ここからライバックらしさを出していけたらと思います
書くペースはゆっくり書き上げますのでお願いします。
「やっと来れた…」
ようやく学校に通えるようになった。
本当はもうすぐに退院出来たのにあの男…ライバックが裏で手を回したのか安静の為とかで入院が伸びた
ライバックにこの事を追求したらはぐらかされてこう言い返された
「あなた何かしたんじゃないの?」
私はジーと彼を見て言った。ライバックはいつも通りにケロリと答えた
「俺がか?出来るわけないだろ?俺はコックで医者じゃないんだぜ」
私はジーと見続けて更に追求してやった
「確か医院長とは知り合いよね」
ライバックはまたケロリと答えた
「そうだが、別に強く言える立場じゃないぞ。普通に考えて見ろ医院長とコックとじゃ雲泥の差だぞ」
よくそんな事が言えると思った。彼の思考回路はどうなってるのかしら?
「でもその医院長にお願いしたわよね手荒に…」
恨めしそうに睨んでもライバックはまたまたケロリと言い返した
「そうカリカリするな」
そう言われてもカリカリもしたくなる。ライバックのおかげで復讐の機会が伸びたのだから
彼はうんざりした感じで答えた。私の追求に少しはこたえたみたい
「別に良いじゃないか!入院が伸びたって、俺の料理を食べられる期間が伸びた!良い事づくめじゃないか」
別に私は彼の料理をそこまで愛してないのに…私には目標がある!
「私は早く復讐をして」
そう心の旨を伝えようという半ばで彼の言葉で遮られた
「なあ、彩菜。焦っては仕損じるという言葉がこの国にはあるだろう」
確かにあるけど別に焦ってはいない。
準備は万全、あとは退院だけなのに…
そう思うと彼に対して恨めしい気持ちが湧いてきたけど
「だから、気長に待てばいいさ、相手と学校は逃げたりしない」
こう言われたらもうこれ以上言ったて切りがないと諦めた時彼は続けざまに言った
「で、俺の作ったグラタンどうだ?豆腐入りのヘルシー料理だ、ダイエットにはもってこいだ」
馴染みのあるその言葉にうんざりしながら答えた
「別に私はダイエットをするつもりはないわ」
ライバックが私の事をジーーと見ている。感想を求めている。こんな時は早く言うに限る
「美味しかったわよ」
「具体的どこがだ?」
うっとおしかったけど答えないとずっと質問攻めと居座りされるので仕方なく答えた
「豆腐とソースの相性に豆腐の柔らかさがいい感じで食べやすい」
「ありがとう彩菜、今日も頑張った甲斐があったよ。彩菜の言葉でおじさん元気になるな」
なんか久しぶりの心地がした。彼と一緒にいるとそんな事がしばしば出くわす。特に食事をして彼と会話をする時だ
「おい彩菜」
この声に意識が過去から現在に戻る
「久しぶりだなおい」
「事故ってマジなわけ、どーでもいいけど」
いつもと変わらない会話
スタスタ スタスタ
校内 教室
キーンコーンカーンコーン
カラッ
机が…
クスクス クスクス
「事故ってマジ?」
「大した事ないんだって」
「なにそれ、つまんね死ねばよかったのに」
この中に私の背中を押した奴がいる。
私は復讐する!!!全員を狩るまで終わらない!!!
