魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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テストまで、2週間!

何してるんだろ、私。



第34話 星を見つめて

 

 

 

何したいんだろう?私。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない、平凡なアパートの一室で、ずっと引きこもっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵さんも、セナさんも、紅葉さんも。

 

 

 

私にとって、大切な人達だけが、いなくなっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたらいいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何か、残したいものもない。大切な人達はいない。

 

 

 

 

頼りになる人もいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、呆然と学校に行って、慧理さんと一緒に魔女退治して。あかりさんの家で、共に過ごして。眠りに就いて。

 

 

 

 

これを何度も繰り返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も、慧理さんも、どちらかが魔女になってしまえば、この街の魔法少女は、誰もいない。

 

 

 

 

 

 

 

そんな状況になるわけなくて。

 

 

 

 

 

 

ただ、一人、魔女になりたくないと、願って。

 

 

 

 

 

 

悲しいかな。私は、結局、魔女になる。

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、誰も私を助けようとは、してくれない。

 

 

 

 

 

 

 

後、一度だけでいい。もう一度、もう一度だけ、《星の戦乙女(ヴァリキリー・エトワール)》として、みんなと会いたい。何も知らなかったあの頃のように。

 

 

 

 

 

 

私の固有魔法(マギカ)は、誰かを想えば誰かの記憶を思い出す、幻想魔法。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻でもいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かの想いを知りたい。

 

 

 

 

 

 

 

それだけを願って、魔女になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希望と絶望は、差し引きゼロ。

 

 

 

 

 

 

前にあなたが言ってたね、紅葉さん。

 

 

 

 

 

 

 

強くある必要はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ったよね、セナさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

無理に変えようとしなくてもいいと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってくれたよね、葵さん。

 

 

 

 

 

 

 

一緒に頑張ろうね。

 

 

 

 

 

 

あなたは、そう言ったね。慧理さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部、全部覚えてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を言いたかったのか、全部わかるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せ、ですか?

 

 

 

 

 

 

あかりさん、あの時、幸せだって言ったけど、今は、幸せじゃないよ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたらいいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、独りになるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せめて、せめて、誰かのために、死ねたのなら、よかったのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことは、二度と、叶わない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキィン

 

 

 

 

 

 

嗚呼、私は、《歯車の魔女》。誰かの想いを、送り届けようと願う、《巡回》する魔女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻の夢を見て、儚く消えていく魔女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せめて、誰かのために。

 

 

 

 

 

 

私に出来なかったことを、あの娘なら、きっと、きっと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*******************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・また、一つ、なくなった。

 

 

 

 

 

残ったのは、私だけ・・・か・・・。

 

 

 

 

 

 

五人いたはずなのに、今ではもう、チーム一の最弱の魔法少女だけ。

 

 

 

思えば、チーム一の最強の魔法少女は、あおちゃんだったなぁ・・・。

 

 

 

あおちゃんと出会ったのは小学生の頃。

 

 

 

隣街出身の彼女は、何かが違った。

 

 

 

頭良いし、可愛いし。そんなことも鼻にかけてないし、お人好しで、優しくて。リーダーシップもあって。

 

 

 

<これ、落としたよ。どうぞ?>

 

 

<あ、ありがとう・・・ございます。>

 

 

偶然、飴ちゃんを落としてしまって、拾ってくれた。

 

 

<もー、敬語なんかいいのに。わたしと、あなたは、もう友達だし!>

 

 

底抜けに可愛すぎる笑顔。長いツインテールが、よく似合ってて。空色と桃色のツートンカラーで、最初はビックリしたけど、あおちゃんじゃあ、仕方ないや。だって、全部可愛いから。

 

 

 

 

気づいたら、あおちゃんの髪の毛をいじってた。私ったら、鼻歌まで歌ってて。

 

 

 

<おーい。だいじょーぶ?えりりん、次、体育だよ?>

 

 

そう、声を掛けられて、すごく恥ずかしかったのを覚えてる。

 

 

<ご、ごめんなさい!>

 

 

<あはは、いいって。私、そういうの気にしないし。じゃあ、行こ!>

 

 

<うん!>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しかった。あおちゃんといると。幸せだった。

 

 

 

 

 

 

 

あの娘に、大親友って言ってもらえて嬉しかった。純粋に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしも、たった一つだけ願い事がやり直せるなら、どんな願いを叶えようか。

 

 

 

 

 

 

 

私だったら、キュウべぇ達を消し去りたい。

 

 

 

 

あれは、絶望への使者。

 

 

 

あれがいなければ、魔法少女から、魔女になんてならないし、命懸けで戦うこともない。皆、皆幸せで、楽しく暮らせるはずだ。

 

 

 

 

今の私には、もう奇跡を起こすことは、出来ないけど、一人だけ、一人だけ奇跡を起こせる少女が、いる。

 

 

 

 

 

 

 

でも、彼女にそれを強要することなんて出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

むしろ、させないようにすることが、今の私の役目だから。

 

 

 

あおちゃんの出来なかったことを、私が代わりにするんだ。いや、しなくちゃいけないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、あおちゃん。

 

 

 

 

私のするべきことは、守り続けること。

 

 

 

 

 

 

 

そうだよね・・・?

