俺らはあの日、聖霊皇になった。   作:すぺありぶ

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初めまして、すぺありぶと申します。
今作が処女作です。才のない身ゆえに拙い文面になっているとはおもいますが、楽しんで頂ければ幸いです。

誤字、脱字、その他ご指摘がありましたらよろしくお願いします。


水の聖霊皇編
始まり


それは20XX年S月T日のことだったと思う…

 

俺ら4人はいわゆるいつメンでいつも通りに集まって遊んでいたのだった。

俺ら4人は一癖も二癖もあるような連中で社会的には所謂「落ちこぼれ」ってヤツなんだと思う、やれ退学させられただとやれ仕事がないだのってな。かく言う俺も高校を1年休学、その後留年とろくなことをしていない。

そんな俺らはたまにこうやって集まってた。

この日もそんな感じでいつもの集まりだった。

 

そう、"あれ"が起きたのはその日の帰り道だった…

 

俺らは何処ぞのテンプレ通りに車に轢かれたと思う。

思うというのは跳ね飛ばされた直後に意識が飛んだから覚えてないのだ。

 

ふと気がついた俺は何が何だか分からなかった、轢かれたような気もするが起きたのは病院のベットでも自宅の布団でもない。

「知らない天井だ」

おきまりのセリフを言いつつ俺は辺りを見回す。

そこは一面の星の海だった…

少し遠くに強く光る「何か」が見えた。

俺はそれを目指して進む。

着いた先にあったのはやたらデカイ女の人と中央にある大きな銀色の球、それを囲む3つの色の違う光の玉だった。

 

女の人は俺らに語りかける

 

「愛しい我が子たちよ、よく産まれてくれましたね…」

 

俺の頭の中は「?」で埋め尽くされた、この人は何を言った?てか誰?デカイし?いや待てよここどこ?なんなの?

俺の考えを察したかのように女の人は語りだす。

 

「ここは新たなる世界を創造する空間、私は新たなる世界を創り出しそこを管理する女神アンジュ、あなた達の母ですよ」

 

女神アンジュと名乗った女の人の言葉は不思議と頭の中にスッと浸透していき全く違和感がないと言ってもいいほどに俺は彼女が「母親」であることを受け止めた。それと同時にさっきまでパニック状態だった頭の中がスッキリしている。

 

不思議だ…まるで生まれ変わったかのように…

 

「さて、愛し子達?私の造った星に降り立ちあなた達の力で私の星に水を、火を、木を、土を満たして"生命"で溢れさせてちょうだいね」

 

俺は銀色の球に吸い込まれ、だんだん意識が遠のきながらも聞こえる声に耳を澄ましつつその言葉の中の"水"が俺に向けられた言葉だということを理解した。

 

俺が次に目を覚ましたのは一面が青い世界だった、俺はここが「水中」で「海」であると本能的に理解した。

水の中でなぜ息が出来るのか、なぜ平気なのか、そんな疑問も湧かなかった。

 

俺はふと自分の体がどうなってるか気になった、感覚的に手を出して体を見下ろす。そこで俺は驚いた、体が見えないのだ。体のある位置はなんとなくわかるのだが見えない、視認できないのだ。

どういうことか確かめようとして海から出たその時。

 

ズドバッシャァァァァァン‼︎

盛大な水飛沫をあげながら俺の巨体はその姿を晒した。

水面を出てわかった。俺はデカイのだ。

近くに見えた島らしきものと比べても俺はでかかった、頭だけでも全長100mはあるだろう巨大な"龍"に俺はなっていた。

 

翼をもった"竜"ではなく、どこぞの7玉の龍のような長い体の"龍"だ。

頭には蒼く輝く見事な4本の角、大きく裂けた口、等間隔で生えている5つの鋭い爪をもった腕。そして額に輝く蒼い宝玉。

それを見た時頭の中に「母」である女神アンジュの声が響いた。

 

「起きたようですね、我が愛し子達よ。あなた達にはまずは眷属である"妖精王"達を作ってもらいましょう。思い思いに考えなさい、そしてあなた達には"聖霊皇"の力と心を込めて"言霊"にするのですよ」

 

その言葉を聞き、すぐさま実践する。

やり方は本能的にわかった。

思い描くのは"水のように輝く蒼いドレスをまとった美女"やはり水の妖精っていったらこんな感じだろう。そして心を込めて"言霊"を唱える。

 

〈蒼き水の聖霊皇たる我に使えし"水の妖精王"よ、名を与えるウンディーネよ我が力の一端を与えん、求めに応じ推参せよ〉

 

すると俺の眼の前に水の渦ができ、次第に人の形を象る。

 

「水の妖精王ウンディーネ、聖霊皇様の呼び声に応じ只今推参致しました」

 

そこに現れたのは、スラリとしたボディに蒼く銀に輝く長い髪、クール系な顔。

正しく俺のイメージした通りの美女だった。ヤバい!カワイイ!嫁にしたい!そんな煩悩に悶えていると。

 

「聖霊皇様、何をお考えですか?」

 

ジト目で睨んでくるウンディーネ。

まさか…読まれている…だと⁉︎

 

「そのたるんだ目尻と舐め回すような視線見れば一目瞭然です」

 

俺龍の筈なのに目尻がたるむとかあるのな、てか舐め回すような視線って…以後気をつけます…

 

「ところで聖霊皇様、私は何をしたらよろしいでしょう?」

 

あぁ〜そうだね、"母"からは星を生命で満せとのお達しだからなぁ。

とりあえず眷属を増やしていこうかな。

 

「そうですか、わかりました。それでは〈妖精王たる我が名ウンディーネの元に集え!我が僕たる妖精達よ!〉」

 

ウンディーネがそう唱えると ワー!キャー!という小さな声がたくさん聞こえてくる。

見ると小さな小さな妖精と呼ぶに相応しい少女たちが何処からともなくやってくる。

歓迎しようと口を開けるとワー!キャー!とはしゃぎながら飛ばされていく。

これはいけない俺がでかすぎるのを忘れていた!どうしようかと慌てていると

 

「聖霊皇様‼︎まずは落ち着いて下さい‼︎力を収縮させて御身体を縮めて下さい‼︎」

 

力の収縮?こうかな?そう思ってるうちにウンディーネがだんだん大きくなる。

あれ?ウンディーネ大きくなったね?

そんなことを考えてると

 

「聖霊皇様が小さくなられたのですよ」

 

ウンディーネにそう言われる。なるほどね、元々の俺は大体全長15000mくらいの龍だったが今は15mくらいまで縮んでいる。これならば妖精達を吹き飛ばさなくて済むだろう。

するとすぐさまワー!キャー!セイレイオウサマー!とはしゃぎながら妖精たちが戻ってくる。

いやぁ、カワイイもんだね。

 

さて、眷属も増えたことだし"母"から頼まれた仕事である"生命を満たす"ことを始めていこうか。

 




いかがでしたでしょうか?
ご指摘、アドバイス、作品についての質問などしていただければ幸いです。
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