魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「私は、巴マミ。あなたたちと同じ見滝原中の三年生。そして、キュウべぇと契約した《魔法少女》よ。」
ふーん・・・巴さんは三年生だったんだ。道理で、鹿目さん達より大人っぽいわけだ。でも・・・巴さん。どやッという感じが似合いそうな、どや顔をしないでください。私、笑っちゃいそうになるから。きっと、魔女の《正体》、知らないんだろーなー。多分、彼女が魔女になったら《ご招待》するんだろーなー。きっと。
「さぁ、どうぞ、上がって。独り暮らしだから遠慮しないで。ろくに、おもてなしの用意もないんだけど。」
苦笑混じりに巴マミは私達を、彼女の住むマンションの一室に招き入れた。
《マミの部屋》
「きれいな部屋・・・。」
「そうね・・・。」
一言で言うと、
「さあ、どうぞ。味は、お墨付きよ。」
巴マミが、ケーキと紅茶を持ってきた。・・・巴さん、あるじゃないですか。おもてなしの用意。・・・チョコケーキか・・・。遠慮しないといけないな・・・。
「このケーキ、おいしいですね!」
「うんうん。めちゃうますよ!」
・・・美樹さん、口にものいれたまま喋るの、辞めましょうか。後、がっつくな。はしたない。ジィーとした目で見つめてやったが、効果なかった。
「ふふ。ありがとう。・・・あら?星伽さんは、食べないの?」
有無を言わさず食べて、という目で見てきた。いや、食べないわけではないんですよ?食べれないんです。
「ごめんなさい。私、カカオ製品、食べれないんです。アレルギーで。」
「あ、アレルギー?!」
美樹さんが、驚いた様に声を出した。
・・・美樹さん。アレルギーぐらい、誰でもあるよ、そりゃ。
「そ、そうだったの・・・。ごめんなさいね。」
素直だね、巴さん。そういう所、私的には、ポイント高いですよ。
「それじゃあ、スコーンは?手作りだけど、チョコも入ってないわ。」
ささやかな気遣いですね。とっても嬉しいです。
「ええ。いただきます。」
一応、三角形のガラステーブルに用意してあったスコーンを、いただいた。・・・うん、美味しい。マミさん、貴女、これで仕事できますよ。
「巴さん、とても美味しいです。」
「そう。よかったわ。・・・さて、キュウべぇに選ばれた以上、あなたたちも無関係ではないものね。ある程度の、説明が必要よね?」
私の方へ、さりげなく向いた。あぁ。私に同意を求めるのか。でも、相手が悪かったな。私は、生憎、
「いや、私に言われても。」
つっかえした。
「・・・。それもそうね。」
私の反応から興味ないと伝わったらしい。
「これが、ソウルジェム。魔法少女の魔力の源であり、魔法少女のである証でもあるの。」
オレンジ色のソウルジェムをテーブルの上に置き、真実を知らない魔法少女の認識を説明し始めた。・・・私は、私。真実を知ろうが知りまいが、契約する人はする。私のように。
「「それじゃあ、お邪魔しました。魔法少女体験コース、よろしくお願いします!」」
仲いいんだね。貴女達。
「ええ、よろしくね。」
巴さんが、私達をお見送りしてくれた。随分、寂しがりやですね。ま、関係ないか。
(星伽さん、この後、少し話したいことが、あるんだけど。良いかしら?)
そう来たか。まぁ、いい。乗って上げよう。
(いいですよ。楽しみですね?《見滝原最強の魔法少女》さん?)
