魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~   作:あおいちご

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お久しぶりです♪

リアルでやることに一段落ついたので更新します。


第43話 絶望の水銀の星姫

 

 

 

 

セリアちゃん・・・最近、調子が良くないみたい。

 

 

 

最近、学校にも顔を出してくれない・・・。

 

 

 

 

夕暮れ時の暖かなオレンジが、私を照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ごきげんよう。鹿目まどかさん。」

 

 

 

聞き覚えのある声が、私を呼んだ。

 

 

 

「セリアちゃん・・・?」

 

 

後ろを振り向くと、真っ黒な魔法少女姿のセリアちゃんがいた。

 

 

(わたくし)は、セリアにあらず。星伽あかり。偉大なる(しゅ)(しもべ)・・・。(しゅ)と同等の存在であり・・・劣化版です。」

 

 

どういう・・・こと・・・?

 

 

 

(わたくし)のオリジナル・・・星伽=カリミジャアーノ=あかりの契約により生まれた存在・・・それが(わたくし)にございます。」

 

 

契約・・・。あかり・・・?

 

 

 

 

 

 

それは、誰?

 

 

 

 

私の知ってる誰か・・・?

 

 

 

 

「オリジナルが貴女の知る、星伽セリア様です。貴女は、セリア様の行方を知らないようですね・・・。偉大なる(しゅ)を早く見つけたいがゆえに、貴女に会いに来たのですが無駄足だったようです。それでは、ごきげんよう。」

 

 

 

 

「まっ、待って!どういうことなの!ねぇ!」

 

 

 

 

話が分からない。

 

 

 

どうして、セリアちゃんのことを知ってるの?

 

 

 

つじつまが合わない!

 

 

「どうしてあなたはセリアちゃんを探しているの!教えて!」

 

 

「申し訳ないのですが、説明する時間がないのです。・・・移動しながらでも良いと言うのならば、今すぐ乗ってください。上空から探しますので。」

 

 

 

そう言って、真っ黒なマントを脱ぎ始めた。

 

 

 

「真実を知るか、知らないか。選択は二つに一つ。貴女自身の意思で決めてください。」

 

 

 

 

真実・・・。

 

 

 

どんな真実?

 

 

 

私の知らないこと?

 

 

 

どんなこと?

 

 

 

 

魔法少女のことを・・・私は、知らない?

 

 

 

 

知りたいか、知りたくないか。

 

 

 

 

だったら、私は。

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くよ。行かせて。私、セリアちゃんのことを知りたいの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに対する答えは、微かな笑いだった

 

 

 

 

 

 

「ふふ。貴女は、セリア様と似ていらっしゃいますね。どうぞ、乗ってください。私から離れませぬように、お気をつけて。」

 

 

 

真っ黒なマントを着せられて、水色の箒の後ろに乗せられた。

 

 

 

「では、参ります。(しゅ)の契約の内容から説明します。聞きながらでもよいので、できるだけセリア様を見つけてあげてくださいまし。」

 

 

 

 

 

華奢なその体は、何だかとても力強かった。

 

 

 

 

 

 

 

(しゅ)は、いつも自分を犠牲にしてまで義姉を助けようとする、とても優しい御方なのです。」

 

 

 

 

 

 

セリアちゃんの、願い事は優しかった。

 

 

 

 

 

救われない、魔法少女を助ける為だけに契約した。

 

 

 

 

いつも、寂しげだったその笑顔の裏には。

 

 

 

 

報われない魔法少女のために、泣いていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっというだったわね・・・。」

 

 

 

 

ポツリと丘の上で呟いた。

 

 

 

 

 

 

ここは、かつての魔法少女達のお墓。

 

 

 

 

 

 

私が救済し、殺した数多の魔法少女が眠る残酷な地

 

 

 

 

 

 

もうすでに、崩れてしまったお墓もあるくらい歴史ある墓地。

 

 

 

 

「君は、どうして死んでいった魔法少女のために墓を建てるんだい?」

 

 

 

「インキュベーター。出ていきなさい。ここはお前なんかが来ていい場所ではない。」

 

 

 

もう、精神は蝕んでいる呪いに(ソウルジェム)が耐えきれていない。もう、残された時間はない。

 

 

 

変身もしないでそう呟いた。

 

 

 

 

「大分疲れているようだね。何故、最近の君のソウルジェムは穢れるのが早いんだい?」

 

