おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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皆さん、前回のコメントでは健気にもお兄ちゃんを止めようと必死でしたが………本当に止めるべきはイズナちゃんの方なんですよね

つまりこのまま、行っちゃいます☆


ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!!!


番外幕「兄の思い、妹の想い」

 

 

夏休みも佳境を迎えつつある夏の昼下がり。

 

「ねぇ、お兄ちゃん」

 

俺の部屋には妹のイズナが訪れてきた。

 

「どうした、イズナ?」

「えっとね、その………………」

 

俺が用件を聞くと、イズナは顔を赤らめて恥ずかしそうに身をくねらせていた。

……くっ、今手元に一眼レフカメラ(イズナ撮影用)があれば、余裕で三十枚は写真を撮っていたことだろうに………!

 

俺が内心膝を叩いている事など露知らず、イズナは決心したかのように口を開いた。

 

「わ、私とお出かけしよ!」

 

 

 

ーーーー

 

 

「お兄ちゃんとお出かけなんて、久しぶりだね!」

「そう言えばそうだったな」

 

イズナの可愛らしいお願いなど断る筈もなく、俺はイズナと共に近所の大型店舗にやって来ていた。

 

「リアスさん達に構うのも良いけど……私の事、忘れないでよ?」

 

そう頬を膨らませて愚痴るイズナの姿に、こちらの頬は緩みっぱなしだ。

 

「あぁ、気を付けよう」

「えへへ~」

 

俺は申し訳なく思い、イズナの頭を撫でる。

イズナはされるがまま、俺に頭を撫でられている。

 

「…じゃあ、今日はイズナに構ってやれなかったお詫びだ。何でもお兄ちゃんが奢ってやるぞ」

「ホントに!?やったー!」

 

イズナは大きく飛び跳ねて喜びを表現した………因みにスカートの中身は覗いていない。

 

 

リアス達と同じような、艶やかなタイプの下着なんて、見ていない。

 

 

イズナよ、あまり無理な背伸びはするなよ。

お兄ちゃんはそれを何処の野郎に見せるため、等と言われたら泣く自信があるからな。

 

 

 

……兎にも角にも、可愛らしく駆け回るイズナの姿は、他の何にも代えがたいほど素晴らしかった。

 

 

 

 

「あんむ……美味し~♪」

 

小休止ということで、俺達は近くのカフェに来ていた。

俺は珈琲、イズナは名物のパフェ?なる物を食べていた。

 

イズナは小動物の様に備え付けの果物を頬張る………うむ、やはりイズナを於いてこの世に可愛い物など存在せんな。

 

「お兄ちゃん、今日はありがとう」

「む?」

 

俺が癒されている中、イズナは唐突に俺に礼を言ってきた。

 

「イズナの我儘に付き合ってくれた事だよ」

「何だ、そんな事か」

 

俺はカップを置いて、イズナと改めて向き合う。

 

「お前は俺にとって掛け替えのない存在だ。例えどんな迷惑でも、我儘でも、俺はそれを受け入れる。妹を笑顔にするのは、兄の役目だからな。だからイズナ、お前が気負う必要なんてないんだ。お前が真に大切にしたい者が現れるまで、お兄ちゃんがお前の力になってやる」

「……やっぱり、お兄ちゃんは優しいね」

 

イズナは目尻を光らせてそう言ってきた。

 

 

 

「――――ありがとっ、お兄ちゃん!!」

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

買い物から帰宅して数時間が経過して、辺りはもう闇に包まれていた。

 

『相棒。答えは分かったのか?』

 

……全く見えん。

だが今日一日は、イズナに変な様子は見られなかった。

 

『……そうか』

 

お前には分かると言うのか?

 

『こう言うのは第三者の方が気づきやすい物だ……っと、相棒、お客さんだ』

「……イズナか?」

 

扉越しに感じた気配はよく知った物なので、俺は扉が叩かれる前に声を掛けた。

そして扉が開かれ、そこにいたのはイズナだった。

 

「……凄いね、お兄ちゃん」

「…まぁな」

 

手で招くと、イズナは静かに入ってきた。

そして俺のベッドに腰を下ろした………妙に距離が近い気がする。

 

「……お兄ちゃん」

「ん?」

 

俺がイズナの言葉を待っているが、中々イズナは口を開こうとしない。

どうしたのかと思っていると、イズナは漸く口を開いた。

 

 

 

「…………私、お兄ちゃんの事が――――好き」

 

その一言は静かであったが、静寂が広がるこの部屋には、とても強く響いた。

 

「……お兄ちゃんも、好きだぞ」

 

俺はそう一言返す――――が、イズナが望む答えではなかったらしい。

 

 

何故なら……イズナは此方をじっと見つめるだけだからだ。

この時のイズナは――――怒っている。

 

「うん、知ってた。お兄ちゃんの好きは……likeの方だって。でもね…」

 

 

 

 

 

 

―――――私は、ずっとloveの方だよ?

