俺らはあの日、聖霊皇になった。   作:すぺありぶ

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連続投稿4話目です!


皇帝?

非常にウザいナイスミドルな皇帝閣下は悉く人の話を遮りながら話をすs「さぁ!座ってくれたまえ!」

…こんなところでさえも遮るか…

 

「改めて自己紹介といこうか!私はこのガルア帝国第13代皇帝!アウグストゥス・フォン・ガルア!年齢は34歳!好きなものは嫁とこのガルア帝国さ!気軽にアスとでも呼んでくれたまえ!さて、何か質問はあるかな?」

 

ナイスミドルな皇帝の爽やか且つ型破りな自己紹介を聞きつつも俺はこの皇帝が俺らに何を期待しているのかを必死で考えていた。

 

(テンプレ勇者召喚にしてはなんともホワイトな展開だな…こういう場合は大概、ロクな事を考えてない国って展開が殆どなんだが…チッ…この皇帝なんとも毒気の抜かれるような性格してやがる…だが、油断はしないに越したことはないな)

 

俺達も皇帝に合わせて自己紹介する。

 

「なら改めて、俺は志賀 大地…いや、こちら風に言うならダイチ・シガになりますかね18歳です」

「あたしは佐々木 薫、カオル・ササキですね。よろしくお願いいたします」

「あ、あのぉ…わたしはサトミ・サクラバですぅ…」

「次はミサね!ミサ・シガよ!」

 

簡単に自己紹介を済ませると薫が手を挙げて皇帝に質問をする。

 

「それじゃあアスさん、あたし達を召喚した理由を教えてくださらない?」

 

アウグストゥスは「ふむ、そうだね」と言うとすこし考えるような素ぶりをしながら

 

「君たち勇者様を呼んだのは他でもないんだ。我が国はソルトからも聞いたかもしれないが島国なんだ。島国にとって大事な交易品ってなんだか分かるかい?」

「えっと…海産物…とかですか?」

「そうだね、海産物もあるね。しかし我が国はそれ以上に"水の魔石"や"水の魔結晶"の産出国としても有名でね。各国からひっきりなしに注文が来るほどなのさ!」

 

アウグストゥスは意気揚々と俺らに語りかける。

が、途端に目に見えてテンションをさげがっくりとした仕草をすると再度語り出す。

 

「しかしだね、私達の国がその魔石や魔結晶を採取する海域を"海の怪物クラーケン"やその主人である"水の魔王"が支配してしまってね…更にはその採取場所の海域はそのほかの国々との交易のルートなのさ。奪還したいが我々ではどうしようもない。だから君たち勇者様方をお呼びし、魔王から我々を救って欲しいのさ。もちろん君たちには全く無関係であることは重々承知の上だ。しかし我々には最早道は無い!頼む!」

 

そう叫ぶように言うとアウグストゥスは頭を下げる。

 

もっともらしい理由をつけてはぐらかすかと思ってたんだが、素直に全部言うとはな…

しかし俺らには受ける以外に今のところ道はない…仕方ないか。

 

「わかりました。俺達に何ができるかなどわかりませんが俺達にはそれ以外に道は無いようですので受けさせてもらいます」

 

俺がそう答えるとアウグストゥスはギンッ!と音がなりそうなほどにこちらを向くと、目をキラキラと輝かせながら

 

「本当かい!ありがとう!もちろん手前勝手で召喚してしまったぶん勇者様達の衣食住は私達に任せてくれたまえ!何かあったらソルトや侍女達に言いつけてくれれば大概はなんとかなるさ!それでは申し訳ないが私はこの後まだ仕事が山ほど控えていてね…さらばだっ!」

 

アウグストゥスはそう言い放つと大客間を、後にした。

 

「なんとも台風のような皇帝だったな…」

「…うん…」

「なんか…すごい…自由?な人」

「なんだったの…?」

 

 

〜皇帝アウグストゥスside〜

勇者様達は私の思っていた以上の方々だったようだ!嬉しい限りだね、そうでなくてはここまで準備した甲斐がないと言うものさ!

 

「爺や!爺やはおるか!」

「ここにございます閣下」

「爺や、勇者様方がお見えになった。適当な部屋を見繕い勇者様方にこの国の事や魔法、戦闘訓練なんかをさせてくれ」

「はっ、かしこまりました閣下」

「それと…くれぐれもあの男の勇者様には気をつけてくれ」

 

あの男の勇者様、勘はいいようだがまだまだ考えが顔にでるようじゃあ腹芸はできないね?

 

さて、勇者様?この国をしっかりと"救って"くださいね?

 

アウグストゥスは静かに笑うと城の奥へと消えていった。

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