テレパシーで返した。さて、どうしようか。彼女のことを。二人に、通学路の違いを説明し別れてから、再び、巴マミの元へ戻った。
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「さて、あなたのこと、聞かせてもらおうかしら。星伽セリアさん。」
「勿論、そのつもりで、承けましたから。」
いつもと変わらないはずの部屋が、彼女の不思議なオーラで、気品が漂う。よく言えば静か、悪く言えば、近寄りがたいオーラを彼女は、持っていた。口調そのものは、やさしいが、有無を言わさない強さが、込もっていた。これが・・・【最強の魔法少女】・・・。
「さて、どうしましょうか。先ほどから、貴女を、《観察》していましたが、貴女、寂しがりやでしょう。丸見えです。」
「な、何を言ってるの?」
それは当たっていたけれど、そんな先輩って思われたくなくて、つい質問してしまった。だって、頼れる先輩でいたいから。
「あれ?ばれてない、って思ってました?残念でした。私、魔法少女ですから。魔法少女に、魔法少女のことがわからないのは、おかしな話でしょう?」
「あなた・・・。何者なの?」
先ほどと、同じ質問をした。でも、これを言うだけでも、かなり大変だった。
「ふふ。おかしな巴さん。私は《魔法少女》ですよ?」
ふふとおかしそうに笑い続けていることが、恐い。恐ろしい。そして、おぞましい・・・。この圧倒的なオーラに、耐えきれずに変身した。いつでも
「へぇ・・・。そう、私のこと、怖い?もしかして、臆病・・・なのかな?」
そういうと、自らも変身した。純白の魔法少女の衣装。純白と水色と銀色だけのシンプルな色味。だけど、すごく凝っている。精緻な薔薇の模様が施された純白の上着。水色のチェックのスカート。銀色の糸の刺繍が施された純白の手袋。長いニーハイに水色のリボンがついている。純白のロングブーツ。この姿だけならアイドルの衣装のような印象だけど、雪色のリボン型マフラーと帯、雪の花を象ったブローチの飾りとなった、右胸からぶら下がっている銀色のソウルジェムが印象を変えている。神々しさというのは、このような様子をいうのだろう。圧倒的な力が漂う。全てを支配する、姿だけで、そう言っていた。銀色のソウルジェムがキラリと輝いた時、終わっていた。
「《
たった一言。でも、その一言で、終わった。
私の魔法が、通じない。
「ちゃんと、私、あらかじめ言ったよね?」
静かな、涼しげな声が響く。
「【最強の魔法少女】だって。」
私・・・この人に・・・殺されるの・・・?
嫌だ・・・。
私・・・死にたくない・・・。
「さようなら。巴マミ。」
冷酷な声が響く。逃げたい。でも、逃げれない。
誰か・・・私を・・・
助けて‼
パリン。
とすんっ。
からん、ころろん・・・
「・・・ごあいさつ、だね。暁美さん。」
嬉しそうな声が、響いた。
私・・・何も・・・されてない・・・?
「巴マミから、離れなさい。星伽セリア。」
チャキ。
銃を構えたときの特有の音。
「へぇ・・・覚えてくれたんだ?うれしいなぁ。私、感激だよ。貴女って、そーゆー子なんだ?」
暁美・・・さん?どうして・・・ここに・・・?
「それじゃあ、またいつかっ!」
というと、私の十八番のティロ・フィナーレで窓をさらに壊して、逃亡した。
「《
という声がした。体が、動く。解除・・・された・・・?窓を見ると壊されたはずの窓が、元に戻っていた。これが彼女の魔法?なぜ、魔法を解いたの?わざわざ、魔法を使わなくても彼女なら、私ぐらい倒すことが、できたはず・・・。
「大丈夫かしら。」
私としたことが。お礼を言うのを忘れていた。
「ええ、ありがとう。暁美さん。」
これで確信した。暁美さんは、キュウべぇがいうような魔法少女じゃないってことを。彼女は、信用できるってことを。
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よし、作戦成功。暁美さんはちゃんといた。これで、《ワルプルギスの夜》への、仲間1人目ゲット。よかったね、暁美さん。さて、次は・・・。
「愉しそうですね。」
「ええ、先程までは。」
私と全く同じ顔。
「何故でしょうか?」
はて?と、可愛らしく首を傾げる。
「貴女のせいよ。ブラック。」
「何故でしょうか?ホワイト。」
「空気を読みなさい。」
「貴女は、何をしているかを確認しに来たんですけどね。」
「後で、にして。私、これから公務なのよ。」
「御意。」
私に忠実でありながら、私の祈りを壊した、純黒の死神。
まぁ、もう仕方ないと割り切っているけど。
や、今回はかーなーりー長いですね・・・もう少し短くするべきですね・・・。
▼キャラ設定
・星伽セリア
ソウルジェムの形は、球体になり、今のところ、銀色のよう。中に何が閉じ込められている。固有魔法は、今だに、不明。どうやら、支配の魔法を使えるようだ。なぜかマミの魔法が使える。
・ブラック NEW !
真っ黒な魔法少女。詳細は不明。セリアと互いにブラックとホワイトと呼びあっている。セリアに酷似している。