まずは瀬尾優斗
校内一の軟派男でイケメンなのは自他共に認めるところ
その実際は卑劣で外道
女の敵
ボロが出るなら女性関係…優斗が手を出している女子は6人でその中で面白い子が
池田沙知
美人で明るく憧れの的
不良だ通っている越智一真も例外ではない
交際を迫ったがはっきりと断れずにいる
だから優斗も沙知に関しては慎重だ
連絡は最小限でデートは毎週の金曜放課後で家に帰り着替えてから学区外で待ち合わせ
あの様子ならこっそりデートで間違いないだろう
いつもと同じカラオケ店に…
ホームルームが終わった。相変わらずのいじめや嫌がらせは一日中行われていた。
変わった事なんて何も…
森谷直人に夏目麻衣に古賀美里が欠席していた事を思い出した。
その事思い出したら震えが止まらなくなった…
とにかくカラオケ店に行こうとした時
プルルルル プルルルル
電話だ、早速出ると彼が出た
「よう彩菜久しぶりの学校はどうだ?」
この質問に私は胸にあるありのままを伝えた
「えぇ、最高に気分が悪いわ。吐き気がしそう」
正直な感想はこれだ
「だろうな、あんなゴキブリども達がたくさんいるんだもんな。俺なら3分も持たないな」
と言う。ライバックなら何日でも入られると思うけどね…
「特に机なんか下手くそなアートだな、書いたやつは机を弁償しなきゃダメだ」
「全くそうだわね」
所でなんでライバックが机の事を知っているのか?
実はワケがある。
遡ること出会って2日後に突然言われた
「悪いがお前の教室の様子見させてもらえないかな」
そう言う彼に私は特に何かを感じる事なく答えた
「別にいいわよ…でもなんで見たいの?」
でもどうして見たいかは気になった
「いやーお前の教室にいるゴキブリどもの生態を知りたくなってな」
その言葉は的を射た表現で思わずクスリと笑いながら答えた
「そうなんだ、もっとも見られればだけどね。部外者は入れないわよ」
今の学校は中が腐敗しているクセに外部の介入を極度に断るさながら政治や会社や家庭を連想させる
「安心しろ大丈夫だ。それにお前が登校する事なっても邪魔はしない」
そうライバックは自信を持って言うから聞いてみた
「見られる方法があるの?」
「あるのさ、こいつを使えばな」
するとライバックは双眼鏡を出してきたが…
なんか私が見てきた双眼鏡とは違う…
「こいつは超ハイテクな双眼鏡でな暗視や録画や視界が悪くても見られる優れものだ」
「他にもコンパスなど多機能で俺がいつも愛用している」
ここまでの説明で確信した普通の双眼鏡とは違うと…
「これ私が知っている双眼鏡とは違うけど?」
私は思わず聞いた。そして彼は説明した。
「そりぁあそうだ、これは秘密裏に作られた物だからな」
彼のありえない説明に驚きを隠せず聞いた
「秘密裏!どういう事!」
「表に出ちゃまずい物さ。だから表舞台に決して出る事なく裏のみ流通している代物なのさ」
「こいつでお前の教室とゴキブリどもを観察してやるのさ」
なんでこんな物を彼が持っているのか?
分からない?
現在
今私は例のカラオケ店の前にいる
そして…
「よう、待たせたな」
ライバックも来た
「全然よ、そもそもあなたには連絡してないから待つつもりなんて無かったけどね」
ライバックには連絡しなかった。
彼が来たら何するかわかったもんじゃない。
だからいつ私がカラオケ店の前にいるなんて分かるはずもないのに…
「つれないなー、どうしておじさんをカラオケ誘ってくれないんだ。寂しいぞ」
相変わらずのふてぶてしい態度
「カラオケ行くと誘ってくれたならおごってやるのに」
私は嫌味も込めて答えた
「それじゃ、今おごってくれる?」
ライバックはハァーと肩を落としてから言った
「お前はなかなかちゃっかりしているな」
皮肉には皮肉で返す。彼から学んだ事だ
「これで機嫌を直してあげるって言っているのよ?安いもんでしょ?」
それを聞いて彼は納得して言った
「確かにな、デート前の女子を怒らせたら大変だからなー」
デートのつもりなんてこれっぽっちもないのに
私の考えている事知っているクセに冗談を言う
「それより奴はここで間違いないな」
「…間違いないわ」
「それにしても池田沙知を含めて6人の女と遊ぶなんて許せないな」
「そこまで知っているだね?」