 

 

「知らないわ。そんなこと。でも、どのみち私は魔女になってしまうのよ。・・・もう、帰るわ。長居はしない方が身のためよ。インキュベーター。」

 

 

 

インキュベーターの返事も聞かずに、とある場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

「うふふ。まもなく堕ちるわね♪【最強の魔法少女】と【最凶の魔法少女】が、ねぇ?」

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五つの十字架が建っている、その草原は。

 

 

 

 

 

 

 

かつて、あかりがセリアになると誓った草原。

 

 

 

 

 

 

普段は私の魔力で保護していたのだけれど。

 

 

 

 

もう、魔力がない。

 

 

 

 

 

グリーフシードも、これ以上は使えない。

 

 

 

 

 

「うっ・・・」

 

 

 

 

ピキッピキッ

 

 

 

また、ソウルジェムのヒビが広がった。

 

 

もう・・・綺麗だった水色と銀色の輝きが見えなくて・・・おぞましい色になっていた。

 

 

 

ピキッ

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

自分の体をコントロール出来なくなって、倒れてしまう。

 

 

 

 

「うふふ。やっぱり私の勝ちよ♪星伽あかりちゃん。」

 

 

 

嗤いながら、私を見下ろしたのは・・・

 

 

 

「妃・・・夢乃・・・!」

 

 

 

「久しぶりね。貴女の絶望を貰いに来たのよ♪良かったわね♪貴女が望んでいたオネーサマと逢えるわよ♪」

 

 

「逢える・・・?絶望すれば・・・逢える・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、私は疲れた。

 

 

 

 

 

 

誰かのために、なにかをするのも、してもらうのも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうよ。貴女が望んでいたオネーサマと逢えるのよ。絶望さえしてくれれば。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弱っていた私には、もう・・・委ねることしか出来なかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苦しみも、痛みも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辛くて堪らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安心して。もうすぐ貴女は魔女になるわ。そうしたら、イヤなことも辛かったこと、全部消えるの。さぁ、願って?魔女になりたいって。」

 

 

 

 

 

 

 

もう・・・疲れた。

 

 

 

 

 

一人でいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔女に・・・なりたい・・・。」

 

 

 

 

 

 

涙が、一つソウルジェムに当たった。

 

 

 

 

 

 

 

 

パキィイイイインンンンンンッッッッ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三個のソウルジェムが、同時に割れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼・・・。

 

 

 

 

 

 

 

私は、魔女。

 

 

 

 

 

 

なにもできない。期待はずれの、流星の魔女・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かを愛していたはずなのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てが、疲れて果てて。

 

 

 

 

 

 

 

 

何もかもを、諦めた後悔ばかりの魔女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<あかりんはさ。誰かのそばにいるだけで、なにもしないよね。>

 

 

 

 

 

<あかりさんは、面倒な性格よね。>

 

 

 

 

 

<アタシはあんたのこと、キライ。>

 

 

 

 

<あかりさんは・・・苦手・・・。>

 

 

 

 

<あかりちゃん・・・ひどいよ・・・。>

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼・・・これが、私の・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶望・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰にも気付かれないまま・・・

 

 

 

 

 

 

消えていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セリアちゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かがそう言ったような気がした。

 

 

 

 

 

 

 




はい、あおいちごです♪

ご希望のオリ魔女化にしました。


では、オリ魔女設定です▼


流星の魔女(セリア魔女)

Mercurio filia strega (星の終焉者)

性質は《虚無》。ワルプルギスの夜以上、クリームヒルトグレートヒェン以下の強さを持つ魔女。長いリボンがハート型を描き、星形のボールに無数のリボンが垂れ下がっている。魔女自身はなにもしない。魔法少女、又は魔法少女の素質があるものには魔女の姿が見えるが、インキュベーターには見えない。魔女でありながら、人々に害を成さない、極めて稀な魔女。もし、この魔女が本気になったとき、宇宙は虚無に包まれるだろう。平和を祈り、自分以外の誰かの幸せを願って眠る。結界に入り、身を守る必要がなく、使い魔もいない。《水銀の星姫》の名を持つ魔女。世界の人々が彼女を求めた時、彼女の虚無が失われ、静かに消滅していくだろう。




オマケ グリーフシードの形はハートと星が散りばめられ、真っ白なリボンがついている。



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