俺らはあの日、聖霊皇になった。   作:すぺありぶ

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お久しぶりです。なんとか投稿できました。
多分これが今年最後になると思います。

読者の皆様、良いお年をお過ごしください。




ダンジョンのその後…

あれから半年ほどが経ち、ダンジョンのある樹海の外には王国がダンジョンへ向かう冒険者達への宿場町と大きなギルドを用意した。

そこは「試練の町」として広く大陸中に知られ、多くの冒険者達で賑わい栄える。

 

あの後ダンジョンへ最初に潜った一団は「試練の勇者達」として知られ、階層主までいったハウンド達「白い闇」はランク9パーティへと上がり中でもハウンドは「赤鋼の勇者」として末長く語り継がれる事となる。

彼らはその後もダンジョンに挑み続け現在までで10階層まで進んでいる。

 

王国はこの「試練の町」により大きく栄える事になるがこれはまた別のお話。

 

 

 

一方その頃。大空洞内部に全ての眷属を集め土の聖霊皇は結果を振り返っていた。

土の聖霊皇はダンジョンの成果に満足していた。表情にこそあまり出さないものの、ノームやノーミードをはじめとした付き合いの長い眷属達はしっかりとわかっていた。

 

「聖霊皇様、良かったですな。ダンジョンにより人々が栄え、豊かになることは、聖霊皇様の使命の1つでもありますからな」

「ああ…そうであるな…」

 

ノームはゆっくりと言うと聖霊皇もどこかしみじみとした声で返す。

人間達が思いの外弱過ぎるなどの誤算はあったものの、己の作ったものが人気がでて沢山の人が挑んでくれるというのは嬉しいものである。

 

「さて、これからですぞ!まだまだダンジョンの運営は始まったばかりにございますじゃ」

「そうだな、ノームよ。皆も含め頼りにしているぞ」

 

その聖霊皇の一言に眷属達は

 

「「「オオォー!!!!」」」

「おぉ〜!」「オォー!ですじゃ!」

 

と力強く応えるのだった。

 

 

 

〜この星のどこか〜

 

宮廷のような広い廊下を40代ほどの男が必死に走っていた。男はやがて大きく派手な装飾の扉の前まで来ると扉を開けはなち叫ぶように言う。

 

「や、やりましたぞ…皇帝閣下!」

「おぉ、でかしたぞ!して、"勇者殿"はいずこに居られるか!」

「は、はい…今、勇者様方は…ハァ、大客間に、ご案内を、しております!」

 

皇帝と呼ばれた男はそれを聞くと興奮を抑えきれないのか昂った様子で

 

「良くやった。早速勇者殿の元へと向かうぞ!」

「はい!皇帝閣下!」

「フフフフッ、これで、これでようやく。あの忌々しい"水の魔王"を討ちとれるだろう!」

 

男はそう叫ぶと高笑いしながらマントを翻し歩いていく。

その男が纏っていた気配は大陸に、ひいてはこの星に、よからぬ暗雲がさしはじめるようなそんな予感をもたらせるのだった。

 




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