相変わらず情報をもう掴んでいた
「言わなかったか?俺にはつてがあるし偵察もしている。こんな事お茶の子さいさいだ」
なんでここまで知っているのか疑問だった…ライバックには謎が多すぎるそれに…
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
「悪いが後で連れが来るんだ」
やり方が私が言うのも何だがとても強引でなりよりも常軌を逸している。
いや逸している所では済まされないレベル
次元が違う…
2日前 中学校 校舎裏
私は校舎裏に野村藍を呼んだ。
ある交渉をする為に…
「藤沢さんお話しって何?」
彼女は怯えながら聞いていた
「それにこの人は?」
私は考えた知り合いでもない普通のようで普通じゃないただのコックです。
なんて言えない…
取り敢えず当たり障りのない言い方をする事にした
「この人は私の知り合い」
ライバックは特に文句を言う事もなかった
「よろしく頼むよ」
そう言って握手を求めた
「よろしくお願いします」
早速私は本題に入った
「野村さん私がいなくなったらいじめはどうなると思う?」
彼女は怯えながらゆっくり答えた
「え…それは…その…なくなるんじゃないの?」
「不正解、標的を変えるだけよ。野村さんあなたにね」
彼女は目を見開いて答えた
「どうして!」
「野村さんいつも一人でしょう?そういう子は狙われると思うんだよね」
彼女はビクビクとさらに怯えた。
私はさらに言葉を続けた…
「そんなの嫌でしょ?だから手伝って欲しいの」
そしてトドメを刺す
「協力してくれるよね?」
すんなり協力してくれると思っていたが…
「でも…私は…そのー……」
まだ迷っている…
そういう所がいじめられる要因になるのに…
私はイライラした
何とか協力して貰わないと…
さらに脅そうかと思った時
何も話さなかったライバックが突然口を開けた
「ちょっといいかいお嬢ちゃん」
彼女は少し安心した感じで返事をした。
私よりもマシだと思ったのかしら?
「はい」
「何度も言うがそんな大した仕事じゃないだ」
ライバックが援護してくれた。
本当は連れてくるつもりはなかったけど…
こっそり病院から出て復讐の準備していた事を院内に言いふらしてやると言われたら断る選択肢はない…
仕方なくしぶしぶ連れてきたけど、連れてきた甲斐があった
「でも…」
まだ彼女は悩んでいた。
私のイライラも頂点まで行きそうだったけど
この後イライラを通り越して怒りへと変わった
「それに手伝ってくれるだけで君は彩菜に罪滅ぼしになる」
彼の突然の発言に私は驚いた
「また勝手な事を言わないで!!!」
ライバックはふてぶてしく答えた
「いいだろう?別にこの子は大人しくいい子だ。お前には危害を加えてないだろう?」
この言葉に私の中の憎しみが爆発して吐き捨てるように言ってやった!
「こいつは私を見捨てた!見捨てた奴も同罪よ!」
憎しみをおもっきり込めて睨みつけてやった!
彼は珍しく真剣な表情で答えた
「いや、同罪じゃないな。この子がかわいそうだろ。それにお前は敵を見誤っている。戦いをするにあたって本質を見極める事は重要な事だぞ彩菜」
私はその言葉にヒートアップした。
「私に説教しないで!!!ライバック!!!」
その言葉を言ってやっても彼はビクともしない
「そのー…断ったら…どうなりますか?」
どうゆう訳か彼女はそんな事言ってきた
今そんな状況じゃないのに
「断ったらか…」
ライバックは考え込むように悩みそして
「そうだなー、まず参考にこれを見て欲しい」
そう言っておもむろにポケットに入れてあったスマホを出し動画を見せてくれた
そこには森谷直人に夏目麻衣に古賀美里が写っていた。
ただ映っているなら問題はないが…
顔色は悪く
3人とも椅子に座らされ縛られている
そしてライバックは立って彼らに近づき聞いた
「ここにお前たちを招いたのは他でもない聞きたい事があってな」
彼らは黙っていた
その事にライバックは首を傾げた
「ん?俺の言葉分かるか?理解しているだろう?」
「お前達は先生から色々教わってお勉強ばかりで無駄に賢いんだろ?」
「まあ、それしか能がないから仕方ないか」
ライバックは皮肉を込めて続けて話すが3人は話す気配もなく黙ってライバックを見ていた…というより睨んでいた
