闇に抗う影   作:春の雪舞い散る

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 命を中心に人々は国と言う枠に縛られずに繋がりを見せ始めた


繋がり

 命達の歌が終わり帰ろうとする命達に漁協の責任者が

 

 「不漁続きで落ち込む漁港を活気付けてくれたお礼をしたいのですが」

 

と申し出を受けた命は

 

 「この辺りは海女漁はしてないの?海女漁に出てる人のお手伝いをしたいんだけどな?」

 

 そう言われて

 

 「いいえ、この国ではその様な漁は行われずどちらかと言えば海草の養殖に力を入れてます」

 

 そう言われて

 

 「そう、じゃあ漁はできないけど泳げる浅瀬を教えて、今度みんなで泳ぎにいきたいからねっ♪」

 

 そう言われて

 

 「ここから余り遠くない所にありますが入り組んでいるため地元の者でもわかり難いですから予定を教えていただければ私の娘をこちらから案内させますが?」

 

 そう提案されユカが

 

 「私共は今のところ六日後にその予定で組んでいます」

 

 そう答えると

 

 「わかりました、私も娘にその日を開けさせますが少々の予定なら王女様が優先になるでしょうからお任せください」

 

 そう胸を叩いて言われたのでユカも

「中止はまずあり得ませんが予定がずれる場合あの者を使いに寄越します」

 

 そう言って大樹を指すと

 

 「おお、彼は一角獣の騎士様ですね?その様な残念な使者にならない事を祈り六日後の再会を祈っております」

 

 そう言って見送られて漁港を後にした

だが命が賑わせたのはどうやら漁港だけでは無かったようで命達の帰った後から漁港管理者に嬉しい知らせが有った

 

 何年か振りに大漁旗を揚げた船が帰ってきたのだ

 

 その後も何隻にかに一隻の割合で大漁旗を揚げて帰ってきたし悪くても酒代位は稼げたから大漁旗を揚げた仲間を見て

 

 (明日こそ見てろよっ!)

 

 そう思う期待の持てる漁師達が活気付く漁港の様子を見て話を聞いた一人が

 

 「歌の国の王都の漁師達は人魚姫様の訪れ以来好漁続きだと聞いたことがある

今度その恩恵をワシ等が受ける番かもしれんな?」

 

 そう言って一人頷いていた

 

 

 ドレスについて美月と正式に契約を交わし又、ファッションに関する情報交換を交わした

 

 そして命を始めとする精霊の巫女達の話になり

 

 「いかな精霊の巫女と言えども彼女達は未々幼い少女達に過ぎません

 

 まぁ、年齢に関しては私もそれほど離れているわけではありませんがそれでも公女として、又、美月の主宰者として生きてきた経験値は彼女達には無いもの

 

 それをもって彼女達を守り、導こうと思っています」

 

 そう言って一息を吐き

 

 「結局のところ後ろ楯がなければ精霊の巫女達も思うようにその力を振るえませんから共に巫女達を支えていきましょう」

 

 そう観月が言うと

 

 「勿論私もそのつもりですが私達の繋がりはそれだけでは終わらないかもしれません」

 

 そう言われて(?)と思っていると帰ってきた命達一行の瑞穂を出迎えた月光を見て成る程と思い

 

 「彼女のドレスを急ぎ用意いたしましょう」

 

 そう言ってこの事態を楽しんでいた

この二人がくっつけば最近疎遠になり勝ちだった二か国間の絆が再び固く結ばれるのだから

 

 そして結局の所父大公は言ってみれば精霊の巫女を守る騎士…武士(もののふ)の生き方を貫く彼の琴線に触れ…

 

 又、命を守りたいそう願った観月は彼女の望む以上の運命を要求してきた

 

 世界的規模から言えば小国に過ぎない歌の国のその又分家に過ぎない大公の公女である自分が世界の命運を左右する

 

 その様な存在になるなどは夢にも思ってもいなかった

 

 無論亡き母の遺志を継ぎ美月の主宰者になったのだからそれなりの影響力はある

 

 だがその影響力は世界が安定…平和であってこそのものだからこそ付き従う者達を守る為それなりの備えはしてきた

口喧しいが頼れる者が…献身的に支えてくれる者達が居たから

 

 だからこそ皆を守る為に自分も努力を重ねてきた観月

 

 命達の訪れで本当は性に合わない表舞台からようやく解放された矢先の女神の依り代と言う運命との出会い

 

 これからも命達を後ろから見守って行くのが自分の役目、そう思う観月だから女王にもそう言った

 

 勿論女王も雪華が精霊の巫女になる瞬間に立ち会いアクエリアスとの邂逅を経験し命や媛、翔達の可愛さも見ているからこそ二人を養女に迎え

 

 そして今一人嫁に迎えんとしているがこれは息子本人の努力次第だろう

 

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