 

 

 

 

 

 

「………………………………」

 

 

先ず、耳を疑った。

次いで、本能が意味を理解し、漸く体ごとイズナの方へ向け――――そして、口を塞がれた。

 

 

イズナの、口で。

 

「………!?」

「…ふ、ぁっ」

 

時間にしては一分程度だろうか、それぐらい短い時間であったが、イズナは静かに離れた。

イズナは艶めかしい息を吐くが、俺は未だに理解が追い付かず、その場に固まっていた。

 

「ふふっ、お兄ちゃんにファーストキス、上げちゃった」

「……イズナ」

 

嬉しそうに微笑むイズナに対し、俺の心中は大いに荒れていた。

 

何故イズナはこんな真似を?

実の兄に対して及ぶスキンシップの度を越えている行為を、何故こんなに躊躇いもなく行った?

 

 

やはり心が理解できない――――いや、理解したくないのか、俺は暫くしてから口を開いた。

 

「…イズナ、幾ら何でもこれはやってはいけない事だ」

「……何で?」

 

俺がイズナを諭そうとする中、イズナは唐突にこう返してきた。

改めてイズナの顔を見ると、そこには苦悩が滲み出た表情のイズナがいた。

 

「……何で、とは」

「分かんないよっ!……確かにお兄ちゃんは、私の家族。でも………私は、お兄ちゃんが好き!!それは……兄妹だからって否定されなきゃいけないの!?」

 

激昂したイズナに押され、俺はベッドに寝そべってしまった。

起き上がろうとしたが、それよりも早く、イズナが俺に乗りかかってきた。

 

「っ、イズナ!」

 

俺は初めてイズナに向けて怒鳴るが、イズナは聞く耳を持たない。

 

「…お兄ちゃんは、嫌い?私の事」

「……」

 

そんな事はない。

俺が先ほど言った言葉に嘘偽りはない――――だがそれは、あくまで家族としてだ。

 

 

だがイズナは…………肉親以上の感情を、俺に抱いてしまった。

俺は論理云々を並べてイズナを何とか鎮めようと試みる。

 

「…イズナ、落ち着け。お前が抱いてる感情は、いけないものだ」

「何で?何でなの?」

「……俺は、あくまでお前の兄だ。お前が望むその答えは決して肉親に向けるものではないんだ。血を分けた者同士は、決して結ばれはしないんだ」

「……分かってるよ、ホントは」

「…イズナ」

「でも……」

 

イズナは何かが切れたかのように、俺に自身が抱いていたであろう想いの丈を吐き出した。

 

「それでも、愛しちゃったんだよ!!お兄ちゃんの事を!!いけない事だって思ってたけど……でも、抑えられないの!!………あの時から私は、お兄ちゃんが好き!愛してるの!!」

 

あの時……?

 

「覚えてない?お兄ちゃん、車に轢かれそうな私を、助けてくれたよね?」

 

 

――――思い出した。

 

 

 

イズナがまだ小さかった頃、信号無視のトラックに轢かれそうになったイズナを、間一髪で助けたとき、か。

 

「……あの時、お兄ちゃん、私にこう言ったんだよ?」

 

 

 

『泣くなイズナ。何があっても、どんな理不尽なことが起きても…お兄ちゃんが、お前を守ってやる』

 

…確かに、泣きわめくイズナに向けて、宥める意味で言った。

だがまさか、覚えていようとは……いや、あの時の俺の軽率な発言で、こんな事に。

 

 

「あの時の約束、お兄ちゃんはずっと守ってくれた………そんなお兄ちゃんだから、好きになったの。お兄ちゃんとしても……一人の男の人としても」

「イズ、ナ……」

 

この場の空気に飲まれたのか、俺にも余裕が無くなっていく。

 

 

――――いや、それだけはダメだ。

 

 

俺は、イズナの兄なのだから。

実の妹を、異性として意識するなど………!

 

「イズッ――――!」

 

それ以上は聞きたくないのか、俺が口を開くより早く、イズナは俺の口を塞いだ。

先ほどの触れるだけのものではなく、今度は舌まで入ってくる……!

 

俺は必死に追い出そうとするが、イズナは巧みに俺の舌に上手く絡め、俺の抵抗力を削ぎ落としていく。

そして漸く解放される――――と思っていた俺の目の前で、イズナは服に手をかけ始めた!

 

「お兄ちゃん……イズナの全部、見て、ちゃんと味わって?」

 

 

 

そう妖しく微笑むイズナの笑顔に―――――俺は不覚にも、女を見てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 




……やっちゃったゼ☆




後悔はしてない!!!

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