さすがに皮肉が効いたみたい
「俺が教わったのはなぁ、お前らみたいな害虫の口の割らせ方だよ」
そう言うと三人はクスクスと笑い始めたそして夏目麻衣から森谷直人、古賀美里の順に話し始めた
「あなたどこの誰かは知らないけどねそんな映画みたいな事言ってカッコつけない方がいいわよ」
「いいですかここは日本ですよ、こんな事は無駄です。警察が今にあなたを捕まえます。今自首すれば罪は軽くなるます」
「警察は優秀だからね。あんたみたいなのは刑務所行きよ。それが嫌なら早い事逃げる事ね」
さらに夏目麻衣が言う
「こんな事して面白い人ね」
3人してまたクスクスと笑い始めた
人を見下した目だ、おそらく人質として使われるなら私達は傷つけられない。
いくら悪口言っても大丈夫だ
と考えて、怒らせて冷静さを奪おうとしている。
さらにこんな事しても無駄だとか自首なり逃げるなりした方が得だと伝えてこの状況から脱出を試みようとしている
さすが勉強しているだけの事はあると感心した
ライバックもその笑いを聞いてつられて笑いながら言った
「面白いかぁ?あぁ面白いよなぁ」
即興にしてはよく練られた脱出計画…でも…
3人の脱出計画はライバックによって無情にも簡単に終焉を迎える
「その気持ち、よく分かる」
笑いながらそう言った後ライバックは隠していたナイフを素早く取り出し森谷の手の甲に思っ切り突き刺した
「ぎぁぁあああーーーーー!!!!!!」
二人はこの事態に驚きただ怯えるしかなくガクガク震え始めた
森谷に関しては悲鳴をあげ続けていた
「あぁーー、ダメだ鈍っている」
ライバックはあっさりと答えた
「そいつかわいそうな事した。好きだったけどなぁー
」
そして真剣な表情で言った
「それじゃ教えてもらおうか」
その後思い出したかのように言った
「あ!そうだった、ちゃんと明確に言わないとな」
「藤沢彩菜についてといじめの詳細を話してもらおう」
それを聞いて夏目は苛立ちながら
「あんたふざけたことしてるじぁ」
全てを言い終わる前に夏目の口を手で塞ぎナイフでももを突き刺しそしてえぐった
「んぅんーー!!!んぅぅんーーーー!!!んぅぅんーーーー!!!」
夏目が苦しみながら悲鳴をあげるなかライバックは低くドスのきいた声で話した
「質問に答えろ」
その声を聞いた途端に古賀美里は首を下に傾げて動かなくなった
気絶したみたい
ライバックはどここに置いてあったバケツを持ってきて中に入っていた水を古賀にぶちまけた
古賀はびしょぬれになりもうろうと意識を取り戻した。
「ほら起きろ、ほらほら」
その後ライバックが頬をペッチペッチと叩いてはっきり意識を取り戻しまたガクガクと震えだした
「ハァー…人が真剣に大事な話しをしているのに誰がおねんねしていいって言ったんだ?」
「やっぱり高学歴ってのはヒネクレ者が多いのかな?」
古賀は全力で首を横に振って意識を伝えた。もう喋る気力が湧かないみたい
「眠たいなら仕方ない…」
そう言うと夏目に刺していたナイフを取り出した
夏目も痛さに悲鳴を上げた
その声に森谷は恐怖で引きった
古賀は大粒の涙をポロポロ流し表情は恐怖で引きって体は震えていた。
そして
「 話します!!!話します!!!話します!!!話します!!!」
と壊れたように答え続けた
「おいおい、これじゃ会話にならないじゃないか」
そう言うとナイフを向けると
「ヒィ!!!いやー!!!」
と言いまた気絶しかけたが
今度は素早くナイフを首筋に付けて
「眠気覚ましが必要か?」
とライバックが低く言い古賀はかろうじて意識を手放さなかったが…
心が折られてしまい
涙を流して目は虚ろに光がなく首を振った。そして酷く震えながら答えた
「い…いえ…ちゃ…ん…と……は…なし……ます…」
「そうか、俺の言葉を理解してくれて嬉しいよ」
ライバックは満面の笑み
対照的に3人は絶望にうちひがれていた
現在
野村藍は歯をガチガチ体はガクガク目に見えるように震えていた
私は頬に伝わる何かを感じた。涙じゃなかった…汗だ…
「おい、彩菜。どうしたんだ?そんなびしょぬれになって?瞬間移動でもして水浴びしてきたのか?」
ライバックに言われて気付いた…
冷や汗が止まらない…
私の服はライバックに言われた通りに全身びしょぬれに…