 

 

 

 

 

 

星空に向かって、聞いてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チカチカと、空色と緋色と白色と菫色の光が瞬いた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふ。随分、希望に溢れている魔女ね。それでこそ、鈴美ほのからしいわ。さて、回収しましょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

歯車の魔女見つめて、銀の悪魔は、笑顔を見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「《支配(ドミナシオン)》。かーらーのー・・・《破壊(ディストリュクシオン)》。」

 

 

 

 

 

 

 

黄金の指揮棒を、掲げ、あっという間に狩り終える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで四つ。最後は貴女よ、叶慧理。」

 

 

 

 

 

 

サークル状に、並んだ四つの球体。一つは、リボンと、六芒星と、花のモチーフ。一つは、楓と、檻のモチーフ。一つは、四つ葉と、門のモチーフ。たった今、手に入れたものは、蝶々のモチーフだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フィナーレは、星伽あかり、いいえ、星伽セリアの希望と絶望の総転移かしらね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって、彼女は、星伽=カリミジャアーノ=あかり。丁度よいのは、セナと、葵と、慧理、だもんね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、絶望という名の舞台の幕を閉じようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の少女の犠牲で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

皆が、幸せになれる筈の、奇跡を。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後、するべき事は、新たな私の旅立ちに、相応しい()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、これは、何も出来なかった私への、戒め。

 

 

 

 

 

 

 

大切な人達の灯りになれなかった私への罰。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆の期待を裏切った、私のするべきことなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時(絶望する時)は、来てほしくはなかったけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも、私には、しなければならないことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切な人達の為に。

 

 

 

 

 

 

夢と希望と、私への導き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、叶えたいことが、見つかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、魔法少女になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エトワール

 

 

 

 

 

 

煌めく夕日

 

 

遠い昔を思い出すよ

 

 

何気ない日常

 

 

友達と帰る通学路

 

 

今でも変わらない

 

 

煌めく思い出

 

 

ずっと忘れないよ

 

 

いつまでも

 

 

輝いて

 

 

星空を照らし続けるよ

 

 

星のように

 

 

いつまでも

 

 

星の灯りを

 

 

灯し続けるよ

 

 

いつまでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れやかな空

 

 

雲一つない空

 

 

綺麗な空だけど

 

 

何かが足りない空

 

 

さりげなく

 

 

近づく別れの時

 

 

そんなときでも

 

 

忘れないで

 

 

何か大切な旅立ちの為に

 

 

星の光で

 

 

輝くよ

 

 

いつの日にか

 

 

消えてしまう光でも

 

 

忘れないで

 

 

星の灯りを

 

 

 

 

 

 

 

空を見上げて

 

 

思い出して

 

 

忘れないで

 

 

星の灯りを

 

 

ずっと忘れないで

 

 

いつまでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

lulululululu・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AOI  ラストシングル エトワール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、葵ちゃんのラストシングル《エトワール》の歌詞出来たんです!なので、載っけてみました(笑)まあ、必要だと思ってますので、お許しください。


星の戦乙女編、いよいよ、次回が、最後です。

それでは、キャラ設定にしましょうか。

キャラ設定▼

・鈴美ほのか
固有魔法は、幻想魔法。誰かに希望を託し、魔女に孵化してしまった。

・叶慧理
星の戦乙女の最後の生き残り。彼女は、あかりに契約してもらいたくないようだ。妃夢乃の最後のターゲット。


・星伽あかり
星の戦乙女の義妹。なにやら、叶えたいことが見つかり、決意を秘めている。





オリジナル魔女設定▼

歯車の魔女(ほのか魔女)

Neblina espoir roue
性質は《巡回》。魔女になってもなお、希望が捨てきれない魔女。心なしか、結界も綺麗なままの魔女。十字架と蝶々が飛び回っている。信じるものは救われると信じ、救済を待ち続け、世界を廻る。ワルプルギスの夜としては、本体の巨大な歯車を担当している。ステンドグラスの結界が印象的。いつの日か、噛み合う歯車が見つかり、救われたと思えたのなら、彼女は、心安らかに消滅していくのだろう。


歯車の魔女の使い魔
Rowel nix
性質は《礼拝》。曲芸団の動物達のような姿の使い魔。魔女に次なる地へ、導き、共に救済を願う使い魔。パステルカラーが特徴的。ワルプルギスの夜の使い魔として唯一、単体で、担当している。

N.E.roue
性質は《説教》。使い魔と魔女の為に人々に救済を振り撒いているように見せかけ、人々に魔女の苦しみを与える。蝶々の姿をしているが、羽から十字架をぶら下げている。蝶々でも、運べる程度の重さのようだ。人々が迷い込んだなら、この使い魔は、喜んで救済と言う名の苦しみを与えるのだろう。

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