屋上で長い時間ぼんやりと遠くを見ていた。何するわけでも考え事もなくぼんやりと…
「…………」
「ちょっといいかなぁ?」
突然背後から声がして驚き彩菜は振り向くと一人の外国人がいた。体格はしっかりしていて黒い服を着ている。髪は後ろに束ねていた。
「そんなに驚く事ないだろう」
彼は肩をすくめて言った。外国人の割には日本語が上手だなと思った。
「ごめんなさい、突然声かけられたからちょっと驚いて…」
「そいつは済まない」
そう言って彼は済まなそうに言った
「所で人探しをしているんだが…」
「人探し?」
人探しなんて私に言われても困ると思っていたけどそれを見透かされたように続けて言った
「大丈夫だ、君なら分かるはずだ」
そう彼は自信満々に言った。何を聞くのかなと思っていた
「今日のお昼特別メニューだったの知っているか?」
それを聞いてあぁあのメニューかと思い
「知っているわよ」
「実はそれを作ったのは俺なんだ」
「そうですか」
別に大して驚かなかった。だって食べなかったから美味しとも不味いとも分からない。一際何かの感情もなかった。
「で問題なのが俺の作った特別メニューを一人だけ一つも食わないグルメなやつがいてな」
私はドキッとした。だって食べなかったのは私だから
「そいつの所に言って意見を聞きたいと思ってなそいつは中学生のやつなんだが知らないか?」
こう聞かれたら普通答えるわけがない。それに面倒ごとになるのはごめんだ
「知らないわね、私の事疑っているの?」
だからシラを切る事にした
「疑ってはいないよ、気を悪くしたならすまない」
と言うと真剣に謝る彼、本当は私なんだけどね…
「別にいいわよ、ここには私以外にも入院している中学生がいるわ多分その人かもね」
ついでに嘘もついた、これで私が疑われる事もない
と言うよりも誰が食べなかったのんて調べる術がないけどね…
今はプライバシー保護とか言う時代だから看護師さんでも答えない大人は自分に面倒な事に巻き込まれたくない生き物だから
「そうか、情報ありがとう」
そう言うと向きを変え歩き始めたけどすぐに振り返り言う
「あぁ、最後に一つだけ。これは余計なお世話かもしれないが」
何なのかしら余計なお世話なら早く言って帰って欲しいなと考えていた……
その言葉を聞くまでは……
「復讐なんてやめた方がいい、君には似合わない」
私は頭が真っ白になりそして反射的に言った
「ちょっと!!」
「じゃあな」
そう言うと彼はさっさと歩いてしまった。あの目はまるで私を見透かしたような目で怖かった。
「なんで…」
私は立ち尽くすしかなかった…
冷や汗が止まらなかった…
どうして分かったんだろう…
いつどこで何で…
考えても頭がぐるぐる回るだけで答えは出なかった…
「