散々野村の事嫌っていたけど今は野村さんの気持ちはよく分かるし同情もする
恐怖が私を支配した
「断るとこうな具合で彩菜に罪滅ぼししないといけないなー」
やり方が尋常じゃない…
「俺は優しいからなーどっちがいいか選ばせてやる」
そう言うとスマホを持ち出し言った
「こっちの動画の方が良いか?」
野村は怯えながら強く首を横に振った
「こっちの手紙の方が良いか?」
ライバックは今度は胸にしまっていた封筒を取り出した
野村は縦に強く首を振った
「分かった、それじゃ頼むよ」
彼はニコリと笑った
現在 カラオケ店
「いらっしゃいませ」
「あの友達と待ち合わせで」
「ではこちらに」
「失礼します」
カラオケ店内
「彩菜歌わないのか?」
私はうんざりした…
歌いにここに来たんじゃないのに…
野村が来たから私は無視した
「優斗たちの部屋はここね」
野村はコクと頷いた
「しかし、最近のカラオケはすごいなー、点数やら動画まである。驚いたなー」
「おじさんもなんか歌おっかな」
相変わらずライバックは最新のカラオケ機に夢中である。
しかも曲を入れてしまっている
騒音が出る前に終わらせようと急いで話を続けた
「野村さん池田沙知の自転車見たよね?」
「その前のカゴに放り込んだらそのまま帰っていいわよ」
「そんな事でいいの?」
驚くように聞いて私は満面の笑みで答えた
「そんな事じゃないよ…ありがとう野村さん」
彼女は部屋を後にした
「ねぇ、ライバック?」
「なんだ?」
ライバックは歌う途中に聞かれて不機嫌そうに言った
歌う好きなのかしら?
「私の計画が甘いという割には今の所は何もしないわよね」
皮肉を込めて言ったが内心はビクビクだ
なんせあれだけの事をした人物だ。
何かやらかすに違いない私は探りも込めて聞いた
「まあな」
私は安心した。
その後の言葉さえ聞かなければ…
「今はな…」
思考が一時ショートしてしまった…
カラオケ店内
沙知「あー喉かわいた!先輩も何か飲みますか?」
優斗「いや僕はいいよ」
優斗(次から次へ注文してんじゃねーよくそ女!!)
優斗(まぁいいもう少しのガマンだ)
優斗(女なんてチョロイもんだ)
ガタッ
一真「……」
優斗「ちっ違うんだこれは」
一真「優斗よォちっとツラ貸せや」
カラオケ店内
彩菜「そろそろね」
今頃一真が優斗を外に連れ出す頃だろう
彩菜「ライバック行くわよ」
ライバックはあいかわずに歌ってばかりしかも採点機能などいろんな機能を試している
今は採点機能を使っている
「待ってくれ、あと少ししたら終わる」
また不機嫌そうに答えた
私達が何しに来たのか分かっているのか…
「そろそろ外でいい見世物があるから早く」
私は急かすように言ったけど…
「それよりもこっちの採点が」
業を煮やした私は強く迫った
「今度また来ればいいでしょう!」
「だが一人で来るのはちょっとなぁー」
今更かと別の意味で驚いた
「別にあなたなら堂々と来れるでしょう」
「俺はこう見えて人の目を気にするタチなんだ」
よく言うよと心底呆れた
このままダダこねて絶好の景色を見逃すのはもったいないから私は仕方なく苦渋の決断をした
「私が今度ついてあげるから早く!」
「分かったよ!せっかくの採点がもったいない。泣きたくなるよ」
ようやく渋々従ってくれた
泣きたいのは私の方だ
これでまた彼に付き合わされるハメになった
しかもこうゆう約束は彼は忘れる事なく律儀に実行させようとする
私達は部屋を後にして早速現場へ向かった
今頃どうなっているか考えただけでもゾクゾクした
それと同時に少し…ほんの少しだけチクっと胸に痛みがした
カラオケ店外
ドカッ ゴッ ドゴッ
優斗「ゆる…して…」
沙知「越智先輩もうやめて下さい!」
沙知「私達は真剣に」
一真「あのなぁ池田コイツお前以外にも五人女いんだよ」
沙知「ウソ…ですよね?」
優斗「い…いる…よ」
沙知「信じられない!今日の事学校で言いますから!!」
一真「いいか優斗テメーは今日見ず知らずの不良に絡まれたんだ」
一真「俺にやられたなんて言ってみろどうなるか」
スタスタ
優斗「うっ……うわああああ…!!」
優斗は鏡を見て大声で泣き叫んだ
ライバックは黙って見ていた
私はとてもスカッとした気分になった
あんなに苦しんでいい気味だわ!!!
