おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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最近腰が痛いどぇす


第二十六話「電車で冥界に向かう時代」

 

 

さて――――俺達は今、電車で冥界に向かっている。

 

 

流石に自分が慣れていた駅にこんな広大なホームや電車があるとは思わなかった(KONAMI感)

まぁ外の景色は変な色が広がっているが。

 

「どのくらいで到着するんですか?」

「大体一時間程度ですわ。この電車は次元の壁を正式な方法で潜り抜けて冥界に向かいますの」

「へぇ……凄いですね」

 

ミナトは感心した様子だ。

 

「何だ。小学生の時に冥界に向かう際に壊した壁はそれか」

『!?』

 

何を驚く?

――――あぁ、

 

 

「心配せずとも、逮捕される前に逃げるさ」

「いや、そうじゃないんだけど……」

 

ではなんだと言うんだ。

まぁ良いか。

 

俺は腕を組んで眼を瞑る―――特にする事もないから、眠りにつこうとしたら、隣に姫島が腰掛けてきた。

 

「うふふ、イッセー君。もし宜しければ膝をお貸ししましょうか?」

 

 

…………………………

 

 

「朱乃!そんな真似、主の私の前で――――」

「なら、遠慮なく借りるぞ」

 

俺はリアスの言葉を遮って、姫島の膝に頭を乗せる…………ふむ、中々心地良いな。

 

『―――――ッ!?』

 

途端に、周りからは信じられないとばかりに口をあんぐりと開けた間抜けな顔で見られた。

 

 

 

「……っ///」

 

 

 

――――やれやれ。照れる位なら、何故こんな事を言ったのやら。

 

 

 

俺は周りの涙目、嫉妬の目線を無視して、今度こそ眠りに付いた。

 

 

 

――――後、涎垂らして寝てた餡掛け堕天使に、幻術を掛けておいた。

延々と俺の須佐能乎に追いかけ回される夢を見させてやろう。

 

 

 

鬼畜?知らんな。

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

「イッセー君、着きましたわ」

「……ん」

 

姫島の声で眼を覚まし、首を鳴らす。

 

「良い寝心地だったぞ、姫島」

「そう言って頂けて嬉しいですわ♪」

 

さっきは照れていた癖に、今はこうしてご機嫌な様子で俺の腕に絡み付いてくる。

やはり女心と言うのはわからんな。

 

「イッセー!今度は私が膝を貸してあげる!」

「気が向いたらな」

「い、イッセーさん!私も、何時でもお貸しできる覚悟です!」

「そんな下らない事で一々覚悟を決めるな」

 

たかだか膝枕一つでよくもまぁ…………青いと言う他、あるまい。

 

因みにアメンボ野郎は降りなかった。

何でもサーゼクス達と会談があるのだとか。

 

 

それは兎も角、奴は何故顔が真っ青だったのだろうか(すっとぼけ)

そして俺の顔を見るなり震えるとは失礼な。

 

 

今度は完成体と覇龍のコンビを二十体位夢に遣わしてやろうか。

そんな事を思いながら電車を出た。

 

 

 

『お帰りなさいませ、リアスお嬢様!』

 

 

――――そう言えばコイツ、お嬢様だったな。

 

「イッセー?その「お前お嬢様だったな」みたいな目線は何?」

「良く分かったな」

「少しは否定してよ!」

 

等と下らないやり取りをしていると、目の前にあの銀髪メイドが出てきた。

 

 

 

「お帰りなさいませ、リアスお嬢さま。道中、無事で何よりです」

「ただいま、グレイフィア。元気そうで何よりだわ」

「馬車をご用意したのでお乗りください。グレモリー家の本邸までこれで移動します」

 

馬車とはまた大仰だな。

 

「私はイッセー、アーシア、ゼノヴィア、ミナトと乗るわ。恐らく不慣れでしょうから」

 

別に尾獣の上に乗ったりした事があるから慣れとか関係ないのだが。

見ればミナトも苦笑いしている。

 

 

 

 

――――まぁ良いか。

 

 

そうこうしている内に、本邸に着いたらしく、俺達は馬車から降りた。

 

こんな我が儘姫の為に、よくもまぁ集まる物だな。

 

「悪かったわね!我が儘で!!」

「自覚があるなら矯正しろ。後、人の心を勝手に読むな」

 

脛にローキックを打ち込むと、リアスはレッドカーペットの上で蹲った。

滑稽だな。

 

と、人混みから誰かが飛び出てきた。

 

「リアスお姉様!お帰りなさい!」

 

そいつは何とか立ち直ったリアスに抱きついた。

 

「ただいま、ミリキャス!大きくなったわね」

 

誰だ?

 

「この子はミリキャス・グレモリー。お兄様――――サーゼクス・ルシファー様の息子なの」

 

……ほぉ、シスコン一筋だと思っていたが、致す事は致していたのか。

――――それは兎も角、コイツは将来大物になるだろう。

 

俺の直感ではあるが。

 

 

「ミリキャス・グレモリーです。よろしくお願いします!」

 

……そう言えば、現魔王は襲名だったな。

だからこの小僧はグレモリー姓な訳だ。

 

「兵藤一誠だ」

「……あ、貴方が兵藤一誠さんなんですね!僕、貴方のファンなんです!もし宜しければ、握手をお願いします!」

「……ファン、だと?」

 

どういう事だ、俺は悪魔陣営に何かしたのか?

それはまぁ追々あのアントラー……だったか?に追及(物理)するとして、俺は目の前の小僧の手を取り敢えず握った。

 

すると奴は嬉しそうに跳び跳ねていた。

一体何が何やら。

 

そのまま上への階段を登っていると、一人の女と出くわした。

 

見た目はリアスにそっくり、とは言えその髪色は亜麻色で、目付きは少し悪い。

 

「ただいま戻りました。お母様」

「お帰りなさい、リアス。それと、眷属の方々も、ようこそ」

 

…………若いときに色々やらかしたのだろうか。

あの若さで二児の母親とは。

 

「初めまして、兵藤一誠君。リアスの母の、ヴェネラナ・グレモリーと申します」

「兵藤一誠です。改めまして、宜しくお願いします」

 

一応は敬語を使っておくか。

理由は特にないが。

 

「悪魔は魔力で見た目を自由に出来るのよ。お母様はいつも今の私ぐらいの年格好なお姿で過ごされてるの」

 

リアスが俺達にそう教えてくれた――――成る程。

 

 

 

 

「要は若作りか」

 

 

 

 

――――刹那、この場の空気が凍った。

 

 

 

「……グレイフィア。何処か一眠り出来る部屋に案内してくれ」

「…………か、畏まりました」

 

俺は別に何も気にする事はなく、グレイフィアに部屋への案内を頼んだ。

 

 

 

 

全く、老いは誰しも嫌なことなのだな――――悪魔然り。

 

 

しかし……生命の気まで若いのはどういう理屈なのだ?

 

 

 

 

 




輪廻眼もそうだし、ヒロインとかもロクに考えてないな。俺…………

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