とにかく社交界の面倒に巻き込まれるのを厭いボックスシートに掛けて冷たい低アルコールのカクテルを飲む阿
その膝の上で暇を持て甘し欠伸をしながらぼんやりする翔を見詰める視線に気付き
「どうかしましたか?」
もちろんその答はわかってはいたが敢えてそう聞くと
「そ、その…私達翔ちゃんとお友達になりたくて…」
そう頑張って告げると
「ボク未だ上手いこと歩けへんからこっから動く気無いで?
それにおもろい話しも出来ひんしなんも知らんからボクなんかより媛のがよー無いか?ボクとちごてメッサ可愛いし…」
そう言ってはみたが相手は納得する様子がないので溜め息を吐くと
「見てもろた方が早いか…阿、下ろしてんか?」
そう言って下ろされた翔は目の前の阿の脚に掴まり立ちしているものの膝はプルプル震えて一歩も踏み出せないでいる
「はーっ、わかったやろ?ボクはなんもでけへんのやで?わかったんなら…まぁええわ、好きにし…」
そう言われ阿に頼んでのボックスシート座らせてもらった翔の周りに腰掛けると翔を取り囲み甲斐甲斐しく翔の世話を始めた少女達を見守る事にした
そうこうしている内に着替えて髪もそれなりに整えられた瑞穂が再び会場に戻ると会場内がどよめいて同時にあちこちから溜め息が漏れていた
(さすが美月、彼女の美しさを理解しこの様な物を用意していたとは…)
そう感心しながら
「どうしました?月光、彼女は貴方の為にドレスを着て来たのですよ?もう一度あの姿の彼女と踊ってきなさい」
そう言って息子の背中を押すと再び踊りの輪に加わり踊る二人の姿を見守る女王の顔は久し振りに険がとれ穏やかな笑みを浮かべ側近くに仕える者達をホッとさせた
そしてその二人の男女を祝福をするかのように媛の奇跡は起こった
普段は声の出ない媛が会場の中央で静かに讃美歌を歌い始めたのだ
だから命もパートナーに頭を下げると媛に寄り添う様に歌い始め初めてのデュオを披露した
その奇跡の歌姫の名に恥じぬ歌声と噂の歌う人魚姫の実力を目の当たりにしたした人々はその歌声に魅了された
夜も更けユカからも未成年組…春蘭だけ女王の側に置く条件で引き続き大樹とミナはユカの同伴で参加しそれ以外はミエ、ミサ、ミチと阿が引き連れて部屋に戻り寝ることになった
皆口先では未だ居たかったと言って居るが初めての船旅の疲れが出てすぐに眠りに落ちた…命と媛以外は
命は皆が眠りに就くとアクエリアスの結界に隠り新しい踊りの稽古を始めることにした
このシリーズてはありませんが初めて評価をいただき感謝してます?
この先自己満足を目指すのを優先させる不出来な作品作りしかできませんが興味あったら読んで下さいませんか?