そう思ったらまたチクっと胸に痛みが…どうして痛みが…ふっと考えていたが
そうこうしている内に
ライバックは突然優斗の方へ歩き出した
「ライバック!」
私が言っても返事もしないし止まることもなく優斗の方へ歩いた
そして
「よう、色男いい顔してるな」
優斗の前に現れた
「お前は誰だ?も・もしかして僕の事助けに来たの?」
ライバックは笑って答えた
「助ける?誰がお前なんかのゲス野郎を助けるんだ?」
「じゃあ、何しに来たんだ!!!」
「決まっているだろう、お前を痛めつけに来たのさ」
「ライバック!!!勝手な事しないで!!!」
私は急いで彼の元へそして計画を狂わせた怒りをぶつけた
「彩菜!!!お前の仕業か!!!」
優斗は怒り私を睨みつけた
もう計画は破綻したと思ったけどライバックは続けて言った
「それとついでだが、お前にやってもらいたいことがある」
今更こんな状況なのに何をやらせるのかと思った
「あの一真とか言うクソ野郎の言っていたことだが、あれは取り消しだ。あいつにやられたと言え更に俺たちの事は内緒だ」
ライバックは堂々と言ってやったでも、優斗は怒りと憎しみを込めて睨みこう吐き捨てた
「誰がテメェなんかの言う事聞くもんか!!!」
ライバックはうんざり顔で言った
「口のきき方がなってないなー」
この言葉に優斗は切れた
「ぶっ潰してやる!!!」
勢い良く走り突っ込んでくる優斗
私はどうせばいいのか分からず狼狽えた。
計画を知られた!しかも
相手は中学生と言えど男性だ!そう簡単には勝てない!
私じゃまず勝ち目はない!
ライバックは男性だし体格もいいけど所詮はコック!!話にならない!
どうこの局面を乗り切れるのか必死だった!
