おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中) 作:ふくちか
第二十五話「冥界に行く事になった修羅」
さて、俺達学生は現在は所謂夏休みと呼ばれる長期休暇となっている……その中でも働いている全国の父さん方には敬服の思いだ。
そんな明くる日の早朝、俺は何をしているのかと言うと――――
「1997………1998…………………2000…………………」
近所の河原にて、片手で逆立ちしながらの腕立て伏せを行っていた。
まぁそれだけだと味気がないから、俺に掛かる重力を更に倍加、加えて加重岩の術も併用している。
一般人がやれば真面に動けなくはなるだろうが、これぐらいでもしなければ特訓とは言えんからな。
さて、朝食の時間と他の修行も考慮すると、あと二百といったところか……少しペースを上げよう。
腕立て伏せを行った後は、軽く隣町まで走り込み(勿論重力込みで)、その後は仙術の基本である自然と一体になる訓練(柱間から奪った時は輪廻眼の力だったからな)、術の精度が落ちてないかの確認――――これらを終えて、ようやく俺は帰路に着く。
「ただいま」
「お帰りイッセー」
食器を洗っている母さんにそう声をかけてお俺は食卓に着く。
「イッセー君、今朝から何処へ行っていましたの?」
「……さぁな」
姫島の質問を軽く流しながら、味噌汁を啜る………うん、美味い。
この味付けは……
「今日の当番はリアスか」
「…良く分かったわね」
「少し塩気が強めだからな」
まぁ、美味いから文句はないんだが。
「ご馳走様~」
と、ここでイズナが先に朝食を食べ終えていた。
制服に着替えているところを見るに、恐らくは部活か。
「イズナ、ちゃんと熱中症対策はしていくんだぞ?」
最近は酷暑だからな。
改築されたこの家の冷房なら問題はないが……外だとそうもいくまい。
「もう、イズナ子供じゃないよぉ……でもありがとっ、お兄ちゃん!」
あぁ、今日も我が妹は天使だ……!
元気よく食卓を後にしたイズナの背中を見送りながら、白米を掻き込んだ。
あぁ、言い忘れていた。
「お前ら、勝手に俺の部屋で眠るな」
「「「え、駄目!?」」」
駄目に決まってるだろう。
しかも何故裸なんだ。俺でなければ貴様ら今頃貞操を失ってたぞ。
もう少し女は慎みを持ってもらわないとな。
ーーーー
そして食後、オカルト研究部の部員全員とミナトが我が家に集まっていた。
「冥界に?」
「えぇ。夏になると毎年帰省してるのよ」
何でも眷属全員で行かなければならないんだとか。
俺には関係がないなと思い立ち去ろうとすると、リアスから声が掛けられた。
「あぁ、そうそう。イッセーも付いて来て欲しいの」
「断る」
「少しは間を空けてちょうだい!……実は、お父様とお母様が貴方を連れてくるようにと言われてて…」
「ちっ」
「何で舌打ち!?」
当たり前だ。
何故婿養子みたいな真似事をせねばならんのだ。
「……はぁ、分かった」
そう言って立ち上がると、俺は部屋の扉を開けた。
「イッセー?何処に行くの?」
「…ゴキブリ退治だ」
木場side
「ゴキブリ退治だ」
そう言ってイッセー君は部屋を出て行った。
ドアを閉めたのと同時に、僕は玄関先に見知った気配を感じた。
皆ハッとしてるから、恐らく気づいたんだろうね。
そして――――この後の展開も読めた。
「よぉイッセ……って、お前!いきなり何すんd……って何なんだよその技ぁ!?ちょ、待て待て待て待て!!何でもするから待ってk」
「煩いゴキブリだな。汚物は消毒に限る」
「ちょっとは躊躇ってもんを――――――ギャアアアアアアアア!!!!!!」
悲鳴の後の沈黙を受けて、僕たちは全員無言で合掌した。
さようなら、アザゼル先生。
………と、まぁ何やかんやで生きていた先生(イッセー君は舌打ちしてた)も一緒に冥界に行く事になり、この場は一旦お開きとなった。
柱間ァ…!から奪った云々は私の独断です。
演出はありませんでしたがチャクラを吸収していた以上、餓鬼道の能力かなぁと思ったので