闇に抗う影   作:春の雪舞い散る

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 水の精霊の舞姫を出迎えるに当たり彼女に相応しい呼び掛けとは?


お帰りなさい人魚姫

 昼は勿論非番の者達と釣りを楽しみ夜は命の歌と踊りを楽しんでもらう旅で勿論この日の訪れを心待にしていたとは大きな声では言えない事ではあるが

 

 昼を少し回る頃、上陸準備に入り媛は命…ミナの元に行き鬼百合達は海兵隊前衛基地にに顔を出すことにして別行動

 

 大公領の市民は迷っていた

 

 観月が同船しているし水の精霊のみこは大公領から本国を訪れ今日この日大公領帰ってきたのだから「お帰りなさい」の一言で良いと言う者

 

 いやいや、水の精霊の巫女は王女となって訪れたのだから「ようこそ」ではないだろうか?と…

 

 結局折衷案とでも言うべきか少なくとも水の精霊の巫女の供の精霊の巫女達や歌の女神の解放て活躍した若き英雄達は始めての訪れ

 

 だから両方だしてもおかしくないから両方出せば良いのでは?と言うことになり港に集まった市民も思い思いに声を出している

 

 海斗と共に一足先に港に下り立った命は挨拶代わりに航海の無事の感謝の気持ちを奉納する踊り、ついでの大漁祈願…本命の水の精霊への奉納の踊りを舞い

 

 その間に上陸が済み大公亭に向かう支度が出来笑顔で頭を下げると馬車に乗り込む命だった

 

 そんな命の乗る馬車が見えなくなると我に返った市民が歓声を上げた

 

 言葉では綺麗事ならいくらでも言えるけれど乗組員達への感謝の気持ちが込められた踊り

 

 又、人魚媛は漁師と親しいと言う噂通りに奉納された大漁祈願の踊り

 

 そしてこれ以上に無い自己紹介の水の精霊への奉納の踊りを舞いせめて声だけでもの期待を遥かに上回る踊りを見せてくれた

 

 そしてその恩恵を受けるのはやはり漁師達で今この瞬間から漁は更に上向きになっていく

 

 そのまま謁見の間に通された命は

 

 「その節はまともなお礼も言えずに大変失礼を致しました…大公様…」

 

 その命の挨拶を受け

 

 「希望通りに兄夫婦の養子となったお前は甥達同様に可愛い姪、遠慮せずゆっくりしなさい」

 

 

 父の言葉を聞いた如月がこっそり

 

 「十四夜夜十六夜も可愛いのか?」

 

 と、呟くの聞き咳払いをして

 

 「睦月兄さんもみこに何か一言はありませんか?」

 

 そう言われて

 

 「私達はみこちゃんの事を可愛い妹と思ってるし慕っている者も少なくない、だからいつでも帰っておいで、皆待っているからね…」

 

 十四夜のその言葉を聞いた観月が大袈裟な溜め息を吐き

「今来たばかりのみこに早速別れの挨拶をしてどうするのですか睦月兄さん?」

 

 そう観月が笑って言うと如月も吹き出して笑い

 

 「いや、そんなつもりはじゃ無かったのだけど…」

 

 そう言って命を見るとその小さな両肩が震え

 

 「みこにとってこの地は特別な場所…

 

 記憶と居場所の無いみこに居場所をくれた観月お姉さんと美月や公女宮の皆さん

 

 みこ達に安らぎくれた大公様と妹と言ってくれるむーにーちゃまときーにいちゃまが住むこの地は大切な場所

 

 ここに来るまでの事は思い出すなって言われてるみこにとって生まれ変わって新しく生き直す機会が与えられた…生まれ変わった場所…

 

 だから皆様がいらっしゃるこの地…皆様への挨拶はただいま…って言ってはいけませんか?

 

 

 

 

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