でもライバックは何事も無かったような素振りで言った
「強い言葉を使わない方がいい、弱く見えるぞ」
優斗は拳を大きく振りかぶりライバックに殴りかかろうとする
私はもうダメかと本当にそう思った…が
ライバックは簡単にいなして足払いも入れた。
すると優斗は勢い良く転がり車の車体にぶつかった
「ヤロー!!!」
また優斗は立ち上がりライバックにめがけて突っ込むが
その勢いを利用して優斗の服をつかみ投げ飛ばした。
投げ飛ばされた優斗は車の窓にあたりガラスが割れ優斗の頭から血が流れた
優斗はそんな事気にする事なく怒りに任せてパンチを打ちまくるが
ライバックが全て手刀で弾いてそしてパンチの隙を的確に見抜いて手刀を首や腹や顔面に叩き込んだ
「ぐっへ!…ぐっへぐわ!…ぐわぐっへ!…」
優斗はよろめきうずくまった
「どうした?そんなひよこパンチで俺を倒せるとでも思ったのか?」
ライバックが挑発すると優斗は怒りを込めてパンチするが
それ動きを見切りそのまま投げ技で投げつけた
再び優斗が立ち上がるが
ライバックが素早く優斗の脇に周りそして足で優斗のももの関節を踏みつけるように蹴りつけた
ゴッキ!!!と鳴り優斗の足がありえない方向に曲がった
「ああぁぁーーーー!!!足がぁーー!!!」
悲鳴をあげてのたうちまわる優斗にライバックは困りながら優しく話しかけた
「すまない、つい足を折ってしまったようだ」
「お詫びにほねつぎをしてやるよ、経験はないけどな」
そう言うと折れた足をつかみそのまま精一杯力を込めてネジ曲げてまたボッキボッキと鳴り
優斗は悲鳴をあげ続けた
「ああああああああああーーーーーーーー!!!!!!」
「ダメだ、上手くいかない。俺はほねつぎには向いてないようだ。折るのだったらたくさん経験しているんだがなー」
あっけらかんに話して聞いた
「どうだ、聞く気になったか?」
「誰が聞くか!!!」
優斗は怒りライバックを睨み付けた
「ほねつぎまでやってやったのにまで言うのか?強情な奴め」
「ハァー彩菜こんな場合はどうする」
突然ため息ついて
ライバックは問いかけるように私に聞いた
「え?」
突然の質問に驚きうろたえてしまった。私は思いついた事をそのまま言った
「脅して言う事聞かせる?」
私は突然の質問に頭をひねらせてそして模範解答を言ったけど…
「残念だが不正解だ、それじゃ相手は心を開いて聞いてくれない」
突然聞かれてマシな答えを出したのに不正解だなんて、じゃ私以上のいい回答があるのかしらと思った
「正解はな誠心誠意込めて想いを伝える事だ」
なんだ普通の回答か…
しかも今じゃそんな生ぬるい事じゃ相手は聞く耳も持つわけもないと呆れたが…
そう言うと優斗の顔を殴りつけた
私は驚いたあれだけ痛めつけられたのに躊躇なく殴った
「これでもかと言うくらいに心を込めて想いを伝える!」
さらに殴りそして殴り続けた
「そうすればこんなクズでも想いが伝わる!」
殴り続ける彼に私は目を背けた…
とてもじゃないけどまともに見る事が出来なかった…
「ゆ…許して…下さい」
顔はさっきよりも膨れ上がり顔の原型をとどめていない
「何だ?まだ足りないのか?もっと心を込めないとダメか…」
その言葉に優斗は大泣きしながらすがるように言った
「分かりました!!!わかりました!!!だから許して下さい!!!」
ライバックは満足気に頷いた
「よしわかった、想いが伝わってよかったよ」
私は恐る恐る聞いた
「脅すのは不正解じゃなかったの?」
彼はさらりと答えた
「脅しじゃない、誠心誠意込めた対応だ」
それを聞いて反論する気も起きずにそのまま受け入れた
「そう…」
「それじゃそろそろ行くとするか」
そう言うと優斗の方へ歩き顔面を殴り気絶させた
そして私達はその場を後にした
「いやースッキリしたよ、カラオケ後の運動も良いもんだな」
彼は何事も無かったかのように振舞っていた
「そうかもね…」
「何だ元気ないな、どうかしたか?」
ライバックは私の元気のなさに心配してくれた
「何でもない…」
「私もう家に帰るから」
「そうか、俺も帰って色々レシピを考案しないとな」
「それじゃな」
このあと仕事に取り組むなんて仕事熱心だなってのほほんとそう思った
彩菜の家
「ハァー…疲れた…」
本当なら今頃大笑いしてスッキリするはずだったけど…
まさかライバックがあそこまでやるなんて…
私以上の事を彼はやった
あんなの見たら私の計画は甘いと言われるのも頷ける
「どうして疲れたんだろう?」
本来ならより苦しめているんだから喜んで良いのに…
なんか胸の奥が痛むような感じがする…
何でだろう…
この時の私は理由が分からなかった