魔法少女まどか☆マギカ~もうひとつの世界 星に祈りを~ 作:あおいちご
「それじゃ、魔法少女体験コース第一弾、張り切っていきましょうか。準備は、いい?」
・・・何で、私まで?
「準備になってるか、わからないけど、持ってきました‼」
・・・美樹さん、インキュベーターが固まってるから、びっくりさせるの、止めようか。
そういって、バックから、取り出したのは、金属製のバット。・・・これ、見滝原中のバット・・・ですよね?美樹さん。じーと見つめると、美樹さんは、目をそらした。
「な、何もないよりは、ましかと思って。」
「ま、まぁそう言う覚悟で、いてくれるのは、助かるわ。」
巴さん、注意しましょう?まぁ、別にいいけど。
「まどかは何か持ってきた?」
「う、うん。」
そういって、バックから取り出したのは、一冊のノートだった。デフォルメされた鹿目さんが、可愛らしい衣装を着ていた。・・・えーと、これの意味は、衣装を考えたって、こと?美樹さん何て、うわーって、言ってるし。
「衣装だけでも、考えておこうかと、思って。」
笑いながら、そう言った。・・・鹿目さん。これ、黒歴史決定だよ。
「「あはは!」」
「うぇ?」
案の定、二人に、大笑いされた。
「こりゃ、参った。あんたには、負けるわ!」
「そうね!意気込みとしては、十分ね!」
「「あはは。」」
「うにゅう・・・。」
落ち込んでしまった、鹿目さん。そりゃ、二人に大笑いされれば落ち込むよ。
「セリアは?」
一通り笑い終えた美樹さんが、こちらに、振ってきた。
「んまぁ、一応。」
ゴクンと、サラダを飲み込み、ソウルジェムが、入った小箱を取り出した。
「これ。」
「これは・・・?」
「私の、大切なもの。」
「見ていい?セリア。」
「いいけど、気を付けて見てね。」
むしろ、気を付けて貰わないと、困る。
「あれ・・・?これ・・・?マミさんのと、同じような・・・。」
やっと気付いたのかな?
「セリアちゃん、まさか・・・。」
「いやだなぁ、二人とも。」
手をかざし、ソウルジェムを、引き寄せた。
「最後まで、気付かなかったんだね。」
ソウルジェムのリングを指に嵌めて見せた。
人差し指に入っている、ソウルジェムの模様を。
「言わなくて、ごめんなさい。言うタイミング、逃しちゃって。」
出来る限り、申し訳ない感を漂わせる。
「ううん、気にしないで。魔法少女って、あまり、人に言っちゃダメなんでしょ?」
「まぁね・・・。」
「じゃあ、許すよ。あたし達、友達、でしょ?」
「うん。ありがとう。」
二人とも、優しいんだね・・・。
「それじゃ、いきましょうか。」
巴さんの警戒を、幾らか減らせたらしい。
「私、別行動でいいですか?ちょっと、しなきゃいけないことがあるので。魔女退治には、間に合うので。」
「わかったわ。」
「じゃあ、二人とも、また後でね。」
「「またね!」」
・・・さてと、公務にいかないと。一昨日サボったから、今日はいかないと。全く、暁美ほむらのせいだ。予定が狂ったのは。
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「
上空から箒に乗った、魔女帽子を被った少女がひとり呟く。真っ黒なその姿は、まさしく《魔女》だった。足元にいる、三人組を、じっと見ていた。
「
「《全ての魔法少女を救済したい》そうでしたよね?
ふわりと水色と銀色の長髪が風に舞う。
「どうしましょうか?セリア様。」
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・・・ふぅ、危ない。まだ三人組は、来ていないようだ。ちょいと、
「暁美さーん。いるよねー?」
あの子が、鹿目さんのことを助けたいんだから、見逃すわけがない。
「・・・あなた、透視能力でもあるのかしら。」
「お褒めに預かり、幸栄です。」
軽く会釈した。
「褒めてないわ。」
「で、あの三人組に、入りたいわけね?」
「まぁ、そうね。」
「じゃあ、巴さんに声を掛けて貰えるように、登場しないと。そうね、偶然会ったように見せて。後は、私がするから。さあ、いってらっしゃい。」
魔法を掛けて、暁美さんを飛ばした。
・・・手荒だったかな?
数分後
「お待たせ、星伽さん。」
「いえ、大丈夫ですよ。あれ?暁美さん?どうしてここに?」
「ちょうど、合流したの。いいわよね?」
「まぁ、いいですけど。」
意図的に、誘導したとも知らずに、巴さんが気軽に声を掛けてくるのは、すこし寂しいけど、
「・・・星伽セリア?」
嗚呼、顔に出てたか・・・。
「大丈夫。平気だから。」
暁美さん以外に、聞こえないように、そっと囁いた。
「マミさん‼あそこ‼」
さやかの大声が響き、その方向を見ると、人が飛び降りていた。
「きゃああぁぁぁッ!」
鹿目さんの、悲鳴が聞こえた。昨日、覚えた、《あれ》は、まだうまく使えない。指揮棒を取り出し、魔法を行使する寸前、
「ふっ!」
巴さんの行使した魔法で、飛び降りた女性は事なきを得た。
「・・・魔女の口づけ。やっぱり。」
案の定、女性は魔女の口づけがついていた。
「この人は・・・?」
「大丈夫。気絶しているだけだから。平気だよ。二人とも、行こう。」
「「ええ。」」
美樹さんの持ってきた、バットに魔力を加えた。
「うわぁ。」
突然、変化したバットに、驚いたのか、奇声を上げた。
「一応、これで身の安全は、守れるから。」
変身しながら、付け加えた。
「後、二人に言っておくことがあるの。」
「「?」」
「二人は、多分、魔法少女って言うと、アニメとか、漫画みたいに、かっこよく戦っているイメージが、あるよね?」
魔女の結界を開け、二人のほうを見た。
「実際の魔法少女って、アニメとか、漫画みたいに、かっこよく戦えないんだよ。」
ニッコリと笑って、二人を見た。夢を潰すような言い方でごめんね。でも、これが事実だから。私は、《水銀の姫》だから。嘘つきだけど、事実を言わなきゃいけない時がくるのも、知ってるから。二人のために、言わなきゃいけないから。魔法少女になったら、救われないって知ってるから。私は、二人を傷つける。
魔女戦の予定が・・・。次回ですね・・・。今回は、キャラ設定は、ありません。