闇に抗う影   作:春の雪舞い散る

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月影の国デビュー

 そう言われ入場から演出するため第二正装の命を先頭に同じく第二正装の忍でその後に続くのが媛を肩に乗せた阿、翔を肩に乗せた瑞穂

 

 命の神秘的なコバルトブルーの髪とダークブルーの瞳にトレードマークでもある愛用の竪琴を背負った姿は神秘的で人の目を引き

 

 忍が着ているドレスが自分達の国の王女の第二正装であることにざわついた

 

 そして、2尺有るか無いかの体躯に純白の翼を背負った媛を人は

 

 「まるで天使の様」

 

 「もしかしてあれが噂の女神様に祝福を受けた証しのドレスかしら」

 

 と、言い拝む者も居るほどでその後に続く翔も媛よりちょっと小さくこちらは

媛と並ぶとやんちゃな妹と言った風情

 

 不服そうに頬をぷくっと膨らませているのが返ってその頬を突っつきたいと思われていることを本人は全く気付かない

 

 その後に続くユカは勿論人気デザイナーだし歌の国の民謡歌手の謡華もそれなりに名の知られた存在

 

 しかもやはり艶やかな着物姿はドレスに負ける事無く異彩を放っている

 

 そして精霊の巫女のドレスを着た春蘭、ミナ、りん、留美菜、麦、澪

 

 旅立ちの際贈られたドレスの水樹、美輝、雪華

 

  勿論大公家から来た三人とスーに見習い侍女達も同様のドレスを着ている

 

 最後に客分騎士の正装を着た大樹と准騎士正装を着たたけに見習い騎士の正装を着た四人が続いたけどお喋り雀達が大樹を指して

 

 「ねぇねぇ先頭の子結構可愛くない?」

一人が未だ幼さの残る大樹の顔を見てそう言って喜ぶと

 

 「でも身体はかなり鍛えてあるみたい背もそこそこ有るみたいだし一緒に踊れた

ら最高かもっ♪」

 

 「その後ろの子も背は未だ低いけど中々カッコいいよね?」

 

 「バカね貴女達は…あのお二人の衣装を見なさい前の方は客分騎士の正装と後ろの方は大公家の准騎士の正装

 

 で、女神の祭典の活躍が予想以上で未だ先になる筈の王女宮騎士団の設立を急いだため色々準備不足なのでしょう

 

 客分騎士の正装の彼が正騎士でこの国に訪れた霊獣の騎士様なのよ?一角獣に跨がる姿も凛々しい方なのよね」

 

 そう言ってうっとりするのを見て大樹の注目度が急上昇した

 

 勿論大樹やたけを注目するのは女性だけではない

 

 「ウム、若いが中々良い面構えをしてるな」

 

 「礼儀正しく気持ちの良い若者達だ」

 

 「だが、さすが思い切った人事だな…

恐らくは大公の入れ知恵だろう

 

 本来歌の国の本国も騎士への道は誰にでも開かれていなかったのを…」

 

 「それを可能にしたのは新設の王女宮騎士団でしょうからね」

 

 「だか、いずれにしても先が楽しみな若者達だな」

 

 等と噂していた

 

 命達ゲストの入場が終わり媛が女王の胸に飛び込み忍がその隣に立つと

 

 「この度歌の国の王女命に同行してきた雪の精の巫女の媛と今この事を発表できる喜びを皆に伝えよう

 

 この乙女はこれまで久しく姿を現していなかった地の精霊の巫女の忍、そして雪の精の巫女である媛

 

 私は今宣言する、媛と忍の二人の精霊の巫女を私の養女に迎え入れるつもりで準備を始めたが異論の有るものはいるか?」

 

 そう言われて異存の有るものは無く逆に歌の国の王女達を羨んでいたのだから皆一様に歓迎していた

 

 パーティーの開始に当り挨拶を求められた命は

 

 「みこは口下手だから」

 

 そう言って断るのかと人々が見守る中命は踊り始めながら

 

 「挨拶代わりに踊りを奉納するね」

 

 そう言って水の精霊への奉納の踊りに大漁祈願、豊作祈願と続き地の精霊への奉納の踊りを舞い

 

 「こんなみこですがよろしくお願いします」

 

 そう言って挨拶を締め括ると喝采を浴び無事最初のお勤めを果たした命

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