「春蘭も色々な事を媛様、忍様の為にお手伝いをしなさい…」
「ユカは又先生だもんねっ♪」
そう言って笑う命に違和感を感じた女王だが
「何でしたら翔といろはから勉強をお教えしましょうか?」
う言われて翔が青い顔で
「な、何でボクまでみこの失言で勉強をせなアカンねんな?堪忍したってや」
そう嘆く翔に構わず
「王女、又と言うのはいったいどう言うことですか?」
と尋ねる女王にりんが
「それは私達がユカ様やユウ様から見習いの侍女としてお勉強から礼儀作法にダンスの踊り方やお菓子作りまで教えていただきましたからです」
そう言って尊敬の眼差しで見るりんを見ながら
「王女よ、今の侍女の話を聞いて益々ユカの力を借りたくなりましたが宜しいですか?」
そう問われた命は左手の人差し指を顎に沿え
「ん、ン~っとね…取り敢えず王女は止めてみこって呼んでね?みこも観月お姉さんに倣って伯母様って呼ぶから…
王太子様も月光お兄さんって呼んで良いですか?」
そうお願いされた月光は
「睦月や如月もそう呼んでるんだね?」
と、そう訊ねると
「うん、でもね…みこってずっとお病気でお話の仕方も忘れちゃててね、一度そこからやり直した事があるから最初の頃はむーにちゃまときーにいちゃまって呼んでたんだよ」
そう答えると寂しそうな顔で
「その頃のみこに出会っていたら私は何と呼ばれていたんだろね?」
そう問われた命は再び顎に人差し指を沿えて
「ん、ン~っとげつにーちゃま……かな?」
そう言われて寂しそうに笑う月光に
「何が原因かは私達にはわかりませんがどう言うものか公女宮に来たばかりの命様は男性を怖がり大公様やお二人の公子様達にも中々馴染めず随分と寂しい思いをしましたよ?」
そう言われて
「あ、あははははっ…そうだったっけ?みこ、ちっとも覚えてないよ」
そう笑って言う命を見る女王に
「実務的な話しは私が賜りますがあれが素の命様、王女でも精霊の巫女でもなければ舞姫でもない弱い一人の女の子…
王女になるまではみこちゃんと呼んでいた子ですからどうか温かい目で見守ってあげてください」
そう言われて
「そうですね…守らねば…そう思ったからこそあの子は養女に迎えたのでしょうからね…」
そう呟く女王だった
大樹を待たせ公女宮に入ると媛と忍の養子の件と雪華の精霊の巫女になった事を報告し
女王から預かった見本を渡し王女の第一正装と第二正装の作成依頼を受けたことを話すと
「契約書類は明日の朝私が持っていきますから」
そう告げられたユカは
「それではこれより王妃様にもお伝えしに参ります」
そう言って王都の国王夫妻に報告して女王の国に戻る頃にはどっぷり日が暮れており命の支度は既に終えていての他の者達の支度をしている所だったので