俺らはあの日、聖霊皇になった。   作:すぺありぶ

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今回はちょっと短いです…申し訳ありません…



ダンジョンは案外大変?

土の聖霊皇がダンジョンを完成させた数日後、20程の冒険者パーティがダンジョンへとたどり着いた。

その様子を聖霊皇は「大地の様子が全て分かる」己の力とダンジョンのコアを使って眷属と共に見ていた。

 

「いよいよですな、聖霊皇様」

「そうだな、ノームよ」

「時に聖霊皇様、ノーミードを見ませんでしたじゃろうか?」

「ノーミードならばほれ、あれを見よ」

 

そう言って聖霊皇が差したのは壁に投影された冒険者パーティ達の後ろの方で楽しそうに笑っているノーミードの姿であった。

 

「なぜじゃろうか…聖霊皇様…ワシはいまノーミードがすごく邪悪に見えてしまうのですじゃ…」

「言うなノームよ…我も一瞬であるがノーミードの教育を間違ったのではと思ってしまったのだ…」

 

親バカは本気で心配していた…

 

そうして第一弾の冒険者パーティがダンジョンの中へと入っていく。そこからの様子はリアルタイムで全ての聖霊皇達が見れるようになっている。

 

やがて冒険者達は第一階層を攻略するつもりなのかゆっくりと第一階層を進む、しかしダンジョンもただで進ませる訳ではないので魔物達が冒険者達に襲いかかる。

 

この世界の住民達にとって魔物とは動物達の上位互換で、遭遇するのは稀。しかし遭遇した場合の死亡率は一般人で8割、ランク3程度の冒険者パーティで4割、王国兵の精鋭であろうとも3割と結構高めである。

その為、魔物に遭遇することは一般人にとっては主に死を意味する。

冒険者達はそんな魔物達から住民を守る為にあり、高い報酬と引き換えで魔物を退治しているのだ。

 

しかし、そんな冒険者達でもランク5以上のパーティでもないと魔物の群れとの交戦経験はほぼ無い。よってダンジョンに入った冒険者パーティ達は苦戦を強いられていた。

 

「……ノームよ、まだ一階層なのだが」

「…ワシにもわからんですじゃ、人間って以外と弱いんですじゃな」

 

かなり呑気な黒幕達は冒険者達がかなり苦戦していることに驚きを隠せなかった。

そもそもこの黒幕達は人間の強さを理解していない。

ノームは人間の強さは大体ドワーフと一緒だと思っているが、ノームの言うドワーフは土の聖霊皇が最初期に生み出したドワーフ達の事で、普通のドワーフからは「大親方」とか「最長老」とか言われ、魔物と素手タイマンができる連中である。

土の聖霊皇に至っては魔物=人間程度で考えてしまっている…それも彼自身が作った魔物と同列の…

 

そうこうしているうちに遂に一階層の階層主の部屋にたどり着いたパーティがいた。

人間、ドワーフ、エルフの3人のパーティは一階層の階層主である「灯篭ゴーレム」と激戦を繰り広げる。

しかし、ドワーフ、エルフとやられ最後に残った人間がゴーレムのコアに剣を突き立て勝利すると同時にダンジョンからはじかれた。

 

結局その日階層主までたどり着いたのはその1パーティのみで、他のパーティは鬼火やゴブリンの群れにやられたのであった。

 

「哀れだな…とりあえず彼の者達には褒美くらいやろう…」

 

そう言うと土の聖霊皇は先程の人間がでた場所に「灯篭ゴーレムの赤鋼の剣」をとばす。

 

「聖霊皇様…」

「言うな…わかっておる…」

「「人間って…こんなに弱いのか?(じゃろうか?)」」

 

自分たちが思っているよりも恐ろしく弱い人間たちに唖然とする黒幕達であった…

 

一方その頃、ノーミードはと言うと…

 

「あはははっ、だんじょんっておもしろーい!」

「おにびさん、おにびさん、次は黄色になってー」

 

ダンジョンを1人満喫していた。鬼火達は若干困りながらもノーミードのお守りに精を出す。

 

その後冒険者達の間で「ダンジョンに潜む少女の幽霊」という噂話が流れたが真相は確かでは無い。

 




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