲笑う声が聞こえた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ふぅ・・・台風10号さん来てるのに、私は、何していたのでしょうか?


そいじゃ、キャラ設定いきますか。


キャラ設定▼

・叶慧理
人の考えていることを感じれる少女。固有魔法は感情を読み取る魔法。真実を受け止め、これ以上の犠牲者を出さないように、あかりと手を組むが、残酷な現実を突きつけてしまい、逆効果になってしまった。



オリジナル魔女設定▼

人形の魔女(セナ魔女)
felioitata per semprea 性質は《隠蔽》なにもかもを隠蔽し、無実を証明しようとしている愚かな人形。《ワルプルギスの夜》としては、胴体の部分を担当している。使い魔は何故か確認できない。恐らくこの魔女の性質が使い魔に影響したものと思われる。ちなみに、結界は、ブラウンと、白だけでできている。この魔女を倒すには、隠蔽しようとしていることを、暴露すればよい。




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