魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「んー・・・厄介だけど、実力行使で行けば大丈夫だよね?うん。」
町工場で見つけた魔女。元の魔法少女の魔力を分析したところ、厄介な性質を発見した。
「ターゲットのトラウマを見せるだなんて。魔法少女にとって天敵じゃない。鬼畜ね。でも、弱っちぃみたいだしさっさと倒せば問題ないわね。」
それに、万が一倒せなくても美樹さんとか、暁美さんに来てもらえば大丈夫だよね・・・?
・・・でもこのとき、おとなしく暁美さんに対処してもらうべきだった・・・。
「はは・・・冗談ね?」
魔女に出会ったときには既に、厄介な能力でトラウマが見えていた。
そこに、見えていたのは。
葵お姉様達だった。
なんでかなぁ。
やろうと思えば、何だって出来た筈なのに。
何で、隠そうとしたのかなぁ?
嗚呼、ほらね。ソウルジェムが濁っていくよ。
「はは・・・こんなことで絶望するとか・・・本当に情けないわね。」
しゅらん・・・
通常モードから本来の衣装に戻した。
「あっはは・・・死んで?」
「《
水色に光る銀の指揮棒を空に掲げて魔法を行使する。
たったそれだけで、結界も魔女も使い魔も破壊された。
「くふふ・・・情けない。」
落ちてきたグリーフシードをキャッチして、変身を解く。
ソウルジェムの穢れは、別のグリーフシードで、浄化した。
嗚呼、今の私は敏感だ。すぐに誰なのかが分かっちゃう。
「何の用?美樹さん?」
「・・・。あんた、あたしのこと何で、分かるのさ?」
「知りたい?」
「うん。キュウベェから聞いたんだけど、ソウルジェムって魔法少女の魔力も感知出来るんでしょ?何で、あんたのソウルジェムに反応しないの?」
「うふふ。元からよ。」
「また逃げるつもりなのかしら?星伽セリア。」
ほーら。また出てきたよ。
「何の用?暁美さん?」
黒髪が美しい美少女に問いかける。
「ふざけないで。あなたはいつも自分のことを話そうとしないわ。今だって、はぐらかしたじゃない。」
「事実なんだけどなぁ。」
ま、魔力を分析出来ないようにしただけの話なんだけど。
「ふざけないでと言ってるの。分からない?」
「転校生っ!何してんのさ!」
目の前に、暁美さんがいて、脳天に銃を向けている。
当然、美樹さんは驚くよね。だって、なぁんにも知らないんだから。
「魔法少女にそれは効かないよ?」
「あなたの魔法陣展開速度と、私の拳銃があなたを撃ち抜くのでは、どちらが速いかしら?」
「へぇ?魔法少女の頂点に真っ向から喧嘩売るわけ?なら、もう少し強くなきゃダメよ?」
挑発して、どこまでも知ったのかを見極める。
「とんだ強がりね。」
「さぁ?どうだか?でも、貴女の固有魔法では、私を捕まえることは出来ないわね。」
こっちには奥の手があるんだよね。貴女のお陰で。
「何故?」
「教えると思って?」
不敵に笑みを溢す。
キラリ
ソウルジェムが瞬き、通常モードの衣装に変身した。
「うふふ。ありがとう。魔法を見せてくれて。」
「?どういう意味かしら?」
「もうじき分かるわ。」
余裕綽々と後ろ髪を払ってみる。どんなことを言われても問題ないわ。
「・・・あなたは私を怒らせるのが好きみたいね。」
「貴女が短気なだけよ♪」
パァン
「セリアっ!」
うふふ。情が深いわね、美樹さんは。でも、大丈夫よ。私には奥の手があるもの。
「《
コォン・・・
左手首の銀色のバングルが時計に変わり、時を停めた。
銀色に輝く時計。
針は動きがなく、中央についている銀色のリングが延々と廻っている。
世界中の時間が全て停まり、動くものは私以外存在しない。
「うふふ。本当に便利ね、時間停止は。巴さんがお菓子の魔女に殺られそうになった時もこれで何とかなったもの。」
ふふと笑ってみる。
「プレゼントを贈ってみましょう。感謝していることもあるわけですし。」
そう呟きつつ、何十本も指揮棒を取り出す。そして、棒手裏剣のように投げていく。もちろん、当たらないように。ここで、死なれたら逆に困るし?
余った数本で、文字を造る。
『じゃあね』
と。
コォン・・・
そのまま、私は逃走した。追いかけられる前に。
また、傷つけちゃった・・・。
ソウルジェムが穢れた。
カウントダウンまで、後11日・・・。
セリアちゃんの奥の手判明。今回は、キャラ設定ありません。