魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
コォン・・・
指揮棒の雨が降ってきた。一本も私たちにぶつかる指揮棒はない。
やられた。
「・・・逃げ足が早すぎるわよ。あなた。」
「うぇ?何があったの?」
「転校生・・・セリアはどこ?」
「知らないわよ。私だって分からないんだから。」
拳銃を時計型盾にしまいこんだ。
「何なのさ・・・もう、突然、棒が降ってくるし、セリアはいなくなるし・・・。あたし、分かんなくなってきた・・・。」
「・・・。」
美樹さやか・・・棒じゃなくて、指揮棒よ。それに、私に言われたって困るわ・・・。私だって分からないんだから。
「キュウべぇ!いる?」
あら、そいつのことを忘れていたわ。そうよね、契約した魔法少女なら、こいつは居場所がわかるんだもの。美樹さやかにしては頭が回ったわね。・・・単純に分からなかったからかもしれないけど。
「呼んだかい?」
ほら、出てきたわ。こいつらはいつも私たちのそばをついているもの。
「セリアの居場所、教えて!」
「無理だ。」
「「は?」」
無理・・・?どういう意味かしら?
「はぁ・・・いいかい?セリアの魔力が干渉した物ならわかるけど、彼女自体の魔力を僕を含めて誰も感知できないのさ。」
「要するに、誰もあの子の居場所を知ることはできない、ということかしら?」
「そういうことさ。だから、彼女の行きそうな場所はわかるけど、どこにいるかなんて答えられないよ。」
まさか、インキュベーターでさえ分からないなんて。
あの子は一体何者?
何のために?
何を思って、見滝原に来たの?
「それよりも、セリアの行動に気を付けていた方がいいと思うよ。もしかしたら
気を付ける・・・?何を・・・?
「!」
まさか・・・。
星伽セリアが、魔女に・・・?
「どういうこと?」
「僕じゃなくて、ほむらに聞いてみたらどうだい?君になら知っているんじゃないかな?」
「あいつに何が起こるの?ねぇ!ほむら!」
ふぅん・・・そういうこと・・・。私の知識を確認しようとしてるわけね?でも、生憎だけどお前の思い通りにはさせないわ。
「・・・星伽セリアのソウルジェムが、穢れで満たされつつあるのよ。早く、浄化しないと・・・?」
あれ?待って。
星伽セリアには、確か・・・
「?どうしたの?」
「確か・・・彼女には穢れを浄化する魔法が使えたはずよね?それで穢れを浄化すればいいじゃない。」
それに、巴マミよりもはるかにベテランの魔法少女だったはず。そんな彼女が穢れを溜め込めばどうなるかぐらい、知っているはずだわ。
「やれやれ・・・。セリア固有の能力の浄化魔法は、莫大な魔力を代価に対象の穢れを取り除く魔法だよ。彼女のソウルジェムを魔法で浄化するには危険すぎる。彼女はかなりの素質があるはずだ。裏を返せば、それだけ人々への影響力が高いということさ。彼女が穢れを浄化するなら、彼女のソウルジェムに穢れが溜まる以外に問題はない。けど、普通の魔法少女が彼女の穢れを浄化するとなれば話が違うだろう?」
要するに、私たちの方がその穢れに耐えきれず魔女化するってことね・・・。
「わ、ワケわかんなくなってきた・・・。」
「はぁ・・・。簡単に効果をまとめると、星伽セリアが浄化魔法を対象に使うのは問題ないけど、彼女自身に向けて浄化魔法を使えば、私たちが死ぬってことよ。」
「よ、よくわかった・・・。」
「理解が早くて助かるわ。で、結局はセオリー通りにグリーフシードで、浄化しなければならない。そういうことね?」
「ああ。・・・これは、あくまで僕の独り言だ。聞かなくてもいいよ。・・・セリアは、気難しい子だったね。あまりに大人数で押し掛ければ警戒されると思った方がいいよ。それじゃ、またね。」
気難しい・・・?あのフレンドリーな彼女が?
インキュベーターが言うくらいだから、そうなんだろうけど・・・。
「・・・行っちゃった。ほむら、あたしはどうすればいい?」
「・・・。」
そういえば、この子もしっかりしてきたわよね・・・。
やっぱり、星伽セリアの影響かしら?
「まずは、星伽セリアを見つける。次に浄化。できるだけ警戒されないように。これだけよ。はい、グリーフシード。これで浄化してきてあげなさい。」
「わかった。浄化した後は?」
「キュウべぇを介して私に連絡して。見つからないようなら、巴マミに連絡して。事情を言えば彼女は協力してくれるはずよ。頼んだわよ。美樹さやか。」
「任された!」
そういうなり、美樹さやかは何処へと走っていった。
何はともあれ、星伽セリアを浄化しなければ。
なんといっても、彼女は世界最高峰の魔法少女。《ワルプルギスの夜》相手には心強い味方のはずだ。最高戦力として、期待できる。ここで失えば、元も子もないわ。
それに・・・
星伽セリアが、魔女になれば世界が只ではすまされないはずよ・・・。
少なくないリスクを背負うことになるはずよ。例えば、真実を知ったまどかへの契約のリスクとか、ね・・・。
闇に紛れて駆け出した。
・・・黒水晶 翳して視れば 星降る夜
誰かが、詩を詠んでいた。その声は、涼やかな鈴の音に似ていて。
星伽セリアの声に、よく似ていた・・・。
最後の詩は誰が詠んでいたのでしょう?
どうも。あおいちごです。
文化祭が近づいています。部活が忙しいです。色々と。
投稿ペース落ちるかも知れませんが、ご了承ください。
キャラ設定です。
キャラ設定▼
・星伽セリア
ソウルジェムに穢れが溜まっているようだ。ほむら達が浄化しなければならないほど溜まっている・・・?
・暁美ほむら&美樹さやか
セリアのソウルジェムの浄化をするために行動を開始した。