「これより地の精霊の開封に向かいますから阿は吽と連絡を取りチサと真琴を誘導しなさい
真琴にペンを預けたままになってますから問題ないし翼は天馬を誘導します故媛は鬼百合に間も無く開封に向かうと伝えてください」
そう言って飛び立った媛を見送り一同を見回し
「開封に立ち会うのは忍に大樹、ミナに留美菜、美輝、阿、瑞穂、鬼百合、媛…」
ーアクエリアス、ボクにも行かろっ!
媛に良くない事があるんやろ?なんぼボクがアホやからてこんだけ媛を気遣う人員配置したらわかるで?
無論ただでたぁ言わん、飛べん連中運んだるんやから悪い話しちゃうやろ?ー
「命様、何で大樹は良くて俺は駄目なんですかっ!?」
と、声を荒げる炎に命は
「大樹は運命の時を迎えたから…私は言いましたね?開封と
今回の敵はただの番人以下…何故ならその者達は何を見張っているかも知らず教えてももらえぬ者達なのだから」
その説明で納得出来ない炎は
「な、なら炎馬様の力も必要ないと?」
その二人の意見に溜め息を吐くと
「炎はミナと留美菜、美輝を頼みます
翔は忍、大樹、阿、瑞穂と私を頼めますね?
但し炎に関しては大樹は運命の時を迎えた故ただの立会人ではありません
ですから炎は同行を認める代わりにそれが終わり次第、己の主人を連れて国許に帰る…その条件が飲めると言うのならば…ですが? 」
そう問われた炎は少し考えた後に
「判りました、友の運命を見届けたら大人しくチサの供をして帰ります」
そう答えるのを満足そうに頷き暫くは船を誘導し極力岸に近寄らせ
「炎、翔、一先ず鬼百合と合流しますから彼女の船に行きますよ
黒蓮、春蘭、ユカ、留守を頼みます」
そう声を掛けると炎は炎馬を呼び翔は不安定な魔力を捻りだし大型の鳥の姿に変わると同行者を乗せ鬼百合の船に向かった
鬼百合の船では鬼百合とユウが睨み合いながら
「ユウの奴がついて行くって聞かねぇんだ、諦めるよう言ってくれっ!」
そう鬼百合が声を上げると
「別に構いませんよ?但しこちらは定員オーバーですから鬼百合がユウを連れて行くのならですが…」
と、答えると
ー大丈夫、鬼百合のサポートは私がするから問題ないー
媛がそう答えたのでユウの同行認められた
「大人しくしてんだぞ…」
そう言われてぷいっと横を向くユウに苦笑いする鬼百合に
「それでは行きますよ、後の者は警戒を怠らぬよう頼みます」
そう言って飛び立った三者を見送る留守番組
海の中からも奇妙な岩が生えるように林立する海岸付近の海域を縫うように翔ぶ三者
暫く翔ぶと見た目あまり気分の良くない形に口を開けた洞窟が在り
「然程の敵はいませんが少し待ちなさい」
そう言って皆を立ち止まらせユウは荒い息をする少女の姿の翔を抱きながら様子を見ていると
ー八青龍神っ!ー
洞窟内に向けて呪文を放ったが
「敵は居ないと命様自らが言ったのに何故?」
そのユウの疑問に
「みこの青竜の名を冠した呪文はただの攻撃呪文じゃねえんだ
清竜の息吹とアクエリアスの浄化の霊水が魔を払う破邪の呪文でもあるがこの洞窟はこのアタイですら顔をしかめる程の邪気に満ちていた
それを祓うために放ったんだよ、みこはな…」
その鬼百合の解説が終わるのを待ち
「鬼百合、これを預かって…
そう言って神剣を預けると
「行きますよ、暗いですから鬼百合はユウを頼みます」
そう言われてユウを翔ごと抱きながら洞窟内に侵入した