「女王陛下様、美月のデザイナーのユカを連れて参りました」
そう言って恭しく頭を下げるりんに
「陛下は不要ですが…お茶を淹れてますから貴女達も掛けて飲みなさい」
そう言われて女王を前に全く淀み無い立ち居振舞いは命の従者の頂点に立つに相応しくさすが美月のスタッフとしか言い様が無い
「はい?」
その雪華の声に命が
「雪華、心の耳を澄ませなさい…確かに先程この場に来る様に指示したのは私ですが貴女を呼んだのは私ではありません
さぁ、祈りなさい貴女を呼ぶ者の声を聞きその呼び掛けに応えなさい」
そう言われて祈ると同席する従者達も祈り始めると好奇心から王太子も祈り始めるのを見て
「私はどうしましょうか?」
女王にそう聞かれたユカは
「殿下が何故供に祈られているかは存じませんがこの子達は今…目覚の時を迎えようとする雪華の為に祈ってます
ですからあくまでもこれは私的なものですから私が陛下にお指図出来る事ではありません
では、私も雪華の指導を任されてきたものとして微力ながら祈りますので失礼します…」
そう言って祈り始めるのを見て女王も祈り始めた
ー雪華、本来なら貴女の祈りの力では未々その時を迎えてません…
ですかご覧なさい、他国の者である貴女の為にこの国の女王と王太子も祈ってくれてます
このご恩に報いるためにも貴女も歌の国と月影の国を繋ぐ架け橋となりなさい
さぁ、水草の精の私を受け入れてくれますね?ー
そう言われてやっと訪れたこの時に勿論左手を掲げて「はい…」と答えると水草の精はその手を受け取り口付けを落とし契約すると雪華の中に入っていった
「春蘭、お茶を飲ませて雪華を休ませなさい
月影の国女王と王太子にも礼を言わねばなりませんね…
司祭の血を色濃く引きし貴女達母子の祈りが雪華を高みへと押し上げる力となりましたから
そして、忍と媛の事…命を始め幼い巫女達を見守ってやってください…お願いします」
そう言って再びその雰囲気を変えた命はぼーっとしていて無反応で
「今の王女の様子は?」
命の経んかを疑問に思いながらユカに尋ねると
「ただ今陛下に語り掛けられたのはアクエリアス様です、アクエリアス様が自らが命様の身体を借りてお礼とお願いにあがったようです」
そう言われて
「良く有る事なのですか?」
再びそう尋ねると
「いいえ、精霊の巫女は口寄せではありませんから基本は精霊の声を聞きそれを人に伝える者ですからね
余程の事情がなければしませんが今回はそれだけアクエリアス様も感謝されたからなのだと思います
開封の際色々有ったようですからね」
そう言われて瑞穂が
「き、気付いていたのですか?」
と、忍が言ってしまい
「勿論、何があったかは存じませんが私達が何年観月様の元でお仕えしていると思っているのですか?
私やユウ達はりんや留美菜位の年からお仕えしてるんですからね?」
その言葉を聞いて
「その頃が今の公女宮にとり最も厳しい時期で大公妃亡き後わ、の大公妃宮が公女宮に改められた頃ですね?」
そう問われて
「はい、大公妃様の早すぎる死で観月様は変わられましたし私達も観月様のお力になりたい、観月様をお守りしたい…
その決意が私達を変えた事は命様が貴女達を変えたようにね」
そう言って苦笑いすると
「今の公女しか知らぬりんの様に幼い子には信じられないでしょうが昔は大公家のやんちゃ媛と呼ばれてましたよ?」
そう女王が話すと
「その最大の犠牲者は如月様で未だに観月様には頭が上がりませんからね、如月様は…
が、大分脇道にそれましたが私にご用とは?」
お気に入り登録や閲覧有難うございます
この作品はここでは舞姫を先に投下してますが自分のホムペでは一番最初に書き始めた一番思い入れの深い作品だけに読んでいただけるのはやはり嬉しいものですね