魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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今回は、ほむら視点です。


第40話 廻る星夜

 

 

 

コォン・・・

 

 

 

 

指揮棒の雨が降ってきた。一本も私たちにぶつかる指揮棒はない。

 

 

 

 

やられた。

 

 

 

 

「・・・逃げ足が早すぎるわよ。あなた。」

 

 

「うぇ?何があったの?」

 

 

 

 

あいつ(星伽セリア)は、模倣能力があったのを忘れていたわ。おそらく、私の時間停止を利用したのね。迂闊だったわ。本当に、何でもありの魔法少女・・・。

 

 

 

 

 

「転校生・・・セリアはどこ?」

 

「知らないわよ。私だって分からないんだから。」

 

 

 

 

拳銃を時計型盾にしまいこんだ。

 

 

 

 

「何なのさ・・・もう、突然、棒が降ってくるし、セリアはいなくなるし・・・。あたし、分かんなくなってきた・・・。」

 

「・・・。」

 

 

 

 

美樹さやか・・・棒じゃなくて、指揮棒よ。それに、私に言われたって困るわ・・・。私だって分からないんだから。

 

 

「キュウべぇ!いる?」

 

 

 

あら、そいつのことを忘れていたわ。そうよね、契約した魔法少女なら、こいつは居場所がわかるんだもの。美樹さやかにしては頭が回ったわね。・・・単純に分からなかったからかもしれないけど。

 

 

「呼んだかい?」

 

 

ほら、出てきたわ。こいつらはいつも私たちのそばをついているもの。

 

 

「セリアの居場所、教えて!」

 

 

「無理だ。」

 

 

「「は?」」

 

 

無理・・・?どういう意味かしら?

 

 

「はぁ・・・いいかい?セリアの魔力が干渉した物ならわかるけど、彼女自体の魔力を僕を含めて誰も感知できないのさ。」

 

 

「要するに、誰もあの子の居場所を知ることはできない、ということかしら?」

 

 

 

「そういうことさ。だから、彼女の行きそうな場所はわかるけど、どこにいるかなんて答えられないよ。」

 

 

まさか、インキュベーターでさえ分からないなんて。

 

 

 

 

 

あの子は一体何者?

 

 

何のために?

 

 

何を思って、見滝原に来たの?

 

 

 

「それよりも、セリアの行動に気を付けていた方がいいと思うよ。もしかしたら()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

 

気を付ける・・・?何を・・・?

 

 

「!」

 

 

 

 

 

 

まさか・・・。

 

 

星伽セリアが、魔女に・・・?

 

 

 

 

 

 

 

「どういうこと?」

 

 

「僕じゃなくて、ほむらに聞いてみたらどうだい?君になら知っているんじゃないかな?」

 

 

「あいつに何が起こるの?ねぇ!ほむら!」

 

 

ふぅん・・・そういうこと・・・。私の知識を確認しようとしてるわけね?でも、生憎だけどお前の思い通りにはさせないわ。

 

 

「・・・星伽セリアのソウルジェムが、穢れで満たされつつあるのよ。早く、浄化しないと・・・?」

 

 

あれ?待って。

 

 

星伽セリアには、確か・・・

 

 

「?どうしたの?」

 

「確か・・・彼女には穢れを浄化する魔法が使えたはずよね?それで穢れを浄化すればいいじゃない。」

 

 

 

それに、巴マミよりもはるかにベテランの魔法少女だったはず。そんな彼女が穢れを溜め込めばどうなるかぐらい、知っているはずだわ。

 

 

 

「やれやれ・・・。セリア固有の能力の浄化魔法は、莫大な魔力を代価に対象の穢れを取り除く魔法だよ。彼女のソウルジェムを魔法で浄化するには危険すぎる。彼女はかなりの素質があるはずだ。裏を返せば、それだけ人々への影響力が高いということさ。彼女が穢れを浄化するなら、彼女のソウルジェムに穢れが溜まる以外に問題はない。けど、普通の魔法少女が彼女の穢れを浄化するとなれば話が違うだろう?」

 

 

 

要するに、私たちの方がその穢れに耐えきれず魔女化するってことね・・・。

 

 

「わ、ワケわかんなくなってきた・・・。」

 

「はぁ・・・。簡単に効果をまとめると、星伽セリアが浄化魔法を対象に使うのは問題ないけど、彼女自身に向けて浄化魔法を使えば、私たちが死ぬってことよ。」

 

「よ、よくわかった・・・。」

 

「理解が早くて助かるわ。で、結局はセオリー通りにグリーフシードで、浄化しなければならない。そういうことね?」

 

「ああ。・・・これは、あくまで僕の独り言だ。聞かなくてもいいよ。・・・セリアは、気難しい子だったね。あまりに大人数で押し掛ければ警戒されると思った方がいいよ。それじゃ、またね。」

 

 

気難しい・・・?あのフレンドリーな彼女が?

 

 

インキュベーターが言うくらいだから、そうなんだろうけど・・・。

 

 

 

「・・・行っちゃった。ほむら、あたしはどうすればいい?」

 

「・・・。」

 

 

 

 

そういえば、この子もしっかりしてきたわよね・・・。

 

 

やっぱり、星伽セリアの影響かしら?

 

 

「まずは、星伽セリアを見つける。次に浄化。できるだけ警戒されないように。これだけよ。はい、グリーフシード。これで浄化してきてあげなさい。」

 

 

「わかった。浄化した後は?」

 

「キュウべぇを介して私に連絡して。見つからないようなら、巴マミに連絡して。事情を言えば彼女は協力してくれるはずよ。頼んだわよ。美樹さやか。」

 

「任された!」

 

 

そういうなり、美樹さやかは何処へと走っていった。

 

 

何はともあれ、星伽セリアを浄化しなければ。

 

 

なんといっても、彼女は世界最高峰の魔法少女。《ワルプルギスの夜》相手には心強い味方のはずだ。最高戦力として、期待できる。ここで失えば、元も子もないわ。

 

 

それに・・・

 

 

 

星伽セリアが、魔女になれば世界が只ではすまされないはずよ・・・。

 

 

少なくないリスクを背負うことになるはずよ。例えば、真実を知ったまどかへの契約のリスクとか、ね・・・。

 

 

 

 

闇に紛れて駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・黒水晶 翳して視れば 星降る夜 

 

 

 

 

 

 

 

誰かが、詩を詠んでいた。その声は、涼やかな鈴の音に似ていて。

 

 

 

 

 

 

星伽セリアの声に、よく似ていた・・・。

 

 

 

 






最後の詩は誰が詠んでいたのでしょう?


どうも。あおいちごです。


文化祭が近づいています。部活が忙しいです。色々と。


投稿ペース落ちるかも知れませんが、ご了承ください。


キャラ設定です。

キャラ設定▼


・星伽セリア

ソウルジェムに穢れが溜まっているようだ。ほむら達が浄化しなければならないほど溜まっている・・・?


・暁美ほむら&美樹さやか

セリアのソウルジェムの浄化をするために行動を開始した。
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