そして最初のパートナーの指名で王太子が誰を選ぶかで多くの者が王女の
命、ついでユカにミナ、春蘭の名が上がっていたけれど月光が指名したのは瑞穂で驚き固まる瑞穂の傍により
「駄目だよ、瑞穂…誘ってくれた人をお待たせしちゃ
こんな時は相手の手を取りその甲に口付けして私で良ければ喜んでってゆーんだよっ♪」
そう言って茫然してるうちに命に誘導されパートナーを受け入れてからハッとしたけど月光にウィンクして瑞穂の背中を押すと
「み、命様っ!」
そう叫んで命を睨んだけど
「何で?月光お兄さんが気に入らないの?」
命にそうたしなめられ
「いえ、そんな事はありませんが…」
そう口ごもる瑞穂に
「今夜はみこ達の歓迎会で媛と忍にとっても大事なパーティーなんだから盛り下がる事してちゃダメだよね?ユカ」
そう言われてユカも時折月光が瑞穂を見ているの気付いていたから瑞穂がどうしてもムリなら無理強いはしないけど満更でもないこの態度なら背中を押すのは野暮じゃない
阿も変なことを言って飛び火するのは敵わないから
「命様に乗せられとは言えダンスを受けたのは貴女自身だから諦めてさっさと踊ってきなさい」
そう話していると一人の青年が
「私の如き…」
青年の言葉はそこまでで命の小さな指が言葉を塞ぎ一瞬会場がざわついたけど
「みこを踊りに誘うのにそんな退屈な口上は要らないから貴方自身の言葉で誘ってね?」
そう言われた青年は
「命様がこの国で踊る最初のパートナーの栄誉を下さい」
そう言われて型通りに申し込みを受け取り
「勿論喜んでお受けしますっ♪」
そう言って青年の手を取るとさっさと踊りに行ってしまい残された瑞穂は月光を見て
「私はあまり女性のパートの踊りに自信はありませんから…その、リードして頂けますか?」
そう言ってこちらも踊りの輪に加わりやはりの大樹とたけは先程の女性に
「未々慣れない奥手の二人は誰も誘えませんから貴女の推薦するお嬢様をお勧めしてください
今夜のパーティーを盛り上げるためにも是非とも月影の国のお嬢様達と踊って欲しいですからね?」
そう言われて二人に親しい令嬢を薦め踊らせるとその令嬢にも自分がユカに言われたことを伝えて行き二人はダンスのパートナーを務めあげた
そして今夜のクライマックスが訪れた
ダンスを終えた月光が瑞穂にプロポーズをしたのだがそれに対して
「私は一介の無名の戦士にすぎず貴方に相応しい者ではありません」
と、身分違いを口にし断る考えの瑞穂に女騎士がいきなり素手で襲い掛かってきた
が、命に呼ばれアクエリアスの祝福を受けた瑞穂に普通の人間に敵うはずも無く呆気なく制圧されたが悪びれる事無く
「殿下の守役にして陛下の親衛隊最強の私をこうも易々と組伏せた貴女はもうこの国に於いては無名の戦士ではない…そうですね?陛下」
そう言われて
「月光、頑張って口説き落としなさい」
女王に迄そう言われて命を見たがそもそも命は月光に好意的だから自分主張は聞いてもらえないだろう
それに…たしかに周りの人間の自分のを見る目はガラリと変わり畏敬の念を感じる物も少なくない
だからそれに気付いた瑞穂は溜め息を吐き
「私はあまり愛だの恋だのと考えて生きてこなかったからよくわかりません
ですから今は取り敢えず貴方の為にドレスを着て自分の気持ちの整理をしてみたい…それが今の私の精一杯の答えです」
瑞穂が俯きながらそう答えると
「だそうだよ、ユカ…瑞穂のドレスあるよね?」
その命の問い掛けにユカも嬉しそうに
「ユキが張り切って作った物を持たせてくれましたからね、ご安心下さい
殿下も暫くお待ちくだされば着替えさせて参りますよ?」
そう訊ねられ
「任せます」
そう言われ瑞穂を伴いユカが退場すると中断していたパーテイーは女王の一言で再開された