闇に抗う影   作:春の雪舞い散る

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懐かしき大公領

④ただいま大公領

 

炎はチサと真琴を乗せ風華は翼と吽を乗せて帰るつもりだったけど

 

 「媛の事はともかく僕や忍さんの事は観月姉さんに報告すべきだと思うし折角こまで来てるんだから顔を出して帰ろう」

 

 そう言われて二人もその気になり渋い顔をする吽を三人で説得して公女宮に向かった

 

 地の精霊の解放と忍が巫女に選ばれたこと大樹が忍の霊玉に選ばれ受け入れたことを報告し

 

 「僕は一度国に戻り精霊の巫女の件を報告すべきだと思うから風華か炎のどちらかを借りたいのだけど…」

 

 そうチサと翼に言うと

 

 「嵐に頼みなさい、海斗と炎は王都に同行ですが見習い騎士四人をみこの元に送り届けなさい

 

 それと貴女達…食事は未だなのでしょ?

 

 行動は食事してからでもよいでしょう、特に真琴はね」

 

 そう笑って言われて食事に招待された

 

 

 真琴が王都に到着すると新しい姿の真琴に皆驚いたけど

 

 「そうですか…忍が地の精霊の巫女に選ばれた事は本人の同意なしに公表出来ませんが真琴が光の精霊の巫女に選ばれた事は構いませんね?」

 

 そう言われて

 

 「勿論その為にお父様やお母様にご報告に上がったのだからね」

そう答えると

 

 「午後の閣議もそろそろ休憩時間ですから皆に報告に行きましょう」

 

 そう嬉しそうに言う王妃に続き会議室を訪れた

 

 勿論ここも大騒ぎになり日を改めて光の精霊の巫女のお披露目をする事が可決された

 

 その間に炎と海斗は見習い騎士のトン、ナン、シャー、ペイを命の元に案内して主人の元に帰っていった

 

 翼はチサを連れ港の孤児院を訪れていた

先日の命の訪れに続き嬉しい訪問者だ

 

 真琴が帰ってきたのは晩餐の直前でとにかく似合いそうなドレスに着替えての参加

 

 命の旅立ちで寂しくなると思っていたが思いがけない楽しい晩餐となった

 

 真琴が本国に戻ったすぐ後にチサを伴い港の孤児院を訪れた翼

 

 昨日の命の訪れに続き嬉しい訪問者に興奮する子供達と共に楽しい一時を過ごした二人だった

 

 その夜、ごくごく内輪だけの…大公家とある程度の位の武官、文官に貴族達を招きパーティーが開かれた席で

 

 「本国でのお披露目が未だ済んでない故に内々の宴にするがいずれは領民にも披露したいと思っているのだからな」

 

 そう大公が話すと

 

 「時至らば巫女様達にお仕えする霊獣の騎士達が案内してくれましょう

 

 今回の訪れがそうであるようにですね」

 

 そう言って穏やかに笑う文官の長官に

 

 「そうだな、焦る必要はないのだったな…ならば観月よ、その際のパーティーの指揮はそなたに任せてもよいか?」

 

 そう言われた観月は

 

 「それこそが政治不介入の原則で公女でありながらそちらの方面ではなんのお役にたてない私にとり唯一できるお手伝いですし

 

 王女宮の指揮を任されている者の務めでもありましょうがやはり単純に私自身が祝ってやりたい、ただそれだけで理由は十分です」

 

 そう言って微笑みを浮かべる観月だった

 

 

 翌日、三人は命と同様に国境の砦に慰問して楽しい一時を過ごし翼は午翌日の朝食の後ユキの元に向かい風華と共に翔んでいった

 

 真琴はチサと共に午前中を山の孤児院で子供達と過ごし、供として同行した炎は

 

 「大きくなったらお兄さんみたいな格好良い…みんなを守れる騎士になりたいんだっ!」

 

 そう宣言する少年の言葉に頷くと別の子が

 

 「お兄さんは笑わないの?そんな夢みたいな事を…って?」

 

 そう心配顔で言われて

 

 「言わない…イヤ、言えないし笑えないよ…命様と出会うまでの俺達も同じ夢を見ていたんだからな?

 

 だからお前達のその夢を笑うって事は過去の自分達の夢を笑うってことだからな」

 

 そう炎に言われて

 

 「じゃあ僕達だって騎士に「それは努力次第だが俺達はそもそも兵になることすら許されてなかったからな

 

 本国じゃ世襲制で兵になるか国や軍の有力者に推薦状をもらうしかないのにそういった連中は王都から出ないし面倒臭がって書いてはくれない

 

 それに比べたらお前達は年齢に達したら兵になれるんだから兵になれるんだから夢じゃなく目標にしろよ?

 

 俺の今の目標は今よりもっと強くなってチサ様を守り抜きたいだからお前らも頑張れ…だな」

 

 そう炎に言われて黙って考え込む少年達だった

 

 その後、昼からは木綿の元締めの家を訪れ半日を過ごしてから大公邸に戻っていった

 

 日付が変わりその翌日になり海兵隊の前衛基地の慰問、その翌日には二人で港の孤児院と絹の元締めの元を訪れその翌日の朝食のにチサは炎と吽と、共に本国に帰っていき

 

 真琴は本国からの注文品などをペンに積み込んでから本国に向かった

 

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