アクエリアスが心の奥深く潜り意識を取り戻した水の精霊の舞姫が周りをキョロキョロ見回し少しだけ考え込み鬼百合に
「 鬼百合のお舟探検してくるねっ♪ 」
そう言って船室に潜り込むと入れ替わりで観月を伴った海斗シーホースを着艦させると
「 鬼百合、みこはどこに行ったのですかっ! 全く… 相変わらず勝手な事ばかりして困った子です… 」
そう怒鳴ってから愚痴る観月に鬼百合が苦笑いしながら
「 みこなら船内を探検するって言って船室に潜り込んだ…
まぁ許してやんな、アクエリアスがアタイに用が有ったんだからよ、アクエリアスからもお前に詫びといてくれと言付かってる 」
そう言われて溜め息を吐き
「 そう言う話なら仕方ありませんね… で、彼女はなんと言ってきたのですか? 」
そう聞かれた鬼百合が
「 地の精霊ガイアの封印されているであろう場所を思い出したそうだ
ついでにゆーと救出の時に力を貸してくれるかだとよ、水臭せえ 」
と、鬼百合に言われ笑いながら
「それがアクエリアスと言う精霊なのですからね 」
そう言われて
「 ふーん、精霊にも個性が有るんだな?」
そう言われて
「 雨にだって色々有るでしょ? 大粒の雨、霧雨、雪混じりの雨、嵐を呼ぶ雨… それらの精霊が皆同じ方が逆におかしくはないですか?
もっとも… 四大精霊はその名を継ぐとその名が示す性格へと変わってゆくそうですですが…」
成る程… と、思った鬼百合が
「 たとえばみこと真琴が双子でもまったく性格が違うみたいなもんか? 」
そう聞かれて
「 おおざっぱに言ってしまえばそーゆー事ですね 」
そう言われてその気配に気付き
「 観月に謝らなきゃならねえ事がある…
おい、家出娘っ! いい加減顔を出してきちんと観月に詫びを入れな 」
そう言われて命に手を引かれて出てきたのは予想通りのユウで
「 バレバレの密航してやがったから港に放り出してやるつもりが 『 置いて行ったら死んでやるっ! 』
て、こきやがったがこいつならマジにやるだろうから仕方無しに連れて…」
「 鬼百合っ! 」
命の叫び声が鬼百合の言葉を遮りそれに気付いた鬼百合がユウを見ると目に涙を目に浮かべ泣き出す寸前だったから
「 あぁ、わりぃわりぃ… あんな成り行きだったがアタイにゃどうしようもない事があるのを厭って言うほど味わった… アタイに力を貸してくれるな?
観月も悪いが暫くユウを借りてても良いか? 」
そう聞かれて
( 貴女でも手を焼く今のユウにダメとは言えないでしょ? )
そう思いながら
「 ユウ、貴女は暫くは休暇扱いですから又必要な時には力を貸してくれますね?鬼百合も 」
そう言われて
「 はい、勿論です… 観月様 」
そうか細い声で答えるユウと
「 あぁ任しときなっ! アタイ等の事は遊軍と思ってくれりゃ良い
独自の行動とみこの為の活動、臨機応変にするからよ 」
そう言って笑っていると鼓と白狐が現れ 「 まぁそーゆーこった、この二人も預かるぞ、みこ 」
と、言われて
「 あはは、みこもこっちのお舟の方が楽しそうで良いな… 鬼百合、二人をお願いね
二人には宮廷暮らしは窮屈なんでしょ? 鬼百合とおんなしで…」
そう命に言われて
「 俺達みたいな半端者が戦士様とか持ち上げられるのはよくないですから 」
「 そう悩んでいたら姐さんが 『 アタイの船に来なよっ♪ 」 って誘っていただき巫女様の為に戦う場所と居場所を与えてくださった 」
そう嬉しそうに答える二人に
「 二人とも銛で漁出来る? 」
そう聞かれて顔を見合わせ
「はい、りん様の親父殿程じゃ有りませんが…」
そう答える二人に
「 まぁ、向こうはその道の中でも腕の立つ男だ、純粋に漁の腕比べならアタイでも敵わねえよっ♪ 」
と、笑って言うと
「 鬼百合、あれ借りて良い 」
そう言って指差したのは壁にかかった三本の銛でそれを取りに行こうとしたら
「 貸してくれるなら良い 」
そう良いながら巾着袋から霊玉を取り出し
「 力を貸して… 」
そう言うと銛に向かって飛び銛に融合すると鬼百合、鼓、白狐の三人の手に収まり
「 アクエリアス様の銛程じゃ無いけど戦いの時も力を貸してくれるよ 」
命にそう言われて
「 あぁ、有り難く使わせてもらうぜ… それに、さすがアクエリアスに鍛えられただけはある… 頼もしいし器用だから頼りになってんだぜ… なぁユウよ 」
そう言われてユウも
「 岬でも海女の皆さんも認める包丁捌きですからね、頼りにしてます 」
そう言われて
「 あっしはは身を持ち崩すまではそれで身を立ててましたから… 」
「 あっし等みたいな半端者には、しっかりしろと言って尻を叩いてくれる姐さんみたいな方達の側に置いていただいた方が良いですからね 」
笑ってそう答えるのを聞き
「すっかり纏まったと言う感じですね? で、魚はどれです?」
そう聞かれて鬼百合も笑いながら
「 既に海斗に渡してあるしあれは酒壺か? 貰って良いのか? 」
そう聞かれた観月は
「 私は酒壺を鬼百合に見せびらかしに来るようなそんな酔狂な真似をする趣味はありませんよ? 」
そうた笑って言われ、柳水にまで鼻で笑われムッとする鬼百合だが
「 まぁ… あまり用意できてなかったから有り難い 」
そう言って右手を上げる鬼百合に
「 ユウを泣かせないで下さいよ? 鬼百合
媛は大公領まで連絡役を頼みます
鬼百合は来る気無いでしょうしユウはバツ悪いから上陸出来ないでしょうから、帆風に頼んで海兵隊の前衛基地に上陸なさい
一応提督に話を通し、海斗を使いに寄越しますから」
観月にそう言われて
「 あぁ、よろしく頼むぜ…」
と言う鬼百合の返事を聞き
「みこ、帰りますよ 」
そう言われて
「 はぁ~い 」
と、間延びした返事をすると海斗の肩に掴まりシーホースの背に立ち
「 んじゃ又ねっ♪ 」
そう声を掛けるとシーホースは浮き上がり軍艦に戻っていった